エミスムツアシガメはどんな動物?特徴、性格、生態、生息地について最新版を解説

動物図鑑

エミスムツアシガメはどんな動物?特徴、性格、生態、生息地について解説します。東南アジア固有のリクガメの仲間でかなり広い範囲で生息が確認されている野生のカメですが、実は彼らは絶滅危惧種にも指定されています。

エミスムツアシガメとは? 基本ステータスについて

エミスムツアシガメは、爬虫綱カメ目リクガメ科ムツアシガメ属に分類されるカメ。学名はManouria emys、英語はAsian forest tortoise / Asian brown tortoiseで別名はヨツユビカワガメ。甲長は40~60cmで体重は20~35kg。情報の一覧は以下の通り。

Japanese(和名)エミスムツアシガメ
English(英名)Asian forest tortoise / Asian brown tortoise
scientific name(学名)Manouria emys
classification(分類)Reptilia、 Testudines、 TestudinidaeManouria 
爬虫綱、カメ目、リクガメ科、ムツアシガメ属
IUCN Status(保全状況)CRITICALLY ENDANGERED
Length(体長)40~60cm
Weight(体重)20~35kg

エミスムツアシガメの分類学

  • 界(Kingdom):動物界 (Animalia)
  • 門(Phylum):脊索動物門 (Chordata)
  • 綱(Class):爬虫綱 (Reptilia)
  • 目(Order):カメ目 (Testudines)
  • 科(Family):リクガメ科 (Testudinidae)
  • 属(Genus):ムツアシガメ属 (Manouria)
  • 種(Species):エミスムツアシガメ (Manouria emys)

エミスムツアシガメのルーツ、起源は?

エミスムツアシガメは Manouria emys。英名では **Asian Forest Tortoise(アジアムツアシガメ/アジア森林リクガメ)**などと呼ばれる、東南アジアを代表する大型リクガメです。

🌏 原産地

現在の自然分布はかなり広く、

  • 🇮🇳 インド北東部
  • 🇧🇩 バングラデシュ
  • 🇲🇲 ミャンマー
  • 🇹🇭 タイ
  • 🇲🇾 マレー半島
  • 🇮🇩 スマトラ
  • 🇮🇩 ボルネオ

に及びます。主に雨の多い森林や丘陵地帯に適応しています。

🧬 実は「原始的なリクガメ」

エミスムツアシガメの最大の特徴は、リクガメ科の進化系統のかなり根元に位置することです。

分子系統解析では、

リクガメ科(Testudinidae)

Manouria属

エミスムツアシガメ(M. emys)

となり、Manouria属は現生リクガメの中でも非常に基部に位置します。さらに興味深いことに、Manouriaは北米のGopherus属(ゴファーガメ類)と姉妹群になるという研究結果があります。

つまり、

エミスムツアシガメは「現代のリクガメに近い姿になった比較的新しいカメ」というより、リクガメ科の古い進化系統を現在まで残しているカメ

と考えると分かりやすいです。

🦴 日本にも「Manouria」の仲間がいた

ここが特に面白いところです。

沖縄本島・徳之島などの後期更新世の地層から、**Manouria oyamai(オオヤマムツアシガメ)**という絶滅したリクガメの化石が見つかっています。

研究では、

Manouria emys(現生)
Manouria impressa(現生)
Manouria oyamai(絶滅)

が同じ系統群を形成するとされています。

つまり、現在のエミスムツアシガメそのものが日本にいたわけではありませんが、沖縄・琉球列島にはかつて非常に近縁なManouriaの大型リクガメが生息していたのです。

🗺️ 進化のイメージ

大まかに整理すると、

古いアジア系リクガメの祖先

Manouria系統が分化

├─ M. impressa(ムツアシガメ)
├─ M. emys(エミスムツアシガメ)
└─ M. oyamai(琉球列島・絶滅)

現在の東南アジアの森林へ

というイメージになります。

生息地について

エミスムツアシガメはインドやスリランカ、パキスタン、さらに東南アジア(タイ、マレーシア、ミャンマー)の地域に分布しています。シンガポールではすでに絶滅しました。

1. 分布地域

  • 東南アジア全域に分布
    • タイ、マレーシア、インド、インドネシア、カンボジア、ベトナム、ラオスなど
  • 標高の低い森林から山地まで幅広く生息

2. 生息環境

  • 湿潤な熱帯・亜熱帯の森林を中心に生息
    • 常緑樹林や落葉広葉樹林、湿った林床が好み
  • 半陸生・陸生中心
    • 川や湿地の近くを好むが、完全な水生ではない
    • 林床の落ち葉や倒木の下で隠れて生活する
  • 隠れる習性が強い
    • 捕食者から身を守るため、落ち葉や倒木の下で潜伏
    • 幼獣も林床で擬態しながら過ごす

