ヨザルはどんな動物?特徴、生態、生息地について最新版を解説

動物図鑑

ヨザルはどんな動物?特徴、生態、生息地について解説します。唯一夜行性のグループのサルの仲間でとても特殊な動物です。このサルの仲間は南米の地域でとても広くみられており、深い熱帯雨林などに生息していることで知られています。

ヨザルとは? 基本ステータスについて

ヨザルは霊長目オマキザル科ヨザル属に属する霊長類。英名はnight monkey、学名はAotus trivirgatus。体長は30~40cm、体重は600~1,000g。

Japanese(和名)ヨザル
English(英名)night monkey
scientific name(学名)Aotus trivirgatus
classification(分類)Mammalia、Primates、 Cebidae、Aotus
哺乳綱、霊長目、オマキザル科、ヨザル属
IUCN Status(保全状況)LEAST CONCERN
Length(体長)30~40cm
Weight(体重)600~1,000g 

ヨザル分類学(動物学上の分類)

例として代表的な「ロリス属」を挙げると:

:動物界 (Animalia)
:脊索動物門 (Chordata)
:哺乳綱 (Mammalia)
:霊長目 (Primates)
亜目:真猿亜目 (Strepsirrhini)
:メガネザル科 (Lorisidae)
属・種:ロリス属 (Loris)、ガルゴ属 (Nycticebus) など

ヨザルのルーツ、起源は?

ヨザル(Aotus属/フクロウザル・ナイトモンキー)は、南米を中心に進化した新世界ザルの仲間です。

🌎 起源は「アマゾン中央部」

現在のDNA解析による研究では、現生ヨザル類の共通祖先は、約500万年前より少し前の鮮新世初期、中央アマゾン盆地で出現したと推定されています。アンデス山脈の隆起や、その後のアマゾンの河川・森林環境の変化が、ヨザルの分化に大きな影響を与えたと考えられています。

一方、化石記録を見ると、ヨザル属に分類されたAotus dindensisが、現在のコロンビアで**約1,200万~1,500万年前(中新世)**に生息していたとされています。つまり、ヨザルの系統そのものは、現生種の共通祖先よりかなり古くまで遡れます。

🧬 どんなサルから進化した?

大きく見ると、

霊長類

新世界ザル

オマキザル類(Cebidae系統)

ヨザル属(Aotus)

という系統です。

分子系統研究では、ヨザルはオマキザルやリスザルなどを含むグループに近縁で、新世界ザルの中で独自に夜行性へ適応した系統と考えられています。

🌙 なぜ夜行性になった?

ここがヨザルの最大の特徴です。

現生のサル類の大部分は昼行性ですが、ヨザルは真猿類の中でも非常に珍しい完全な夜行性の系統です。大きな目は暗い環境で光を取り込むのに適しており、夜間の森林生活に特化しています。

🗺️ その後の進化

中央アマゾンで成立したヨザルの系統は、その後、

中央アマゾン
→ アマゾン各地へ拡散
→ アンデス周辺・北部南米・中米などへ分布拡大
→ 現在の複数のヨザル類へ分化

という歴史をたどったと考えられています。

生息地について

ヨザルはコロンビア,ベネズエラ、ブラジルに分布しています。南アメリカでペアが多くみられており、研究も進んでいます。

1. 地理的分布

ヨザルは東南アジアを中心に広く分布しています。

  • インド・スリランカ:インド亜大陸南部
  • 東南アジア:タイ、マレーシア、インドネシア(スマトラ島、ジャワ島、ボルネオ島など)
  • フィリピン:一部島嶼地域

ポイント:赤道付近の熱帯・亜熱帯地域を中心に分布


2. 生息環境

  • 熱帯雨林や二次林:常緑樹や竹林が豊富な森を好む
  • 樹上生活に適した環境
    • 木の枝にぶら下がったり、枝間を移動しやすい密生した森林
  • 昼間は隠れる場所が必要
    • 木の葉や枝の陰でじっとして天敵から身を守る
  • 水源の近くを好むこともある

3. 生態との関係

  • 夜行性であるため、昼間は隠れて休むことが重要
  • 森の構造や茂みが、食料(昆虫・果実など)を確保するうえでも重要
  • 人間活動や森林破壊によって生息地が減少すると、生存が難しくなる

特徴は?どんな感じの生物なのか?

ヨザルはサルの仲間では唯一の夜行性の動物でほとんど樹上で生活をします。毛色は上面は銀灰色や灰褐色、腹部は橙色から褐色。頭部は丸く、耳は毛の中に埋もれています。四肢には5本の指があり、爪はすべて平爪になっていて木登りがうまいです。ヨザルは森林地帯や高地に生息をしています。

1. 体の特徴

  • 体の大きさ:小型~中型(体長約18〜40 cm、尾は短いかほぼなし)
  • 体重:0.3〜1.5 kg程度
  • 毛色:茶色~灰色、体に保護色として迷彩的な模様がある
  • 目が大きい:夜行性に適応しており、暗い森でもよく見える
  • 手足が器用:木登りや枝を握るのに適している
  • :短いものが多く、長くても捕獲には使わない

ポイント:大きな目と器用な手足が、夜行性・樹上生活に特化している


2. 性格・行動の特徴

  • 臆病で慎重:捕食者や人間に非常に敏感
  • 夜行性:暗くなると活動を開始、昼間は木の枝や葉の中で休む
  • 静かで控えめ:鳴き声は小さく、周囲に気づかれにくい
  • 単独または小さなペアで行動:社会性は低め

3. 食性

  • 雑食性だが、昆虫や樹液を好む
    • 昆虫、小型無脊椎動物、果実、樹液など
  • 食べ物を探すときは、手足で慎重に物を触りながら採食

4. 特筆すべき特徴

  • 夜行性サルとして極めて静かで警戒心が強い
  • 小さくても木の枝を巧みに移動できる器用さ
  • 大きな目で暗闇でも行動できる
  • 体は小さいが、森の下層で効率的に生活できる

性格はどんな感じなのか?

ヨザルはまったくの夜行性の動物で、昼間は木の洞などで丸くなって眠っているが、夜間は活発に活動しますので人間とは逆です。普段は群れを作って生活をするため、とても社会性が強い動物となります。行動範囲は200~250mで縄張り意識が強いです。

1. 臆病で警戒心が強い

  • 捕食者(ピューマ、ヘビ、大型鳥など)や人間に非常に敏感
  • 音や物音にすぐ反応し、危険を察知すると静かに身を隠す
  • 森の下層でじっとしていることが多い

ポイント:野生で生き抜くため、常に周囲を警戒して行動する


2. 夜行性で控えめ

  • 昼間は木の枝や葉の中で休むため、目立たず静か
  • 夜間に活動するが、鳴き声は小さく控えめ
  • 攻撃性はほとんどなく、争いは避ける

3. 慎重で観察力が高い

  • 動きは静かで、枝や葉を慎重に移動
  • 周囲の環境や天敵の動きをよく観察して行動
  • 危険を回避する能力が非常に高い

4. 社会性

  • 単独行動またはペアで生活
  • 群れを作ることはほとんどない
  • 他のサルのように社交的ではなく、独立した生活を好む

生態はどんな感じ?

ヨザルは雑食性で、果実や木の葉のほか、ハチミツや昆虫、カエル、カタツムリ、小鳥を食べて生活をしています。妊娠期間150日でメスは1回に付き1頭産むことが可能です。性成熟は2年~3年。寿命は10年あります。

1. 行動パターン

  • 夜行性:暗くなってから活動を開始し、昼間は葉や枝の中で休む
  • 単独またはペア行動:社会性は低めで、交尾期以外は基本的に単独行動
  • 活動範囲:密生した森林の下層で移動
    • 木の枝や低木を使って静かに移動

2. 住居・隠れ場所

  • 森林の下層に隠れて生活
  • 木の葉や枝の間に身を隠して天敵から身を守る
  • 昼間はほとんど動かず、夜間に食料を探す

3. 食性

  • 雑食性だが昆虫や樹液を中心に摂取
    • 昆虫、小型無脊椎動物、果実、樹液など
  • 手足を器用に使いながら食べ物を探索・採取

天敵はいるのか?

