ハミルトンガメはどんな動物?特徴、性格、生態、生息地について解説します。インドやバングラデシュなどの南アジアの地域ではかなり多数を見ることができますが、実は絶滅危惧種に指定されていますので絶滅の危機に瀕している状態です。
ハミルトンガメとは? 基本ステータスについて
ハミルトンガメは、爬虫綱カメ目イシガメ科ハミルトンガメ属に分類されるカメ。学名はGeochelone platynota / Testudo platynota、英語はHamilton’s pond turtle。甲長は30~35cm。情報の一覧は以下の通り。
| Japanese(和名) | ハミルトンガメ |
| English(英名) | Hamilton’s pond turtle / Black pond turtle / Spotted pond turtle / Indian spotted turtle |
| scientific name(学名) | Geochelone platynota / Testudo platynota |
| classification(分類) | Reptilia、 Testudines、 Geoemydidae、Geoclemys 爬虫綱、カメ目、イシガメ科、ハミルトンガメ属 |
| IUCN Status(保全状況) | ENDANGERED |
| Length(体長) | 30~35cm |
| Weight(体重) | 5~15kg |
ハミルトンガメの分類学
- 界(Kingdom):動物界 (Animalia)
- 門(Phylum):脊索動物門 (Chordata)
- 綱(Class):爬虫綱 (Reptilia)
- 目(Order):カメ目 (Testudines)
- 科(Family):ヤマガメ科 (Geoemydidae)
- 属(Genus):ヤマガメ属 (Geoemyda)
- 種(Species):スピンゲルリクガメ (Geoemyda spengleri)
- 亜種(Subspecies):ハミルトンガメ (Geoemyda spengleri hamiltonii)
生息地について
ハミルトンガメはインドやスリランカ、パキスタン、ネパールなどの地域に分布しています。
1. 分布地域
- 東南アジアを中心に分布
- タイ北部
- ミャンマー
- インド北部(アッサム州など)
- 一部ではラオスやベトナムにも生息の報告あり
- 標高のある森林地帯に生息することが多い
2. 生息環境
- 湿潤な山地・森林内を好む
- 常緑林や落葉広葉樹林の林床に生息
- 半陸生の生活
- 水辺が必須ではないが、湿った土や苔、落ち葉の下で生活
- 昼間は落ち葉や倒木の下で休むことが多い
- 隠れる習性が強い
- 危険を感じるとすぐに潜伏
- 幼獣は落ち葉や苔に紛れて擬態する
3. 生態のポイント
- 森林の落ち葉や低木の下で餌を探す
- 標高の高い山地や湿潤な林床環境でのみ生息
- 幼獣・成体ともに非常に臆病で、活動は朝晩中心
特徴は?どんな感じの生物なのか?
ハミルトンガメは上から見ると細長い楕円形で背甲はドーム状でやや盛り上がっていて、三本の筋状の隆起がある。背甲の色彩は黒い。放射状の筋模様が入り腋下甲板はやや小型か中型。頭部は大型で尾も暗褐色や黒色で、背甲と同じ色の斑が散在。ハミルトンガメは河川や池沼などに生息していて水深の浅い場所を好みます。
1. 外見・体の特徴
- サイズ
- 小型ヤマガメで成体の甲長は 約12〜15cm 程度
- 体重は200〜500g程度と軽量
- 甲羅(背甲)
- 緑褐色〜黒褐色で光沢がある
- 幼獣は背甲に黄色やオレンジの斑点模様があり、擬態に有利
- 成体になると全体的に濃い色調になり模様は目立たなくなる
- 腹甲(腹側の甲羅)
- 明るい黄褐色~淡黄色
- 模様は控えめ
- 頭部・四肢
- 頭は小さく丸みがあり、眼の周囲に淡色の線が入ることがある
- 足は短くがっしりしており、森林の落ち葉や土の上を歩きやすい
- 尾
- 短めで、先端は尖っていない
2. 行動・生態
- 半陸生で林床生活
- 水辺は必須ではないが、湿った土や落ち葉の下で休む
- 隠れる習性が強い
- 危険を感じると落ち葉や倒木の下に潜る
- 活動パターン
- 朝晩や涼しい時間帯に活動する薄明性
- 食性
- 雑食性で、果実、葉、昆虫、小型無脊椎動物を食べる
3. 性格
- 非常に臆病で警戒心が強い
- 攻撃性はほとんどなく温厚
- 人間に慣れることは少なく、環境に慣れることが中心

性格はどんな感じなのか?