3. 生態的特徴

  • 活動は日中〜夕方の涼しい時間帯中心
  • 林床で草や果実、昆虫などを探して食べる
  • 隠れる習性が非常に強く、人目に付きにくい

特徴は?どんな感じの生物なのか?

エミスムツアシガメはもっとも原始的なもので最大のひとつと言われていて頭部はやや大型で、吻は短い。四肢前部には、先端が棘状になった大型鱗が並ぶ。エミスムツアシガメは低地から山地にかけての熱帯雨林を好んで生息をしています。夕暮れに活発に活動し、気温が高すぎないときは日中も活動します。

1. 外見・体の特徴

  • サイズ
    • 現生するリクガメの中でも大型種
    • 成体は甲長 40〜70cm、体重は 20〜30kg前後 に達する個体もある
  • 甲羅(背甲)
    • 茶褐色〜黒褐色
    • 平らに近いドーム型で、ややゴツゴツした甲板模様
    • 幼獣は背甲に鮮やかな黄色やオレンジの斑点があり、成長とともに色は落ち着く
  • 腹甲(腹側の甲羅)
    • 黄褐色〜淡黄色
    • 模様は控えめ
  • 頭部・四肢
    • 頭は中くらいの大きさで丸みがある
    • 足は太く、前肢に強い爪があり、林床や湿った土を掘るのに適応
    • 短めで先端は尖らない

2. 行動・生態

  • 半陸生カメで林床生活中心
    • 水辺に行くこともあるが、基本は陸上で生活
    • 林床の落ち葉や倒木の下で隠れて生活する
  • 活動パターン
    • 日中や夕方に活動し、暑い時間帯は落ち葉や倒木の下で休む
  • 食性
    • 雑食性
      • 植物:葉、果実、草
      • 動物:昆虫、小型無脊椎動物
    • 幼獣は動物性の餌を多く摂取し、成長すると植物性も増える

3. 性格

  • 臆病で警戒心が強い
    • 危険を感じると落ち葉や倒木の下に隠れる
  • 攻撃性はほとんどなく温厚
    • 他のカメや小型動物とも共存可能
  • 好奇心はあるが控えめ
    • 餌があるとゆっくり出てくるが、人にはなかなか慣れない

性格はどんな感じなのか?

エミスムツアシガメは温和なカメの仲間であり、おとなしいため飼育はとてもしやすいですが、絶滅危惧種にも指定されていますので販売価格は高騰しており入手は困難になりつつあります。

1. 基本的な性格

  • 臆病で警戒心が非常に強い
    • 危険を感じると林床の落ち葉や倒木の下にすぐ潜伏
  • 温厚で攻撃性はほとんどない
    • 他のカメや小型動物と同じ環境でも問題になりにくい
  • 好奇心はあるが控えめ
    • 餌があるとゆっくり出てくることがあるが、人にはなかなか慣れない

2. 行動の特徴

  • 隠れる習性が強い
    • 林床や倒木、落ち葉の下に身を隠す
  • 活動パターン
    • 日中や夕方の涼しい時間帯に活動
    • 暑い時間帯や危険を感じるとほとんど動かない
  • 慎重で環境依存型
    • 人間に慣れるよりも、林床や倒木などの安全な環境に慣れることが重要

3. 飼育下での性格

  • 非常に扱いやすいが臆病
    • 攻撃性はほぼなく、観察する楽しみが大きい
    • 幼獣は特に警戒心が強く、落ち葉や倒木の下で隠れて過ごすことが多い
  • ゆっくりとした動きで落ち着いている
    • 環境を整え、静かに観察することがポイント

生態はどんな感じ?