外敵はジャガーやオオカミ、ヒョウなどです。

ヨザルの幼獣について

ヨザル(夜行性の小型サル、特にロリスやガルゴ属)の幼獣について詳しく整理します。成獣に比べると体も小さく、行動や生態も少し異なります。

1. 誕生と成長

  • 妊娠期間:約6〜7か月
  • 出産数:通常1匹、まれに2匹
  • 出生時の体重:約100〜200 g
  • 出生時の体長:約10〜15 cm

ポイント:非常に小さく、母親に守られながら成長する


2. 外見

  • 毛は柔らかく、茶色~灰色で模様が薄い
  • 大きな目は夜行性に適応しており、丸くかわいらしい印象
  • 手足や爪は未発達で、木登りや採食は母親のサポートが必要

3. 行動

  • 母親に依存して生活
    • 危険を感じると母親の背中や木の葉の中に隠れる
    • 食べ物の取り方や森の中での動きは母親から学ぶ
  • 遊びや模倣を通して木登りや枝間移動、警戒行動を習得
  • 夜行性の行動パターンも少しずつ身につける

4. 成熟までの期間

  • 幼獣は約1年で独立
  • この間に、食料探索や天敵回避などの技能を母親から学習
  • 成獣と同じ慎重で臆病な性格を徐々に身につける

ヨザルは絶滅危惧種なのか?

ヨザルは絶滅危惧種に指定されていません。

1. 国際的評価(IUCNレッドリスト)

ガルゴ属(Nycticebus、いわゆるスローロリス)

  • 種類によって評価は異なる
    • スローロリス(Nycticebus coucang):Vulnerable(絶滅危惧II類)
    • インドネシアのボルネオ島やスマトラ島のスローロリスはEndangered(絶滅危惧I類)
  • 減少の主な原因:
    • 森林破壊(農地開発や伐採)
    • ペット取引や違法狩猟

ロリス属(Loris)

  • 一部のインドやスリランカの種もVulnerable(絶滅危惧II類)
  • 生息地の減少と違法捕獲が主な脅威

2. 個体数と分布の状況

  • 分布域は東南アジア~インド・スリランカ
  • 森林破壊や人間活動で局所的には個体数が減少している
  • 特にペット用に捕獲される個体が多く、自然個体群が圧迫されている

3. 脅威

  • 森林破壊:農地拡大、伐採、都市化
  • 違法ペット取引:可愛い外見から人気が高い
  • 天敵:自然環境下では大型鳥類やヘビなど
  • 攻撃性は低いため、天敵に対する防御手段は隠れることが中心

ヨザルは飼育可能?

ヨザルは集団生活をすることからあまり一般人が飼育するには向いていません。動物園などで鑑賞することをおすすめします。

1. 性格・行動面の問題

  • 臆病で警戒心が強い
    • 人間や音に敏感で、ストレスを受けやすい
  • 攻撃性は低いが神経質
    • 過度の接触や環境変化で健康を害することがある
  • 夜行性
    • 夜に活動するため、昼間は静かに寝ているが、家庭環境では生活リズムが合わずストレスになる

ポイント:神経質で臆病な性格のため、家庭で飼うことは向かない


2. 飼育環境の問題

  • 木登りや枝渡りができる広いスペースが必要
  • 隠れ場所(茂みや枝)がないと、常にストレスを感じる
  • 夜行性で静かに暮らすため、環境刺激の調整が難しい

3. 法律・規制

  • 多くのヨザルは野生動物保護対象
  • 日本ではワシントン条約(CITES)により輸入・飼育に規制がある
  • 個人で飼育することは原則禁止
  • 動物園や研究機関での飼育は、特別許可の下でのみ可能

飼育されている動物園(日本・世界)

日本で現在ヨザルを見られることが確認できる施設は5施設です。JAZAの飼育動物データベースでは、ヨザルは「フンボルトヨザル(Aotus trivirgatus)」として登録されています。

🇯🇵 日本

施設都道府県展示場所
草津熱帯圏群馬県園内
岩手サファリパーク岩手県どうぶつランド
那須ワールドモンキーパーク栃木県夜行館
アニタッチ東京ドームシティ東京都夜行性動物エリア
伊豆シャボテン動物公園静岡県タッチdeZoo/モンキーハウス

特に那須ワールドモンキーパークは「夜行館」でヨザルを展示しているため、ヨザルを見る目的なら分かりやすい施設です。

⚠️ 過去に飼育していた施設

過去の情報には、

  • 上野動物園
  • 野毛山動物園
  • 日本モンキーセンター
  • 東山動植物園
  • 和歌山城公園動物園
  • 神戸市立王子動物園

なども出てきます。

ただし、現在も見られるとは限りません。例えば王子動物園は飼育自体は確認されるものの、2026年7月時点では施設閉鎖のため観覧できないとされています。

🌎 世界

ヨザル(Aotus属)は南米~中米に分布する動物ですが、世界の動物園について「現在飼育中」と網羅的に確認できる公開データは日本ほど整理されていません

そのため、「世界の動物園」を挙げる場合は、各動物園の現行飼育リストまで個別確認する必要があります。古い飼育記録を現在の情報として掲載するのは危険です。

なお、ヨザルは夜行性なので、飼育施設では暗い夜行性動物舎・夜行館などで展示されているケースが多いです。

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動物図鑑

ヨザルはどんな動物?特徴、生態、生息地について解説します。唯一夜行性のグループのサルの仲間でとても特殊な動物です。このサルの仲間は南米の地域でとても広くみられており、深い熱帯雨林などに生息していることで知られています。

ヨザルとは? 基本ステータスについて

ヨザルは霊長目オマキザル科ヨザル属に属する霊長類。英名はnight monkey、学名はAotus trivirgatus。体長は30~40cm、体重は600~1,000g。

Japanese(和名)ヨザル
English(英名)night monkey
scientific name(学名)Aotus trivirgatus
classification(分類)Mammalia、Primates、 Cebidae、Aotus
哺乳綱、霊長目、オマキザル科、ヨザル属
IUCN Status(保全状況)LEAST CONCERN
Length(体長)30~40cm
Weight(体重)600~1,000g 

ヨザル分類学(動物学上の分類)

例として代表的な「ロリス属」を挙げると:

:動物界 (Animalia)
:脊索動物門 (Chordata)
:哺乳綱 (Mammalia)
:霊長目 (Primates)
亜目:真猿亜目 (Strepsirrhini)
:メガネザル科 (Lorisidae)
属・種:ロリス属 (Loris)、ガルゴ属 (Nycticebus) など

ヨザルのルーツ、起源は?

ヨザル(Aotus属/フクロウザル・ナイトモンキー)は、南米を中心に進化した新世界ザルの仲間です。

🌎 起源は「アマゾン中央部」

現在のDNA解析による研究では、現生ヨザル類の共通祖先は、約500万年前より少し前の鮮新世初期、中央アマゾン盆地で出現したと推定されています。アンデス山脈の隆起や、その後のアマゾンの河川・森林環境の変化が、ヨザルの分化に大きな影響を与えたと考えられています。

一方、化石記録を見ると、ヨザル属に分類されたAotus dindensisが、現在のコロンビアで**約1,200万~1,500万年前(中新世)**に生息していたとされています。つまり、ヨザルの系統そのものは、現生種の共通祖先よりかなり古くまで遡れます。

🧬 どんなサルから進化した?

大きく見ると、

霊長類

新世界ザル

オマキザル類(Cebidae系統)

ヨザル属(Aotus)

という系統です。

分子系統研究では、ヨザルはオマキザルやリスザルなどを含むグループに近縁で、新世界ザルの中で独自に夜行性へ適応した系統と考えられています。

🌙 なぜ夜行性になった?