ハミルトンガメはおとなしい、性格をしていて温和なカメなので飼育には向いています。絶滅危惧種なので販売されている価格は高騰しており、入手が困難になりつつあります。
1. 基本的な性格
- 非常に臆病で警戒心が強い
- 危険を感じるとすぐ落ち葉や倒木の下に潜って隠れる
- 温厚で攻撃性はほとんどない
- 同種や小型カメとの共存も可能
- 好奇心はあるが控えめ
- 餌があるとゆっくり姿を現すが、無理に触ろうとすると隠れる
2. 行動の特徴
- 穴居性や隠れる行動が中心
- 昼間は巣穴や落ち葉の下でじっとしていることが多い
- 朝晩や涼しい時間帯に活動(薄明性)
- 環境に慣れることが重要
- 人間に慣れるよりも、落ち葉や倒木などの隠れ場所がある環境で安心して生活できることが大事
3. 飼育下での性格
- 扱いやすいが臆病
- 攻撃性はほぼなく、観察が楽しい
- 環境を整えて静かに観察する方がストレスが少ない
- 幼獣は特に警戒心が強く、落ち葉や小枝に隠れる時間が長い
生態はどんな感じ?
ハミルトンガメは動物食で、昆虫、甲殻類、貝類などを食べ、魚類、両生類も食べる傾向にあります。繁殖様式は卵生。2月か5月に30個くらいの卵を産みます。15~20年くらいの寿命があります。
1. 生活環境
- 半陸生で林床生活
- 東南アジアの湿潤森林、標高のある山地に生息
- 水辺は必須ではないが、湿った土や苔、落ち葉の下で生活
- 隠れる習性が強い
- 危険を感じると落ち葉や倒木の下に潜伏
- 幼獣も落ち葉や苔に紛れて擬態
2. 活動パターン
- 薄明性(朝晩に活動)
- 昼間は隠れてじっとしていることが多い
- 日光浴(バスキング)を行うこともある
- 体温調節のため、林床の開けた場所で短時間行う
3. 食性
- 雑食性(Omnivore)
- 植物:葉、果実、苔
- 動物:昆虫、小型無脊椎動物
- 幼獣は動物性の餌を多く摂取
- 成長すると植物性も増え、成体と同じ雑食性になる
4. 繁殖
- 春〜初夏に産卵
- 1回に 2〜6個程度の卵 を落ち葉や土の下に産む
- 卵は湿った環境で孵化し、幼獣も林床や落ち葉の下で過ごす
- 幼獣期から穴や落ち葉に隠れる行動を身につけ、成体と同じ生態に順応
天敵はいるのか?
ハミルトンガメは小型のカメとなりますので肉食動物が捕食者となります。

ハミルトンガメの幼獣について
ハミルトンガメ(Geoemyda spengleri hamiltonii)の**幼獣(子ガメ・幼体)**について詳しく整理します。
1. 外見・体の特徴(幼獣)
- サイズ
- 孵化直後の甲長は 約4〜5cm
- 成長しても甲長は12〜15cm程度と小型
- 甲羅(背甲)
- 幼獣の背甲は鮮やかな緑褐色に黄色〜オレンジの斑点模様
- 模様は成長とともに濃い色に変わり、模様は目立たなくなる
- 丸みのあるドーム型で、柔らかめ
- 腹甲(腹側の甲羅)
- 明るい黄褐色で模様は控えめ
- 頭部・四肢
- 頭は小さく丸く、眼の周囲に薄い線模様が入ることがある
- 足は短くがっしりしており、林床や落ち葉の上で歩きやすい
- 尾
- 短く先端は尖っていない
2. 行動・性格(幼獣)
- 非常に臆病で警戒心が強い
- 危険を感じるとすぐ落ち葉や倒木の下に隠れる
- 朝晩や涼しい時間帯に活動(薄明性)
- 好奇心はあるが控えめ
- 餌に反応して出てくることはあるが、人に近づくことは少ない
3. 食性(幼獣)
- 雑食性だが動物性を多く摂取
- 昆虫、小型無脊椎動物が中心
- 葉や果実も少量摂取
- 成長とともに植物性も増え、成体と同じ雑食性に順応
4. 生態・生活
- 林床や落ち葉・倒木の下で過ごすことが中心
- 昼間は潜伏、朝晩に活動
- 高温や乾燥を避け、隠れている時間が長い
- 数年で成体と同じ行動パターンや生態に順応
ハミルトンガメは絶滅危惧種なのか?