エミスムツアシガメは草食性で、植物、草類や木の葉、種子やタケノコ、果物などを食べて生活をしています。繁殖様式は卵生。産卵は土の上に巣を作って行われ木の葉や枝、土などを集めて塚状の巣をつくります。メスは産卵後も巣に留まり、卵を守る習性があります。野生下では100~150年の寿命があると言われています。

1. 生活環境

  • 半陸生で森林中心の生活
    • 東南アジアの湿潤熱帯・亜熱帯の森林に生息
    • 川や湿地の近くを行動範囲に含むが、完全な水生ではない
  • 隠れる習性が強い
    • 林床の落ち葉や倒木の下で身を隠す
    • 幼獣も落ち葉や苔に紛れて擬態しながら過ごす

2. 活動パターン

  • 日中や夕方に活動
    • 暑い時間帯や危険を感じるとほとんど動かず潜伏
  • 体温調節
    • 林床の開けた場所で日光浴(バスキング)を短時間行うこともある

3. 食性

  • 雑食性(Omnivore)
    • 植物:葉、果実、草
    • 動物:昆虫、小型無脊椎動物
  • 幼獣は動物性の餌を多く摂取
  • 成長とともに植物性も増え、成体と同じ雑食性に順応

4. 繁殖

  • 春〜初夏に産卵
  • 1回に 2〜6個程度の卵 を林床の落ち葉や湿った土の下に産む
  • 幼獣も林床で潜伏して過ごす
  • 幼獣期から隠れる習性を身につけ、成体と同じ生態に順応

天敵はいるのか?

エミスムツアシガメはトラやクマ、キツネに捕食されることがあります。

エミスムツアシガメの幼獣について

エミスムツアシガメ(Manouria emys)の幼獣(子ガメ・幼体)について詳しく整理します。

1. 外見・体の特徴(幼獣)

  • サイズ
    • 孵化直後の甲長は 約6〜8cm
    • 成長すると40〜70cm程度の大型カメになる
  • 甲羅(背甲)
    • 幼獣は茶褐色〜黒褐色の背甲に、鮮やかな黄色やオレンジの斑点模様が入る
    • 模様は成長とともに目立たなくなり、成体は濃い茶褐色に落ち着く
    • 甲羅は柔らかめでドーム型
  • 腹甲(腹側の甲羅)
    • 明るい黄褐色で模様は控えめ
  • 頭部・四肢
    • 足は太く、前肢に強い爪があり、林床や湿った土を掘るのに適応
    • 頭は中くらいの大きさで丸い
    • 短く先端は尖らない

2. 行動・性格(幼獣)

  • 非常に臆病で警戒心が強い
    • 危険を感じるとすぐ林床の落ち葉や倒木の下に隠れる
  • 好奇心はあるが控えめ
    • 餌を見せるとゆっくり出てくるが、人にはなかなか慣れない
  • 活動パターン
    • 朝晩や涼しい時間帯に活動し、昼間は潜伏して過ごす

3. 食性(幼獣)

  • 雑食性だが動物性を多く摂取
    • 昆虫、小型無脊椎動物を中心に食べる
    • 葉や果実も少量摂取
  • 成長すると植物性も増え、成体と同じ雑食性に順応

4. 生態・生活

  • 幼獣期から林床や落ち葉・倒木の下で隠れる生活をする
  • 高温や乾燥を避け、潜伏行動が中心
  • 数年で成体と同じ行動パターンや生態に順応

エミスムツアシガメは絶滅危惧種なのか?

エミスムツアシガメはワシントン条約附属書Iに掲載されており国際取引が制限され、さらに絶滅危惧種に指定されています。近年の開発などによって生息地が減少しているだけでなく ペットとして乱獲されてしまう点が問題となっています。

1. 国際的な保護状況

  • IUCN(国際自然保護連合)レッドリスト
    • 分類:EN(Endangered)絶滅危惧ⅠB類相当
    • 意味:野生個体数が減少しており、将来的に絶滅の危険が高い
  • CITES(ワシントン条約)
    • 附属書 II に掲載
    • 国際取引には許可証が必要で、無許可での輸出入は禁止

2. 減少の主な原因

  1. ペット取引・密輸
    • 大型で珍しいため、野生個体の捕獲が行われる
  2. 生息地の破壊
    • 東南アジアの森林伐採や開発により林床環境が減少
  3. 環境変化
    • 森林の減少や湿潤環境の悪化により生息条件が悪化

3. 保護状況・対策

  • 飼育下繁殖
    • 動物園や保護団体で人工繁殖され、合法的に飼育個体が流通
  • 生息地保護
    • 森林保護や違法伐採の規制
  • 国際規制
    • CITES附属書 II で国際取引を管理

エミスムツアシガメは飼育可能?