ここがヨザルの最大の特徴です。

現生のサル類の大部分は昼行性ですが、ヨザルは真猿類の中でも非常に珍しい完全な夜行性の系統です。大きな目は暗い環境で光を取り込むのに適しており、夜間の森林生活に特化しています。

🗺️ その後の進化

中央アマゾンで成立したヨザルの系統は、その後、

中央アマゾン
→ アマゾン各地へ拡散
→ アンデス周辺・北部南米・中米などへ分布拡大
→ 現在の複数のヨザル類へ分化

という歴史をたどったと考えられています。

生息地について

ヨザルはコロンビア,ベネズエラ、ブラジルに分布しています。南アメリカでペアが多くみられており、研究も進んでいます。

1. 地理的分布

ヨザルは東南アジアを中心に広く分布しています。

  • インド・スリランカ:インド亜大陸南部
  • 東南アジア:タイ、マレーシア、インドネシア(スマトラ島、ジャワ島、ボルネオ島など)
  • フィリピン:一部島嶼地域

ポイント:赤道付近の熱帯・亜熱帯地域を中心に分布


2. 生息環境

  • 熱帯雨林や二次林:常緑樹や竹林が豊富な森を好む
  • 樹上生活に適した環境
    • 木の枝にぶら下がったり、枝間を移動しやすい密生した森林
  • 昼間は隠れる場所が必要
    • 木の葉や枝の陰でじっとして天敵から身を守る
  • 水源の近くを好むこともある

3. 生態との関係

  • 夜行性であるため、昼間は隠れて休むことが重要
  • 森の構造や茂みが、食料(昆虫・果実など)を確保するうえでも重要
  • 人間活動や森林破壊によって生息地が減少すると、生存が難しくなる

特徴は?どんな感じの生物なのか?

ヨザルはサルの仲間では唯一の夜行性の動物でほとんど樹上で生活をします。毛色は上面は銀灰色や灰褐色、腹部は橙色から褐色。頭部は丸く、耳は毛の中に埋もれています。四肢には5本の指があり、爪はすべて平爪になっていて木登りがうまいです。ヨザルは森林地帯や高地に生息をしています。

1. 体の特徴

  • 体の大きさ:小型~中型(体長約18〜40 cm、尾は短いかほぼなし)
  • 体重:0.3〜1.5 kg程度
  • 毛色:茶色~灰色、体に保護色として迷彩的な模様がある
  • 目が大きい:夜行性に適応しており、暗い森でもよく見える
  • 手足が器用:木登りや枝を握るのに適している
  • :短いものが多く、長くても捕獲には使わない

ポイント:大きな目と器用な手足が、夜行性・樹上生活に特化している


2. 性格・行動の特徴

  • 臆病で慎重:捕食者や人間に非常に敏感
  • 夜行性:暗くなると活動を開始、昼間は木の枝や葉の中で休む
  • 静かで控えめ:鳴き声は小さく、周囲に気づかれにくい
  • 単独または小さなペアで行動:社会性は低め

3. 食性

  • 雑食性だが、昆虫や樹液を好む
    • 昆虫、小型無脊椎動物、果実、樹液など
  • 食べ物を探すときは、手足で慎重に物を触りながら採食

4. 特筆すべき特徴

  • 夜行性サルとして極めて静かで警戒心が強い
  • 小さくても木の枝を巧みに移動できる器用さ
  • 大きな目で暗闇でも行動できる
  • 体は小さいが、森の下層で効率的に生活できる

性格はどんな感じなのか?

ヨザルはまったくの夜行性の動物で、昼間は木の洞などで丸くなって眠っているが、夜間は活発に活動しますので人間とは逆です。普段は群れを作って生活をするため、とても社会性が強い動物となります。行動範囲は200~250mで縄張り意識が強いです。

1. 臆病で警戒心が強い

  • 捕食者(ピューマ、ヘビ、大型鳥など)や人間に非常に敏感
  • 音や物音にすぐ反応し、危険を察知すると静かに身を隠す
  • 森の下層でじっとしていることが多い

ポイント:野生で生き抜くため、常に周囲を警戒して行動する


2. 夜行性で控えめ

  • 昼間は木の枝や葉の中で休むため、目立たず静か
  • 夜間に活動するが、鳴き声は小さく控えめ
  • 攻撃性はほとんどなく、争いは避ける

3. 慎重で観察力が高い

  • 動きは静かで、枝や葉を慎重に移動
  • 周囲の環境や天敵の動きをよく観察して行動
  • 危険を回避する能力が非常に高い

4. 社会性

  • 単独行動またはペアで生活
  • 群れを作ることはほとんどない
  • 他のサルのように社交的ではなく、独立した生活を好む

生態はどんな感じ?

ヨザルは雑食性で、果実や木の葉のほか、ハチミツや昆虫、カエル、カタツムリ、小鳥を食べて生活をしています。妊娠期間150日でメスは1回に付き1頭産むことが可能です。性成熟は2年~3年。寿命は10年あります。

1. 行動パターン

  • 夜行性:暗くなってから活動を開始し、昼間は葉や枝の中で休む
  • 単独またはペア行動:社会性は低めで、交尾期以外は基本的に単独行動
  • 活動範囲:密生した森林の下層で移動
    • 木の枝や低木を使って静かに移動

2. 住居・隠れ場所

  • 森林の下層に隠れて生活
  • 木の葉や枝の間に身を隠して天敵から身を守る
  • 昼間はほとんど動かず、夜間に食料を探す

3. 食性

  • 雑食性だが昆虫や樹液を中心に摂取
    • 昆虫、小型無脊椎動物、果実、樹液など
  • 手足を器用に使いながら食べ物を探索・採取

天敵はいるのか?

外敵はジャガーやオオカミ、ヒョウなどです。

ヨザルの幼獣について

ヨザル(夜行性の小型サル、特にロリスやガルゴ属)の幼獣について詳しく整理します。成獣に比べると体も小さく、行動や生態も少し異なります。

1. 誕生と成長

  • 妊娠期間:約6〜7か月
  • 出産数:通常1匹、まれに2匹
  • 出生時の体重:約100〜200 g
  • 出生時の体長:約10〜15 cm

ポイント:非常に小さく、母親に守られながら成長する


2. 外見

  • 毛は柔らかく、茶色~灰色で模様が薄い
  • 大きな目は夜行性に適応しており、丸くかわいらしい印象
  • 手足や爪は未発達で、木登りや採食は母親のサポートが必要

3. 行動

  • 母親に依存して生活
    • 危険を感じると母親の背中や木の葉の中に隠れる
    • 食べ物の取り方や森の中での動きは母親から学ぶ
  • 遊びや模倣を通して木登りや枝間移動、警戒行動を習得
  • 夜行性の行動パターンも少しずつ身につける

4. 成熟までの期間

  • 幼獣は約1年で独立
  • この間に、食料探索や天敵回避などの技能を母親から学習
  • 成獣と同じ慎重で臆病な性格を徐々に身につける

ヨザルは絶滅危惧種なのか?

ヨザルは絶滅危惧種に指定されていません。

1. 国際的評価(IUCNレッドリスト)

ガルゴ属(Nycticebus、いわゆるスローロリス)

  • 種類によって評価は異なる
    • スローロリス(Nycticebus coucang):Vulnerable(絶滅危惧II類)
    • インドネシアのボルネオ島やスマトラ島のスローロリスはEndangered(絶滅危惧I類)
  • 減少の主な原因:
    • 森林破壊(農地開発や伐採)
    • ペット取引や違法狩猟

ロリス属(Loris)

  • 一部のインドやスリランカの種もVulnerable(絶滅危惧II類)
  • 生息地の減少と違法捕獲が主な脅威

2. 個体数と分布の状況

  • 分布域は東南アジア~インド・スリランカ
  • 森林破壊や人間活動で局所的には個体数が減少している
  • 特にペット用に捕獲される個体が多く、自然個体群が圧迫されている

3. 脅威

  • 森林破壊:農地拡大、伐採、都市化
  • 違法ペット取引:可愛い外見から人気が高い
  • 天敵:自然環境下では大型鳥類やヘビなど
  • 攻撃性は低いため、天敵に対する防御手段は隠れることが中心

ヨザルは飼育可能?