ハミルトンガメはワシントン条約附属書Iに掲載されており国際取引が制限され、さらに絶滅危惧種に指定されています。近年の開発などによって生息地が減少しているだけでなく ペットとして乱獲されてしまう点が問題となっています。
1. 国際的な保護状況
- IUCN(国際自然保護連合)レッドリスト
- 分類:CR(Critically Endangered)絶滅危惧ⅠA類
- 意味:野生個体数が非常に少なく、近い将来絶滅の危険性が極めて高い
- CITES(ワシントン条約)
- 附属書 II に掲載
- 国際取引には許可証が必要で、無許可での輸出入は禁止
2. 減少の主な原因
- ペット取引・密輸
- 小型で美しいため、野生個体が不正に捕獲される
- 生息地の破壊
- 東南アジアの森林伐採や開発により、林床環境が減少
- 環境変化
- 森林の減少や乾燥化により生息条件が悪化
3. 保護状況・対策
- 飼育下繁殖
- 動物園や保護団体で人工繁殖され、合法的に飼育個体が流通
- 生息地保護
- 森林の保護や違法伐採の規制
- 国際規制
- CITES附属書 II で国際取引を管理
ハミルトンガメは飼育可能?
ハミルトンガメは絶滅危惧種で入手は困難ですが飼育が可能です。 カメを飼うにあたって必要なものは、以下の通りです。小さい個体が新着で登録されて販売されていたり、里親の募集も多いのでチェックです。餌の種類やケージなどに注意しましょう。また寿命も長いのでそこも考慮しましょう。餌や保温の方法など確認しましょう.
ケージ
甲羅のサイズや成長の具合によりますが、ショップでは60㎝くらいの幅が広いケージが必要になります。ガラス製やアクリル製、プラスチック製など爬虫類用ケージを使用がおすすめです。
床材
床材のカテゴリーは大型から小型まで様々な種類があります。赤玉土、ヤシガラ、人工芝などさまざまです。キャンペーンだと安い価格で販売されていることもあります。
ヒーター
必要に応じてエアコンや暖房器具を用意して、カメが快適に過ごせるように気をつけてあげてください。パネルヒーターや照射スポットランプ、バスキングライトなどがあります。
温湿度計
両生類のカメを飼育するにあたって温度と湿度の管理はとても重要。保温は30度くらいで調節すると良いです。
照明
カメは1日で強い紫外線を浴びることで、カルシウムの吸収を促進させるビタミンD3を体の中で作り健康を維持する動物です。そのため照明は必須。電球タイプや蛍光管タイプがあり、ケージに合わせて選ぶと良いでしょう。日照時間を目安として照射してください。
シェルター
カメも生き物ですから室内で個体が逃げられる場所を作るため、ポイントとしてシェルターがあると良いです。ちゃんと全体で設置して大きくストレスを与えないようにしましょう。
水飲み皿
水飲み皿も必須。水入れは毎日洗浄して、新鮮な水を用意してください。
ペットフード
カメなどは草食性で、必ずフードは小さい野菜や果物が主食で、小松菜やキノコも一緒に食べます。野草を野菜の代わりに食べているカメもいます。おやつにバナナ、スイカ、リンゴ、イチゴ、キウイ、マンゴーなどの果物も与えてあげてください。参考にサプリメントを与える方もいます。最初は販売されているものを提供すると良いでしょう。完全に生き物に必要な栄養が入っています。




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