エミスムツアシガメはアジアでの生体は絶滅危惧種にも指定されていますので現在は在庫が少なく、入手が困難ですが、案内は多少あり飼育が可能です。 カメを飼うにあたって必要なものは、以下の通りです。小さい個体が新着で登録されて販売されていたり、里親の募集も多いのでチェックです。餌の種類やケージなどに注意しましょう。また寿命も長いのでそこも考慮しましょう。

ケージ

甲羅のサイズや成長の具合によりますが、ショップでは60㎝くらいの幅が広いケージが必要になります。ガラス製やアクリル製、プラスチック製など爬虫類用ケージを使用がおすすめです。

床材

床材のカテゴリーは大型から小型まで様々な種類があります。赤玉土、ヤシガラ、人工芝などさまざまです。キャンペーンだと安い価格で販売されていることもあります。

ヒーター

必要に応じてエアコンや暖房器具を用意して、カメが快適に過ごせるように気をつけてあげてください。パネルヒーターや照射スポットランプ、バスキングライトなどがあります。

温湿度計

両生類のカメを飼育するにあたって温度と湿度の管理はとても重要。保温は30度くらいで調節すると良いです。

照明

カメは1日で強い紫外線を浴びることで、カルシウムの吸収を促進させるビタミンD3を体の中で作り健康を維持する動物です。そのため照明は必須。電球タイプや蛍光管タイプがあり、ケージに合わせて選ぶと良いでしょう。日照時間を目安として照射してください。

シェルター

 カメも生き物ですから室内で個体が逃げられる場所を作るため、ポイントとしてシェルターがあると良いです。ちゃんと全体で設置して大きくストレスを与えないようにしましょう。

水飲み皿

水飲み皿も必須。水入れは毎日洗浄して、新鮮な水を用意してください。

   ペットフード

カメなどは草食性で、必ずフードは小さい野菜や果物が主食で、小松菜やキノコも一緒に食べます。野草を野菜の代わりに食べているカメもいます。おやつにバナナ、スイカ、リンゴ、イチゴ、キウイ、マンゴーなどの果物も与えてあげてください。参考にサプリメントを与える方もいます。最初は販売されているものを提供すると良いでしょう。完全に生き物に必要な栄養が入っています。

飼育されている動物園(日本・世界)

エミスムツアシガメ(Manouria emysは、アジア最大級のリクガメで、現在は野生絶滅寸前(CR)のため、動物園での飼育・繁殖は保全上かなり重要です。EAZAではEEP、北米ではAZAのSSPの対象になっています。

🇯🇵 日本

広島市安佐動物公園
Manouria emys の飼育記録があります。海外の動物園データベースでも現在の飼育施設として掲載されています。

横浜市立野毛山動物園
過去の横浜市動物園年報で、**エミスムツアシガメ(Manouria emys)**の飼育が確認できます。

🌎 世界の主な飼育施設

動物園・施設
🇺🇸 アメリカHonolulu Zoo
🇺🇸 アメリカSan Diego Zoo
🇺🇸 アメリカDallas Zoo
🇺🇸 アメリカHouston Zoo
🇺🇸 アメリカSmithsonian’s National Zoo
🇨🇦 カナダToronto Zoo
🇪🇸 スペインBarcelona Zoo
🇩🇪 ドイツAquazoo Düsseldorf
🇩🇪 ドイツLeipzig Zoo
🇵🇱 ポーランドWrocław Zoo
🇧🇪 ベルギーPairi Daiza
🇸🇪 スウェーデンNordens Ark
🇸🇬 シンガポールSingapore Zoo / Mandai Wildlife Group
🇹🇭 タイNakhon Ratchasima Zoo
🇵🇭 フィリピンAvilon Zoo
🇮🇱 イスラエルRamat Gan Zoological Center

これらは Manouria emys の飼育記録が確認できる施設です。

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エミスムツアシガメとは? 基本ステータスについて

エミスムツアシガメは、爬虫綱カメ目リクガメ科ムツアシガメ属に分類されるカメ。学名はManouria emys、英語はAsian forest tortoise / Asian brown tortoiseで別名はヨツユビカワガメ。甲長は40~60cmで体重は20~35kg。情報の一覧は以下の通り。