ヨザルは集団生活をすることからあまり一般人が飼育するには向いていません。動物園などで鑑賞することをおすすめします。

1. 性格・行動面の問題

  • 臆病で警戒心が強い
    • 人間や音に敏感で、ストレスを受けやすい
  • 攻撃性は低いが神経質
    • 過度の接触や環境変化で健康を害することがある
  • 夜行性
    • 夜に活動するため、昼間は静かに寝ているが、家庭環境では生活リズムが合わずストレスになる

ポイント:神経質で臆病な性格のため、家庭で飼うことは向かない


2. 飼育環境の問題

  • 木登りや枝渡りができる広いスペースが必要
  • 隠れ場所(茂みや枝)がないと、常にストレスを感じる
  • 夜行性で静かに暮らすため、環境刺激の調整が難しい

3. 法律・規制

  • 多くのヨザルは野生動物保護対象
  • 日本ではワシントン条約(CITES)により輸入・飼育に規制がある
  • 個人で飼育することは原則禁止
  • 動物園や研究機関での飼育は、特別許可の下でのみ可能

飼育されている動物園(日本・世界)

日本で現在ヨザルを見られることが確認できる施設は5施設です。JAZAの飼育動物データベースでは、ヨザルは「フンボルトヨザル(Aotus trivirgatus)」として登録されています。

🇯🇵 日本

施設都道府県展示場所
草津熱帯圏群馬県園内
岩手サファリパーク岩手県どうぶつランド
那須ワールドモンキーパーク栃木県夜行館
アニタッチ東京ドームシティ東京都夜行性動物エリア
伊豆シャボテン動物公園静岡県タッチdeZoo/モンキーハウス

特に那須ワールドモンキーパークは「夜行館」でヨザルを展示しているため、ヨザルを見る目的なら分かりやすい施設です。

⚠️ 過去に飼育していた施設

過去の情報には、

  • 上野動物園
  • 野毛山動物園
  • 日本モンキーセンター
  • 東山動植物園
  • 和歌山城公園動物園
  • 神戸市立王子動物園

なども出てきます。

ただし、現在も見られるとは限りません。例えば王子動物園は飼育自体は確認されるものの、2026年7月時点では施設閉鎖のため観覧できないとされています。

🌎 世界

ヨザル(Aotus属)は南米~中米に分布する動物ですが、世界の動物園について「現在飼育中」と網羅的に確認できる公開データは日本ほど整理されていません

そのため、「世界の動物園」を挙げる場合は、各動物園の現行飼育リストまで個別確認する必要があります。古い飼育記録を現在の情報として掲載するのは危険です。

なお、ヨザルは夜行性なので、飼育施設では暗い夜行性動物舎・夜行館などで展示されているケースが多いです。

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ヨザルとは? 基本ステータスについて

ヨザルは霊長目オマキザル科ヨザル属に属する霊長類。英名はnight monkey、学名はAotus trivirgatus。体長は30~40cm、体重は600~1,000g。

Japanese(和名)ヨザル
English(英名)night monkey
scientific name(学名)Aotus trivirgatus
classification(分類)Mammalia、Primates、 Cebidae、Aotus
哺乳綱、霊長目、オマキザル科、ヨザル属
IUCN Status(保全状況)LEAST CONCERN
Length(体長)30~40cm
Weight(体重)600~1,000g 

ヨザル分類学(動物学上の分類)

例として代表的な「ロリス属」を挙げると:

:動物界 (Animalia)
:脊索動物門 (Chordata)
:哺乳綱 (Mammalia)
:霊長目 (Primates)
亜目:真猿亜目 (Strepsirrhini)
:メガネザル科 (Lorisidae)
属・種:ロリス属 (Loris)、ガルゴ属 (Nycticebus) など

ヨザルのルーツ、起源は?

ヨザル(Aotus属/フクロウザル・ナイトモンキー)は、南米を中心に進化した新世界ザルの仲間です。

🌎 起源は「アマゾン中央部」

現在のDNA解析による研究では、現生ヨザル類の共通祖先は、約500万年前より少し前の鮮新世初期、中央アマゾン盆地で出現したと推定されています。アンデス山脈の隆起や、その後のアマゾンの河川・森林環境の変化が、ヨザルの分化に大きな影響を与えたと考えられています。

一方、化石記録を見ると、ヨザル属に分類されたAotus dindensisが、現在のコロンビアで**約1,200万~1,500万年前(中新世)**に生息していたとされています。つまり、ヨザルの系統そのものは、現生種の共通祖先よりかなり古くまで遡れます。

🧬 どんなサルから進化した?

大きく見ると、

霊長類

新世界ザル

オマキザル類(Cebidae系統)

ヨザル属(Aotus)

という系統です。

分子系統研究では、ヨザルはオマキザルやリスザルなどを含むグループに近縁で、新世界ザルの中で独自に夜行性へ適応した系統と考えられています。

🌙 なぜ夜行性になった?

ここがヨザルの最大の特徴です。

現生のサル類の大部分は昼行性ですが、ヨザルは真猿類の中でも非常に珍しい完全な夜行性の系統です。大きな目は暗い環境で光を取り込むのに適しており、夜間の森林生活に特化しています。

🗺️ その後の進化

中央アマゾンで成立したヨザルの系統は、その後、

中央アマゾン
→ アマゾン各地へ拡散
→ アンデス周辺・北部南米・中米などへ分布拡大
→ 現在の複数のヨザル類へ分化

という歴史をたどったと考えられています。

生息地について

ヨザルはコロンビア,ベネズエラ、ブラジルに分布しています。南アメリカでペアが多くみられており、研究も進んでいます。

1. 地理的分布

ヨザルは東南アジアを中心に広く分布しています。

  • インド・スリランカ:インド亜大陸南部
  • 東南アジア:タイ、マレーシア、インドネシア(スマトラ島、ジャワ島、ボルネオ島など)
  • フィリピン:一部島嶼地域

ポイント:赤道付近の熱帯・亜熱帯地域を中心に分布


2. 生息環境

  • 熱帯雨林や二次林:常緑樹や竹林が豊富な森を好む
  • 樹上生活に適した環境
    • 木の枝にぶら下がったり、枝間を移動しやすい密生した森林
  • 昼間は隠れる場所が必要
    • 木の葉や枝の陰でじっとして天敵から身を守る
  • 水源の近くを好むこともある

3. 生態との関係

  • 夜行性であるため、昼間は隠れて休むことが重要
  • 森の構造や茂みが、食料(昆虫・果実など)を確保するうえでも重要
  • 人間活動や森林破壊によって生息地が減少すると、生存が難しくなる

特徴は?どんな感じの生物なのか?

ヨザルはサルの仲間では唯一の夜行性の動物でほとんど樹上で生活をします。毛色は上面は銀灰色や灰褐色、腹部は橙色から褐色。頭部は丸く、耳は毛の中に埋もれています。四肢には5本の指があり、爪はすべて平爪になっていて木登りがうまいです。ヨザルは森林地帯や高地に生息をしています。

1. 体の特徴

  • 体の大きさ:小型~中型(体長約18〜40 cm、尾は短いかほぼなし)
  • 体重:0.3〜1.5 kg程度
  • 毛色:茶色~灰色、体に保護色として迷彩的な模様がある
  • 目が大きい:夜行性に適応しており、暗い森でもよく見える
  • 手足が器用:木登りや枝を握るのに適している
  • :短いものが多く、長くても捕獲には使わない

ポイント:大きな目と器用な手足が、夜行性・樹上生活に特化している


2. 性格・行動の特徴

  • 臆病で慎重:捕食者や人間に非常に敏感
  • 夜行性:暗くなると活動を開始、昼間は木の枝や葉の中で休む
  • 静かで控えめ:鳴き声は小さく、周囲に気づかれにくい
  • 単独または小さなペアで行動:社会性は低め

3. 食性

  • 雑食性だが、昆虫や樹液を好む
    • 昆虫、小型無脊椎動物、果実、樹液など
  • 食べ物を探すときは、手足で慎重に物を触りながら採食

4. 特筆すべき特徴

  • 夜行性サルとして極めて静かで警戒心が強い
  • 小さくても木の枝を巧みに移動できる器用さ
  • 大きな目で暗闇でも行動できる
  • 体は小さいが、森の下層で効率的に生活できる

性格はどんな感じなのか?

ヨザルはまったくの夜行性の動物で、昼間は木の洞などで丸くなって眠っているが、夜間は活発に活動しますので人間とは逆です。普段は群れを作って生活をするため、とても社会性が強い動物となります。行動範囲は200~250mで縄張り意識が強いです。

1. 臆病で警戒心が強い

  • 捕食者(ピューマ、ヘビ、大型鳥など)や人間に非常に敏感
  • 音や物音にすぐ反応し、危険を察知すると静かに身を隠す
  • 森の下層でじっとしていることが多い

ポイント:野生で生き抜くため、常に周囲を警戒して行動する


2. 夜行性で控えめ

  • 昼間は木の枝や葉の中で休むため、目立たず静か
  • 夜間に活動するが、鳴き声は小さく控えめ
  • 攻撃性はほとんどなく、争いは避ける

3. 慎重で観察力が高い

  • 動きは静かで、枝や葉を慎重に移動
  • 周囲の環境や天敵の動きをよく観察して行動
  • 危険を回避する能力が非常に高い

4. 社会性

  • 単独行動またはペアで生活
  • 群れを作ることはほとんどない
  • 他のサルのように社交的ではなく、独立した生活を好む

生態はどんな感じ?