Japanese(和名)エミスムツアシガメ
English(英名)Asian forest tortoise / Asian brown tortoise
scientific name(学名)Manouria emys
classification(分類)Reptilia、 Testudines、 TestudinidaeManouria 
爬虫綱、カメ目、リクガメ科、ムツアシガメ属
IUCN Status(保全状況)CRITICALLY ENDANGERED
Length(体長)40~60cm
Weight(体重)20~35kg

エミスムツアシガメの分類学

  • 界(Kingdom):動物界 (Animalia)
  • 門(Phylum):脊索動物門 (Chordata)
  • 綱(Class):爬虫綱 (Reptilia)
  • 目(Order):カメ目 (Testudines)
  • 科(Family):リクガメ科 (Testudinidae)
  • 属(Genus):ムツアシガメ属 (Manouria)
  • 種(Species):エミスムツアシガメ (Manouria emys)

エミスムツアシガメのルーツ、起源は?

エミスムツアシガメは Manouria emys。英名では **Asian Forest Tortoise(アジアムツアシガメ/アジア森林リクガメ)**などと呼ばれる、東南アジアを代表する大型リクガメです。

🌏 原産地

現在の自然分布はかなり広く、

  • 🇮🇳 インド北東部
  • 🇧🇩 バングラデシュ
  • 🇲🇲 ミャンマー
  • 🇹🇭 タイ
  • 🇲🇾 マレー半島
  • 🇮🇩 スマトラ
  • 🇮🇩 ボルネオ

に及びます。主に雨の多い森林や丘陵地帯に適応しています。

🧬 実は「原始的なリクガメ」

エミスムツアシガメの最大の特徴は、リクガメ科の進化系統のかなり根元に位置することです。

分子系統解析では、

リクガメ科(Testudinidae)

Manouria属

エミスムツアシガメ(M. emys)

となり、Manouria属は現生リクガメの中でも非常に基部に位置します。さらに興味深いことに、Manouriaは北米のGopherus属(ゴファーガメ類)と姉妹群になるという研究結果があります。

つまり、

エミスムツアシガメは「現代のリクガメに近い姿になった比較的新しいカメ」というより、リクガメ科の古い進化系統を現在まで残しているカメ

と考えると分かりやすいです。

🦴 日本にも「Manouria」の仲間がいた

ここが特に面白いところです。

沖縄本島・徳之島などの後期更新世の地層から、**Manouria oyamai(オオヤマムツアシガメ)**という絶滅したリクガメの化石が見つかっています。

研究では、

Manouria emys(現生)
Manouria impressa(現生)
Manouria oyamai(絶滅)

が同じ系統群を形成するとされています。

つまり、現在のエミスムツアシガメそのものが日本にいたわけではありませんが、沖縄・琉球列島にはかつて非常に近縁なManouriaの大型リクガメが生息していたのです。

🗺️ 進化のイメージ

大まかに整理すると、

古いアジア系リクガメの祖先

Manouria系統が分化

├─ M. impressa(ムツアシガメ)
├─ M. emys(エミスムツアシガメ)
└─ M. oyamai(琉球列島・絶滅)

現在の東南アジアの森林へ

というイメージになります。

生息地について

エミスムツアシガメはインドやスリランカ、パキスタン、さらに東南アジア(タイ、マレーシア、ミャンマー)の地域に分布しています。シンガポールではすでに絶滅しました。

1. 分布地域

  • 東南アジア全域に分布
    • タイ、マレーシア、インド、インドネシア、カンボジア、ベトナム、ラオスなど
  • 標高の低い森林から山地まで幅広く生息

2. 生息環境

  • 湿潤な熱帯・亜熱帯の森林を中心に生息
    • 常緑樹林や落葉広葉樹林、湿った林床が好み
  • 半陸生・陸生中心
    • 川や湿地の近くを好むが、完全な水生ではない
    • 林床の落ち葉や倒木の下で隠れて生活する
  • 隠れる習性が強い
    • 捕食者から身を守るため、落ち葉や倒木の下で潜伏
    • 幼獣も林床で擬態しながら過ごす

3. 生態的特徴

  • 活動は日中〜夕方の涼しい時間帯中心
  • 林床で草や果実、昆虫などを探して食べる
  • 隠れる習性が非常に強く、人目に付きにくい

特徴は?どんな感じの生物なのか?

エミスムツアシガメはもっとも原始的なもので最大のひとつと言われていて頭部はやや大型で、吻は短い。四肢前部には、先端が棘状になった大型鱗が並ぶ。エミスムツアシガメは低地から山地にかけての熱帯雨林を好んで生息をしています。夕暮れに活発に活動し、気温が高すぎないときは日中も活動します。

1. 外見・体の特徴

  • サイズ
    • 現生するリクガメの中でも大型種
    • 成体は甲長 40〜70cm、体重は 20〜30kg前後 に達する個体もある
  • 甲羅(背甲)
    • 茶褐色〜黒褐色
    • 平らに近いドーム型で、ややゴツゴツした甲板模様
    • 幼獣は背甲に鮮やかな黄色やオレンジの斑点があり、成長とともに色は落ち着く
  • 腹甲(腹側の甲羅)
    • 黄褐色〜淡黄色
    • 模様は控えめ
  • 頭部・四肢
    • 頭は中くらいの大きさで丸みがある
    • 足は太く、前肢に強い爪があり、林床や湿った土を掘るのに適応
    • 短めで先端は尖らない

2. 行動・生態

  • 半陸生カメで林床生活中心
    • 水辺に行くこともあるが、基本は陸上で生活
    • 林床の落ち葉や倒木の下で隠れて生活する
  • 活動パターン
    • 日中や夕方に活動し、暑い時間帯は落ち葉や倒木の下で休む
  • 食性
    • 雑食性
      • 植物:葉、果実、草
      • 動物:昆虫、小型無脊椎動物
    • 幼獣は動物性の餌を多く摂取し、成長すると植物性も増える

3. 性格

  • 臆病で警戒心が強い
    • 危険を感じると落ち葉や倒木の下に隠れる
  • 攻撃性はほとんどなく温厚
    • 他のカメや小型動物とも共存可能
  • 好奇心はあるが控えめ
    • 餌があるとゆっくり出てくるが、人にはなかなか慣れない

性格はどんな感じなのか?

エミスムツアシガメは温和なカメの仲間であり、おとなしいため飼育はとてもしやすいですが、絶滅危惧種にも指定されていますので販売価格は高騰しており入手は困難になりつつあります。

1. 基本的な性格

  • 臆病で警戒心が非常に強い
    • 危険を感じると林床の落ち葉や倒木の下にすぐ潜伏
  • 温厚で攻撃性はほとんどない
    • 他のカメや小型動物と同じ環境でも問題になりにくい
  • 好奇心はあるが控えめ
    • 餌があるとゆっくり出てくることがあるが、人にはなかなか慣れない

2. 行動の特徴

  • 隠れる習性が強い
    • 林床や倒木、落ち葉の下に身を隠す
  • 活動パターン
    • 日中や夕方の涼しい時間帯に活動
    • 暑い時間帯や危険を感じるとほとんど動かない
  • 慎重で環境依存型
    • 人間に慣れるよりも、林床や倒木などの安全な環境に慣れることが重要

3. 飼育下での性格

  • 非常に扱いやすいが臆病
    • 攻撃性はほぼなく、観察する楽しみが大きい
    • 幼獣は特に警戒心が強く、落ち葉や倒木の下で隠れて過ごすことが多い
  • ゆっくりとした動きで落ち着いている
    • 環境を整え、静かに観察することがポイント

生態はどんな感じ?

エミスムツアシガメは草食性で、植物、草類や木の葉、種子やタケノコ、果物などを食べて生活をしています。繁殖様式は卵生。産卵は土の上に巣を作って行われ木の葉や枝、土などを集めて塚状の巣をつくります。メスは産卵後も巣に留まり、卵を守る習性があります。野生下では100~150年の寿命があると言われています。

1. 生活環境

  • 半陸生で森林中心の生活
    • 東南アジアの湿潤熱帯・亜熱帯の森林に生息
    • 川や湿地の近くを行動範囲に含むが、完全な水生ではない
  • 隠れる習性が強い
    • 林床の落ち葉や倒木の下で身を隠す
    • 幼獣も落ち葉や苔に紛れて擬態しながら過ごす

2. 活動パターン

  • 日中や夕方に活動
    • 暑い時間帯や危険を感じるとほとんど動かず潜伏
  • 体温調節
    • 林床の開けた場所で日光浴(バスキング)を短時間行うこともある

3. 食性

  • 雑食性(Omnivore)
    • 植物:葉、果実、草
    • 動物:昆虫、小型無脊椎動物
  • 幼獣は動物性の餌を多く摂取
  • 成長とともに植物性も増え、成体と同じ雑食性に順応

4. 繁殖

  • 春〜初夏に産卵
  • 1回に 2〜6個程度の卵 を林床の落ち葉や湿った土の下に産む
  • 幼獣も林床で潜伏して過ごす
  • 幼獣期から隠れる習性を身につけ、成体と同じ生態に順応

天敵はいるのか?