ヨザルは雑食性で、果実や木の葉のほか、ハチミツや昆虫、カエル、カタツムリ、小鳥を食べて生活をしています。妊娠期間150日でメスは1回に付き1頭産むことが可能です。性成熟は2年~3年。寿命は10年あります。

1. 行動パターン

  • 夜行性:暗くなってから活動を開始し、昼間は葉や枝の中で休む
  • 単独またはペア行動:社会性は低めで、交尾期以外は基本的に単独行動
  • 活動範囲:密生した森林の下層で移動
    • 木の枝や低木を使って静かに移動

2. 住居・隠れ場所

  • 森林の下層に隠れて生活
  • 木の葉や枝の間に身を隠して天敵から身を守る
  • 昼間はほとんど動かず、夜間に食料を探す

3. 食性

  • 雑食性だが昆虫や樹液を中心に摂取
    • 昆虫、小型無脊椎動物、果実、樹液など
  • 手足を器用に使いながら食べ物を探索・採取

天敵はいるのか?

外敵はジャガーやオオカミ、ヒョウなどです。

ヨザルの幼獣について

ヨザル(夜行性の小型サル、特にロリスやガルゴ属)の幼獣について詳しく整理します。成獣に比べると体も小さく、行動や生態も少し異なります。

1. 誕生と成長

  • 妊娠期間:約6〜7か月
  • 出産数:通常1匹、まれに2匹
  • 出生時の体重:約100〜200 g
  • 出生時の体長:約10〜15 cm

ポイント:非常に小さく、母親に守られながら成長する


2. 外見

  • 毛は柔らかく、茶色~灰色で模様が薄い
  • 大きな目は夜行性に適応しており、丸くかわいらしい印象
  • 手足や爪は未発達で、木登りや採食は母親のサポートが必要

3. 行動

  • 母親に依存して生活
    • 危険を感じると母親の背中や木の葉の中に隠れる
    • 食べ物の取り方や森の中での動きは母親から学ぶ
  • 遊びや模倣を通して木登りや枝間移動、警戒行動を習得
  • 夜行性の行動パターンも少しずつ身につける

4. 成熟までの期間

  • 幼獣は約1年で独立
  • この間に、食料探索や天敵回避などの技能を母親から学習
  • 成獣と同じ慎重で臆病な性格を徐々に身につける

ヨザルは絶滅危惧種なのか?

ヨザルは絶滅危惧種に指定されていません。

1. 国際的評価(IUCNレッドリスト)

ガルゴ属(Nycticebus、いわゆるスローロリス)

  • 種類によって評価は異なる
    • スローロリス(Nycticebus coucang):Vulnerable(絶滅危惧II類)
    • インドネシアのボルネオ島やスマトラ島のスローロリスはEndangered(絶滅危惧I類)
  • 減少の主な原因:
    • 森林破壊(農地開発や伐採)
    • ペット取引や違法狩猟

ロリス属(Loris)

  • 一部のインドやスリランカの種もVulnerable(絶滅危惧II類)
  • 生息地の減少と違法捕獲が主な脅威

2. 個体数と分布の状況

  • 分布域は東南アジア~インド・スリランカ
  • 森林破壊や人間活動で局所的には個体数が減少している
  • 特にペット用に捕獲される個体が多く、自然個体群が圧迫されている

3. 脅威

  • 森林破壊:農地拡大、伐採、都市化
  • 違法ペット取引:可愛い外見から人気が高い
  • 天敵:自然環境下では大型鳥類やヘビなど
  • 攻撃性は低いため、天敵に対する防御手段は隠れることが中心

ヨザルは飼育可能?

ヨザルは集団生活をすることからあまり一般人が飼育するには向いていません。動物園などで鑑賞することをおすすめします。

1. 性格・行動面の問題

  • 臆病で警戒心が強い
    • 人間や音に敏感で、ストレスを受けやすい
  • 攻撃性は低いが神経質
    • 過度の接触や環境変化で健康を害することがある
  • 夜行性
    • 夜に活動するため、昼間は静かに寝ているが、家庭環境では生活リズムが合わずストレスになる

ポイント:神経質で臆病な性格のため、家庭で飼うことは向かない


2. 飼育環境の問題

  • 木登りや枝渡りができる広いスペースが必要
  • 隠れ場所(茂みや枝)がないと、常にストレスを感じる
  • 夜行性で静かに暮らすため、環境刺激の調整が難しい

3. 法律・規制

  • 多くのヨザルは野生動物保護対象
  • 日本ではワシントン条約(CITES)により輸入・飼育に規制がある
  • 個人で飼育することは原則禁止
  • 動物園や研究機関での飼育は、特別許可の下でのみ可能

飼育されている動物園(日本・世界)

日本で現在ヨザルを見られることが確認できる施設は5施設です。JAZAの飼育動物データベースでは、ヨザルは「フンボルトヨザル(Aotus trivirgatus)」として登録されています。

🇯🇵 日本

施設都道府県展示場所
草津熱帯圏群馬県園内
岩手サファリパーク岩手県どうぶつランド
那須ワールドモンキーパーク栃木県夜行館
アニタッチ東京ドームシティ東京都夜行性動物エリア
伊豆シャボテン動物公園静岡県タッチdeZoo/モンキーハウス

特に那須ワールドモンキーパークは「夜行館」でヨザルを展示しているため、ヨザルを見る目的なら分かりやすい施設です。

⚠️ 過去に飼育していた施設

過去の情報には、

  • 上野動物園
  • 野毛山動物園
  • 日本モンキーセンター
  • 東山動植物園
  • 和歌山城公園動物園
  • 神戸市立王子動物園

なども出てきます。

ただし、現在も見られるとは限りません。例えば王子動物園は飼育自体は確認されるものの、2026年7月時点では施設閉鎖のため観覧できないとされています。

🌎 世界

ヨザル(Aotus属)は南米~中米に分布する動物ですが、世界の動物園について「現在飼育中」と網羅的に確認できる公開データは日本ほど整理されていません

そのため、「世界の動物園」を挙げる場合は、各動物園の現行飼育リストまで個別確認する必要があります。古い飼育記録を現在の情報として掲載するのは危険です。

なお、ヨザルは夜行性なので、飼育施設では暗い夜行性動物舎・夜行館などで展示されているケースが多いです。

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ヨザルはどんな動物?特徴、生態、生息地について最新版を解説

動物図鑑

ヨザルはどんな動物?特徴、生態、生息地について解説します。唯一夜行性のグループのサルの仲間でとても特殊な動物です。このサルの仲間は南米の地域でとても広くみられており、深い熱帯雨林などに生息していることで知られています。

ヨザルとは? 基本ステータスについて

ヨザルは霊長目オマキザル科ヨザル属に属する霊長類。英名はnight monkey、学名はAotus trivirgatus。体長は30~40cm、体重は600~1,000g。

Japanese(和名)ヨザル
English(英名)night monkey
scientific name(学名)Aotus trivirgatus
classification(分類)Mammalia、Primates、 Cebidae、Aotus
哺乳綱、霊長目、オマキザル科、ヨザル属
IUCN Status(保全状況)LEAST CONCERN
Length(体長)30~40cm
Weight(体重)600~1,000g 

ヨザル分類学(動物学上の分類)

例として代表的な「ロリス属」を挙げると:

:動物界 (Animalia)
:脊索動物門 (Chordata)
:哺乳綱 (Mammalia)
:霊長目 (Primates)
亜目:真猿亜目 (Strepsirrhini)
:メガネザル科 (Lorisidae)
属・種:ロリス属 (Loris)、ガルゴ属 (Nycticebus) など

ヨザルのルーツ、起源は?