エミスムツアシガメはトラやクマ、キツネに捕食されることがあります。

エミスムツアシガメの幼獣について

エミスムツアシガメ(Manouria emys)の幼獣(子ガメ・幼体)について詳しく整理します。

1. 外見・体の特徴(幼獣)

  • サイズ
    • 孵化直後の甲長は 約6〜8cm
    • 成長すると40〜70cm程度の大型カメになる
  • 甲羅(背甲)
    • 幼獣は茶褐色〜黒褐色の背甲に、鮮やかな黄色やオレンジの斑点模様が入る
    • 模様は成長とともに目立たなくなり、成体は濃い茶褐色に落ち着く
    • 甲羅は柔らかめでドーム型
  • 腹甲(腹側の甲羅)
    • 明るい黄褐色で模様は控えめ
  • 頭部・四肢
    • 足は太く、前肢に強い爪があり、林床や湿った土を掘るのに適応
    • 頭は中くらいの大きさで丸い
    • 短く先端は尖らない

2. 行動・性格(幼獣)

  • 非常に臆病で警戒心が強い
    • 危険を感じるとすぐ林床の落ち葉や倒木の下に隠れる
  • 好奇心はあるが控えめ
    • 餌を見せるとゆっくり出てくるが、人にはなかなか慣れない
  • 活動パターン
    • 朝晩や涼しい時間帯に活動し、昼間は潜伏して過ごす

3. 食性(幼獣)

  • 雑食性だが動物性を多く摂取
    • 昆虫、小型無脊椎動物を中心に食べる
    • 葉や果実も少量摂取
  • 成長すると植物性も増え、成体と同じ雑食性に順応

4. 生態・生活

  • 幼獣期から林床や落ち葉・倒木の下で隠れる生活をする
  • 高温や乾燥を避け、潜伏行動が中心
  • 数年で成体と同じ行動パターンや生態に順応

エミスムツアシガメは絶滅危惧種なのか?

エミスムツアシガメはワシントン条約附属書Iに掲載されており国際取引が制限され、さらに絶滅危惧種に指定されています。近年の開発などによって生息地が減少しているだけでなく ペットとして乱獲されてしまう点が問題となっています。

1. 国際的な保護状況

  • IUCN(国際自然保護連合)レッドリスト
    • 分類:EN(Endangered)絶滅危惧ⅠB類相当
    • 意味:野生個体数が減少しており、将来的に絶滅の危険が高い
  • CITES(ワシントン条約)
    • 附属書 II に掲載
    • 国際取引には許可証が必要で、無許可での輸出入は禁止

2. 減少の主な原因

  1. ペット取引・密輸
    • 大型で珍しいため、野生個体の捕獲が行われる
  2. 生息地の破壊
    • 東南アジアの森林伐採や開発により林床環境が減少
  3. 環境変化
    • 森林の減少や湿潤環境の悪化により生息条件が悪化

3. 保護状況・対策

  • 飼育下繁殖
    • 動物園や保護団体で人工繁殖され、合法的に飼育個体が流通
  • 生息地保護
    • 森林保護や違法伐採の規制
  • 国際規制
    • CITES附属書 II で国際取引を管理

エミスムツアシガメは飼育可能?