ヨザル(Aotus属/フクロウザル・ナイトモンキー)は、南米を中心に進化した新世界ザルの仲間です。

🌎 起源は「アマゾン中央部」

現在のDNA解析による研究では、現生ヨザル類の共通祖先は、約500万年前より少し前の鮮新世初期、中央アマゾン盆地で出現したと推定されています。アンデス山脈の隆起や、その後のアマゾンの河川・森林環境の変化が、ヨザルの分化に大きな影響を与えたと考えられています。

一方、化石記録を見ると、ヨザル属に分類されたAotus dindensisが、現在のコロンビアで**約1,200万~1,500万年前(中新世)**に生息していたとされています。つまり、ヨザルの系統そのものは、現生種の共通祖先よりかなり古くまで遡れます。

🧬 どんなサルから進化した?

大きく見ると、

霊長類

新世界ザル

オマキザル類(Cebidae系統)

ヨザル属(Aotus)

という系統です。

分子系統研究では、ヨザルはオマキザルやリスザルなどを含むグループに近縁で、新世界ザルの中で独自に夜行性へ適応した系統と考えられています。

🌙 なぜ夜行性になった?

ここがヨザルの最大の特徴です。

現生のサル類の大部分は昼行性ですが、ヨザルは真猿類の中でも非常に珍しい完全な夜行性の系統です。大きな目は暗い環境で光を取り込むのに適しており、夜間の森林生活に特化しています。

🗺️ その後の進化

中央アマゾンで成立したヨザルの系統は、その後、

中央アマゾン
→ アマゾン各地へ拡散
→ アンデス周辺・北部南米・中米などへ分布拡大
→ 現在の複数のヨザル類へ分化

という歴史をたどったと考えられています。

生息地について

ヨザルはコロンビア,ベネズエラ、ブラジルに分布しています。南アメリカでペアが多くみられており、研究も進んでいます。

1. 地理的分布

ヨザルは東南アジアを中心に広く分布しています。

  • インド・スリランカ:インド亜大陸南部
  • 東南アジア:タイ、マレーシア、インドネシア(スマトラ島、ジャワ島、ボルネオ島など)
  • フィリピン:一部島嶼地域

ポイント:赤道付近の熱帯・亜熱帯地域を中心に分布


2. 生息環境

  • 熱帯雨林や二次林:常緑樹や竹林が豊富な森を好む
  • 樹上生活に適した環境
    • 木の枝にぶら下がったり、枝間を移動しやすい密生した森林
  • 昼間は隠れる場所が必要
    • 木の葉や枝の陰でじっとして天敵から身を守る
  • 水源の近くを好むこともある

3. 生態との関係

  • 夜行性であるため、昼間は隠れて休むことが重要
  • 森の構造や茂みが、食料(昆虫・果実など)を確保するうえでも重要
  • 人間活動や森林破壊によって生息地が減少すると、生存が難しくなる

特徴は?どんな感じの生物なのか?

ヨザルはサルの仲間では唯一の夜行性の動物でほとんど樹上で生活をします。毛色は上面は銀灰色や灰褐色、腹部は橙色から褐色。頭部は丸く、耳は毛の中に埋もれています。四肢には5本の指があり、爪はすべて平爪になっていて木登りがうまいです。ヨザルは森林地帯や高地に生息をしています。

1. 体の特徴

  • 体の大きさ:小型~中型(体長約18〜40 cm、尾は短いかほぼなし)
  • 体重:0.3〜1.5 kg程度
  • 毛色:茶色~灰色、体に保護色として迷彩的な模様がある
  • 目が大きい:夜行性に適応しており、暗い森でもよく見える
  • 手足が器用:木登りや枝を握るのに適している
  • :短いものが多く、長くても捕獲には使わない

ポイント:大きな目と器用な手足が、夜行性・樹上生活に特化している


2. 性格・行動の特徴

  • 臆病で慎重:捕食者や人間に非常に敏感
  • 夜行性:暗くなると活動を開始、昼間は木の枝や葉の中で休む
  • 静かで控えめ:鳴き声は小さく、周囲に気づかれにくい
  • 単独または小さなペアで行動:社会性は低め

3. 食性

  • 雑食性だが、昆虫や樹液を好む
    • 昆虫、小型無脊椎動物、果実、樹液など
  • 食べ物を探すときは、手足で慎重に物を触りながら採食

4. 特筆すべき特徴

  • 夜行性サルとして極めて静かで警戒心が強い
  • 小さくても木の枝を巧みに移動できる器用さ
  • 大きな目で暗闇でも行動できる
  • 体は小さいが、森の下層で効率的に生活できる

性格はどんな感じなのか?

ヨザルはまったくの夜行性の動物で、昼間は木の洞などで丸くなって眠っているが、夜間は活発に活動しますので人間とは逆です。普段は群れを作って生活をするため、とても社会性が強い動物となります。行動範囲は200~250mで縄張り意識が強いです。

1. 臆病で警戒心が強い

  • 捕食者(ピューマ、ヘビ、大型鳥など)や人間に非常に敏感
  • 音や物音にすぐ反応し、危険を察知すると静かに身を隠す
  • 森の下層でじっとしていることが多い

ポイント:野生で生き抜くため、常に周囲を警戒して行動する


2. 夜行性で控えめ

  • 昼間は木の枝や葉の中で休むため、目立たず静か
  • 夜間に活動するが、鳴き声は小さく控えめ
  • 攻撃性はほとんどなく、争いは避ける

3. 慎重で観察力が高い

  • 動きは静かで、枝や葉を慎重に移動
  • 周囲の環境や天敵の動きをよく観察して行動
  • 危険を回避する能力が非常に高い

4. 社会性

  • 単独行動またはペアで生活
  • 群れを作ることはほとんどない
  • 他のサルのように社交的ではなく、独立した生活を好む

生態はどんな感じ?

ヨザルは雑食性で、果実や木の葉のほか、ハチミツや昆虫、カエル、カタツムリ、小鳥を食べて生活をしています。妊娠期間150日でメスは1回に付き1頭産むことが可能です。性成熟は2年~3年。寿命は10年あります。

1. 行動パターン

  • 夜行性:暗くなってから活動を開始し、昼間は葉や枝の中で休む
  • 単独またはペア行動:社会性は低めで、交尾期以外は基本的に単独行動
  • 活動範囲:密生した森林の下層で移動
    • 木の枝や低木を使って静かに移動

2. 住居・隠れ場所

  • 森林の下層に隠れて生活
  • 木の葉や枝の間に身を隠して天敵から身を守る
  • 昼間はほとんど動かず、夜間に食料を探す

3. 食性

  • 雑食性だが昆虫や樹液を中心に摂取
    • 昆虫、小型無脊椎動物、果実、樹液など
  • 手足を器用に使いながら食べ物を探索・採取

天敵はいるのか?

外敵はジャガーやオオカミ、ヒョウなどです。

ヨザルの幼獣について

ヨザル(夜行性の小型サル、特にロリスやガルゴ属)の幼獣について詳しく整理します。成獣に比べると体も小さく、行動や生態も少し異なります。

1. 誕生と成長

  • 妊娠期間:約6〜7か月
  • 出産数:通常1匹、まれに2匹
  • 出生時の体重:約100〜200 g
  • 出生時の体長:約10〜15 cm

ポイント:非常に小さく、母親に守られながら成長する


2. 外見

  • 毛は柔らかく、茶色~灰色で模様が薄い
  • 大きな目は夜行性に適応しており、丸くかわいらしい印象
  • 手足や爪は未発達で、木登りや採食は母親のサポートが必要

3. 行動

  • 母親に依存して生活
    • 危険を感じると母親の背中や木の葉の中に隠れる
    • 食べ物の取り方や森の中での動きは母親から学ぶ
  • 遊びや模倣を通して木登りや枝間移動、警戒行動を習得
  • 夜行性の行動パターンも少しずつ身につける

4. 成熟までの期間

  • 幼獣は約1年で独立
  • この間に、食料探索や天敵回避などの技能を母親から学習
  • 成獣と同じ慎重で臆病な性格を徐々に身につける

ヨザルは絶滅危惧種なのか?

ヨザルは絶滅危惧種に指定されていません。

1. 国際的評価(IUCNレッドリスト)

ガルゴ属(Nycticebus、いわゆるスローロリス)

  • 種類によって評価は異なる
    • スローロリス(Nycticebus coucang):Vulnerable(絶滅危惧II類)
    • インドネシアのボルネオ島やスマトラ島のスローロリスはEndangered(絶滅危惧I類)
  • 減少の主な原因:
    • 森林破壊(農地開発や伐採)
    • ペット取引や違法狩猟

ロリス属(Loris)

  • 一部のインドやスリランカの種もVulnerable(絶滅危惧II類)
  • 生息地の減少と違法捕獲が主な脅威

2. 個体数と分布の状況

  • 分布域は東南アジア~インド・スリランカ
  • 森林破壊や人間活動で局所的には個体数が減少している
  • 特にペット用に捕獲される個体が多く、自然個体群が圧迫されている

3. 脅威

  • 森林破壊:農地拡大、伐採、都市化
  • 違法ペット取引:可愛い外見から人気が高い
  • 天敵:自然環境下では大型鳥類やヘビなど
  • 攻撃性は低いため、天敵に対する防御手段は隠れることが中心

ヨザルは飼育可能?

ヨザルは集団生活をすることからあまり一般人が飼育するには向いていません。動物園などで鑑賞することをおすすめします。

1. 性格・行動面の問題

  • 臆病で警戒心が強い
    • 人間や音に敏感で、ストレスを受けやすい
  • 攻撃性は低いが神経質
    • 過度の接触や環境変化で健康を害することがある
  • 夜行性
    • 夜に活動するため、昼間は静かに寝ているが、家庭環境では生活リズムが合わずストレスになる

ポイント:神経質で臆病な性格のため、家庭で飼うことは向かない


2. 飼育環境の問題

  • 木登りや枝渡りができる広いスペースが必要
  • 隠れ場所(茂みや枝)がないと、常にストレスを感じる
  • 夜行性で静かに暮らすため、環境刺激の調整が難しい

3. 法律・規制

  • 多くのヨザルは野生動物保護対象
  • 日本ではワシントン条約(CITES)により輸入・飼育に規制がある
  • 個人で飼育することは原則禁止
  • 動物園や研究機関での飼育は、特別許可の下でのみ可能

飼育されている動物園(日本・世界)

日本で現在ヨザルを見られることが確認できる施設は5施設です。JAZAの飼育動物データベースでは、ヨザルは「フンボルトヨザル(Aotus trivirgatus)」として登録されています。

🇯🇵 日本

施設都道府県展示場所
草津熱帯圏群馬県園内
岩手サファリパーク岩手県どうぶつランド
那須ワールドモンキーパーク栃木県夜行館
アニタッチ東京ドームシティ東京都夜行性動物エリア
伊豆シャボテン動物公園静岡県タッチdeZoo/モンキーハウス

特に那須ワールドモンキーパークは「夜行館」でヨザルを展示しているため、ヨザルを見る目的なら分かりやすい施設です。

⚠️ 過去に飼育していた施設

過去の情報には、

  • 上野動物園
  • 野毛山動物園
  • 日本モンキーセンター
  • 東山動植物園
  • 和歌山城公園動物園
  • 神戸市立王子動物園

なども出てきます。

ただし、現在も見られるとは限りません。例えば王子動物園は飼育自体は確認されるものの、2026年7月時点では施設閉鎖のため観覧できないとされています。

🌎 世界

ヨザル(Aotus属)は南米~中米に分布する動物ですが、世界の動物園について「現在飼育中」と網羅的に確認できる公開データは日本ほど整理されていません

そのため、「世界の動物園」を挙げる場合は、各動物園の現行飼育リストまで個別確認する必要があります。古い飼育記録を現在の情報として掲載するのは危険です。

なお、ヨザルは夜行性なので、飼育施設では暗い夜行性動物舎・夜行館などで展示されているケースが多いです。

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ヨザルとは? 基本ステータスについて

ヨザルは霊長目オマキザル科ヨザル属に属する霊長類。英名はnight monkey、学名はAotus trivirgatus。体長は30~40cm、体重は600~1,000g。

Japanese(和名)ヨザル
English(英名)night monkey
scientific name(学名)Aotus trivirgatus
classification(分類)Mammalia、Primates、 Cebidae、Aotus
哺乳綱、霊長目、オマキザル科、ヨザル属
IUCN Status(保全状況)LEAST CONCERN
Length(体長)30~40cm
Weight(体重)600~1,000g 

ヨザル分類学(動物学上の分類)

例として代表的な「ロリス属」を挙げると:

:動物界 (Animalia)
:脊索動物門 (Chordata)
:哺乳綱 (Mammalia)
:霊長目 (Primates)
亜目:真猿亜目 (Strepsirrhini)
:メガネザル科 (Lorisidae)
属・種:ロリス属 (Loris)、ガルゴ属 (Nycticebus) など

ヨザルのルーツ、起源は?

ヨザル(Aotus属/フクロウザル・ナイトモンキー)は、南米を中心に進化した新世界ザルの仲間です。

🌎 起源は「アマゾン中央部」

現在のDNA解析による研究では、現生ヨザル類の共通祖先は、約500万年前より少し前の鮮新世初期、中央アマゾン盆地で出現したと推定されています。アンデス山脈の隆起や、その後のアマゾンの河川・森林環境の変化が、ヨザルの分化に大きな影響を与えたと考えられています。

一方、化石記録を見ると、ヨザル属に分類されたAotus dindensisが、現在のコロンビアで**約1,200万~1,500万年前(中新世)**に生息していたとされています。つまり、ヨザルの系統そのものは、現生種の共通祖先よりかなり古くまで遡れます。

🧬 どんなサルから進化した?

大きく見ると、

霊長類

新世界ザル

オマキザル類(Cebidae系統)

ヨザル属(Aotus)

という系統です。

分子系統研究では、ヨザルはオマキザルやリスザルなどを含むグループに近縁で、新世界ザルの中で独自に夜行性へ適応した系統と考えられています。

🌙 なぜ夜行性になった?

ここがヨザルの最大の特徴です。

現生のサル類の大部分は昼行性ですが、ヨザルは真猿類の中でも非常に珍しい完全な夜行性の系統です。大きな目は暗い環境で光を取り込むのに適しており、夜間の森林生活に特化しています。

🗺️ その後の進化

中央アマゾンで成立したヨザルの系統は、その後、

中央アマゾン
→ アマゾン各地へ拡散
→ アンデス周辺・北部南米・中米などへ分布拡大
→ 現在の複数のヨザル類へ分化

という歴史をたどったと考えられています。

生息地について

ヨザルはコロンビア,ベネズエラ、ブラジルに分布しています。南アメリカでペアが多くみられており、研究も進んでいます。

1. 地理的分布

ヨザルは東南アジアを中心に広く分布しています。

  • インド・スリランカ:インド亜大陸南部
  • 東南アジア:タイ、マレーシア、インドネシア(スマトラ島、ジャワ島、ボルネオ島など)
  • フィリピン:一部島嶼地域

ポイント:赤道付近の熱帯・亜熱帯地域を中心に分布


2. 生息環境

  • 熱帯雨林や二次林:常緑樹や竹林が豊富な森を好む
  • 樹上生活に適した環境
    • 木の枝にぶら下がったり、枝間を移動しやすい密生した森林
  • 昼間は隠れる場所が必要
    • 木の葉や枝の陰でじっとして天敵から身を守る
  • 水源の近くを好むこともある

3. 生態との関係

  • 夜行性であるため、昼間は隠れて休むことが重要
  • 森の構造や茂みが、食料(昆虫・果実など)を確保するうえでも重要
  • 人間活動や森林破壊によって生息地が減少すると、生存が難しくなる

特徴は?どんな感じの生物なのか?

ヨザルはサルの仲間では唯一の夜行性の動物でほとんど樹上で生活をします。毛色は上面は銀灰色や灰褐色、腹部は橙色から褐色。頭部は丸く、耳は毛の中に埋もれています。四肢には5本の指があり、爪はすべて平爪になっていて木登りがうまいです。ヨザルは森林地帯や高地に生息をしています。

1. 体の特徴

  • 体の大きさ:小型~中型(体長約18〜40 cm、尾は短いかほぼなし)
  • 体重:0.3〜1.5 kg程度
  • 毛色:茶色~灰色、体に保護色として迷彩的な模様がある
  • 目が大きい:夜行性に適応しており、暗い森でもよく見える
  • 手足が器用:木登りや枝を握るのに適している
  • :短いものが多く、長くても捕獲には使わない

ポイント:大きな目と器用な手足が、夜行性・樹上生活に特化している


2. 性格・行動の特徴

  • 臆病で慎重:捕食者や人間に非常に敏感
  • 夜行性:暗くなると活動を開始、昼間は木の枝や葉の中で休む
  • 静かで控えめ:鳴き声は小さく、周囲に気づかれにくい
  • 単独または小さなペアで行動:社会性は低め

3. 食性

  • 雑食性だが、昆虫や樹液を好む
    • 昆虫、小型無脊椎動物、果実、樹液など
  • 食べ物を探すときは、手足で慎重に物を触りながら採食

4. 特筆すべき特徴

  • 夜行性サルとして極めて静かで警戒心が強い
  • 小さくても木の枝を巧みに移動できる器用さ
  • 大きな目で暗闇でも行動できる
  • 体は小さいが、森の下層で効率的に生活できる

性格はどんな感じなのか?

ヨザルはまったくの夜行性の動物で、昼間は木の洞などで丸くなって眠っているが、夜間は活発に活動しますので人間とは逆です。普段は群れを作って生活をするため、とても社会性が強い動物となります。行動範囲は200~250mで縄張り意識が強いです。

1. 臆病で警戒心が強い

  • 捕食者(ピューマ、ヘビ、大型鳥など)や人間に非常に敏感
  • 音や物音にすぐ反応し、危険を察知すると静かに身を隠す
  • 森の下層でじっとしていることが多い

ポイント:野生で生き抜くため、常に周囲を警戒して行動する


2. 夜行性で控えめ

  • 昼間は木の枝や葉の中で休むため、目立たず静か
  • 夜間に活動するが、鳴き声は小さく控えめ
  • 攻撃性はほとんどなく、争いは避ける

3. 慎重で観察力が高い

  • 動きは静かで、枝や葉を慎重に移動
  • 周囲の環境や天敵の動きをよく観察して行動
  • 危険を回避する能力が非常に高い

4. 社会性

  • 単独行動またはペアで生活
  • 群れを作ることはほとんどない
  • 他のサルのように社交的ではなく、独立した生活を好む

生態はどんな感じ?

ヨザルは雑食性で、果実や木の葉のほか、ハチミツや昆虫、カエル、カタツムリ、小鳥を食べて生活をしています。妊娠期間150日でメスは1回に付き1頭産むことが可能です。性成熟は2年~3年。寿命は10年あります。

1. 行動パターン

  • 夜行性:暗くなってから活動を開始し、昼間は葉や枝の中で休む
  • 単独またはペア行動:社会性は低めで、交尾期以外は基本的に単独行動
  • 活動範囲:密生した森林の下層で移動
    • 木の枝や低木を使って静かに移動

2. 住居・隠れ場所

  • 森林の下層に隠れて生活
  • 木の葉や枝の間に身を隠して天敵から身を守る
  • 昼間はほとんど動かず、夜間に食料を探す

3. 食性

  • 雑食性だが昆虫や樹液を中心に摂取
    • 昆虫、小型無脊椎動物、果実、樹液など
  • 手足を器用に使いながら食べ物を探索・採取

天敵はいるのか?

外敵はジャガーやオオカミ、ヒョウなどです。

ヨザルの幼獣について

ヨザル(夜行性の小型サル、特にロリスやガルゴ属)の幼獣について詳しく整理します。成獣に比べると体も小さく、行動や生態も少し異なります。

1. 誕生と成長

  • 妊娠期間:約6〜7か月
  • 出産数:通常1匹、まれに2匹
  • 出生時の体重:約100〜200 g
  • 出生時の体長:約10〜15 cm

ポイント:非常に小さく、母親に守られながら成長する


2. 外見

  • 毛は柔らかく、茶色~灰色で模様が薄い
  • 大きな目は夜行性に適応しており、丸くかわいらしい印象
  • 手足や爪は未発達で、木登りや採食は母親のサポートが必要

3. 行動

  • 母親に依存して生活
    • 危険を感じると母親の背中や木の葉の中に隠れる
    • 食べ物の取り方や森の中での動きは母親から学ぶ
  • 遊びや模倣を通して木登りや枝間移動、警戒行動を習得
  • 夜行性の行動パターンも少しずつ身につける

4. 成熟までの期間

  • 幼獣は約1年で独立
  • この間に、食料探索や天敵回避などの技能を母親から学習
  • 成獣と同じ慎重で臆病な性格を徐々に身につける

ヨザルは絶滅危惧種なのか?

ヨザルは絶滅危惧種に指定されていません。

1. 国際的評価(IUCNレッドリスト)

ガルゴ属(Nycticebus、いわゆるスローロリス)

  • 種類によって評価は異なる
    • スローロリス(Nycticebus coucang):Vulnerable(絶滅危惧II類)
    • インドネシアのボルネオ島やスマトラ島のスローロリスはEndangered(絶滅危惧I類)
  • 減少の主な原因:
    • 森林破壊(農地開発や伐採)
    • ペット取引や違法狩猟

ロリス属(Loris)

  • 一部のインドやスリランカの種もVulnerable(絶滅危惧II類)
  • 生息地の減少と違法捕獲が主な脅威

2. 個体数と分布の状況

  • 分布域は東南アジア~インド・スリランカ
  • 森林破壊や人間活動で局所的には個体数が減少している
  • 特にペット用に捕獲される個体が多く、自然個体群が圧迫されている

3. 脅威

  • 森林破壊:農地拡大、伐採、都市化
  • 違法ペット取引:可愛い外見から人気が高い
  • 天敵:自然環境下では大型鳥類やヘビなど
  • 攻撃性は低いため、天敵に対する防御手段は隠れることが中心

ヨザルは飼育可能?

ヨザルは集団生活をすることからあまり一般人が飼育するには向いていません。動物園などで鑑賞することをおすすめします。

1. 性格・行動面の問題

  • 臆病で警戒心が強い
    • 人間や音に敏感で、ストレスを受けやすい
  • 攻撃性は低いが神経質
    • 過度の接触や環境変化で健康を害することがある
  • 夜行性
    • 夜に活動するため、昼間は静かに寝ているが、家庭環境では生活リズムが合わずストレスになる

ポイント:神経質で臆病な性格のため、家庭で飼うことは向かない


2. 飼育環境の問題

  • 木登りや枝渡りができる広いスペースが必要
  • 隠れ場所(茂みや枝)がないと、常にストレスを感じる
  • 夜行性で静かに暮らすため、環境刺激の調整が難しい

3. 法律・規制

  • 多くのヨザルは野生動物保護対象
  • 日本ではワシントン条約(CITES)により輸入・飼育に規制がある
  • 個人で飼育することは原則禁止
  • 動物園や研究機関での飼育は、特別許可の下でのみ可能

飼育されている動物園(日本・世界)

日本で現在ヨザルを見られることが確認できる施設は5施設です。JAZAの飼育動物データベースでは、ヨザルは「フンボルトヨザル(Aotus trivirgatus)」として登録されています。

🇯🇵 日本

施設都道府県展示場所
草津熱帯圏群馬県園内
岩手サファリパーク岩手県どうぶつランド
那須ワールドモンキーパーク栃木県夜行館
アニタッチ東京ドームシティ東京都夜行性動物エリア
伊豆シャボテン動物公園静岡県タッチdeZoo/モンキーハウス

特に那須ワールドモンキーパークは「夜行館」でヨザルを展示しているため、ヨザルを見る目的なら分かりやすい施設です。

⚠️ 過去に飼育していた施設

過去の情報には、

  • 上野動物園
  • 野毛山動物園
  • 日本モンキーセンター
  • 東山動植物園
  • 和歌山城公園動物園
  • 神戸市立王子動物園

なども出てきます。

ただし、現在も見られるとは限りません。例えば王子動物園は飼育自体は確認されるものの、2026年7月時点では施設閉鎖のため観覧できないとされています。

🌎 世界

ヨザル(Aotus属)は南米~中米に分布する動物ですが、世界の動物園について「現在飼育中」と網羅的に確認できる公開データは日本ほど整理されていません

そのため、「世界の動物園」を挙げる場合は、各動物園の現行飼育リストまで個別確認する必要があります。古い飼育記録を現在の情報として掲載するのは危険です。

なお、ヨザルは夜行性なので、飼育施設では暗い夜行性動物舎・夜行館などで展示されているケースが多いです。

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