エミスムツアシガメはアジアでの生体は絶滅危惧種にも指定されていますので現在は在庫が少なく、入手が困難ですが、案内は多少あり飼育が可能です。 カメを飼うにあたって必要なものは、以下の通りです。小さい個体が新着で登録されて販売されていたり、里親の募集も多いのでチェックです。餌の種類やケージなどに注意しましょう。また寿命も長いのでそこも考慮しましょう。

ケージ

甲羅のサイズや成長の具合によりますが、ショップでは60㎝くらいの幅が広いケージが必要になります。ガラス製やアクリル製、プラスチック製など爬虫類用ケージを使用がおすすめです。

床材

床材のカテゴリーは大型から小型まで様々な種類があります。赤玉土、ヤシガラ、人工芝などさまざまです。キャンペーンだと安い価格で販売されていることもあります。

ヒーター

必要に応じてエアコンや暖房器具を用意して、カメが快適に過ごせるように気をつけてあげてください。パネルヒーターや照射スポットランプ、バスキングライトなどがあります。

温湿度計

両生類のカメを飼育するにあたって温度と湿度の管理はとても重要。保温は30度くらいで調節すると良いです。

照明

カメは1日で強い紫外線を浴びることで、カルシウムの吸収を促進させるビタミンD3を体の中で作り健康を維持する動物です。そのため照明は必須。電球タイプや蛍光管タイプがあり、ケージに合わせて選ぶと良いでしょう。日照時間を目安として照射してください。

シェルター

 カメも生き物ですから室内で個体が逃げられる場所を作るため、ポイントとしてシェルターがあると良いです。ちゃんと全体で設置して大きくストレスを与えないようにしましょう。

水飲み皿

水飲み皿も必須。水入れは毎日洗浄して、新鮮な水を用意してください。

   ペットフード

カメなどは草食性で、必ずフードは小さい野菜や果物が主食で、小松菜やキノコも一緒に食べます。野草を野菜の代わりに食べているカメもいます。おやつにバナナ、スイカ、リンゴ、イチゴ、キウイ、マンゴーなどの果物も与えてあげてください。参考にサプリメントを与える方もいます。最初は販売されているものを提供すると良いでしょう。完全に生き物に必要な栄養が入っています。

飼育されている動物園(日本・世界)

エミスムツアシガメ(Manouria emysは、アジア最大級のリクガメで、現在は野生絶滅寸前(CR)のため、動物園での飼育・繁殖は保全上かなり重要です。EAZAではEEP、北米ではAZAのSSPの対象になっています。

🇯🇵 日本

広島市安佐動物公園
Manouria emys の飼育記録があります。海外の動物園データベースでも現在の飼育施設として掲載されています。

横浜市立野毛山動物園
過去の横浜市動物園年報で、**エミスムツアシガメ(Manouria emys)**の飼育が確認できます。

🌎 世界の主な飼育施設

動物園・施設
🇺🇸 アメリカHonolulu Zoo
🇺🇸 アメリカSan Diego Zoo
🇺🇸 アメリカDallas Zoo
🇺🇸 アメリカHouston Zoo
🇺🇸 アメリカSmithsonian’s National Zoo
🇨🇦 カナダToronto Zoo
🇪🇸 スペインBarcelona Zoo
🇩🇪 ドイツAquazoo Düsseldorf
🇩🇪 ドイツLeipzig Zoo
🇵🇱 ポーランドWrocław Zoo
🇧🇪 ベルギーPairi Daiza
🇸🇪 スウェーデンNordens Ark
🇸🇬 シンガポールSingapore Zoo / Mandai Wildlife Group
🇹🇭 タイNakhon Ratchasima Zoo
🇵🇭 フィリピンAvilon Zoo
🇮🇱 イスラエルRamat Gan Zoological Center

これらは Manouria emys の飼育記録が確認できる施設です。

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エミスムツアシガメはどんな動物?特徴、性格、生態、生息地について最新版を解説

動物図鑑

エミスムツアシガメはどんな動物?特徴、性格、生態、生息地について解説します。東南アジア固有のリクガメの仲間でかなり広い範囲で生息が確認されている野生のカメですが、実は彼らは絶滅危惧種にも指定されています。

エミスムツアシガメとは? 基本ステータスについて

エミスムツアシガメは、爬虫綱カメ目リクガメ科ムツアシガメ属に分類されるカメ。学名はManouria emys、英語はAsian forest tortoise / Asian brown tortoiseで別名はヨツユビカワガメ。甲長は40~60cmで体重は20~35kg。情報の一覧は以下の通り。

Japanese(和名)エミスムツアシガメ
English(英名)Asian forest tortoise / Asian brown tortoise
scientific name(学名)Manouria emys
classification(分類)Reptilia、 Testudines、 TestudinidaeManouria 
爬虫綱、カメ目、リクガメ科、ムツアシガメ属
IUCN Status(保全状況)CRITICALLY ENDANGERED
Length(体長)40~60cm
Weight(体重)20~35kg

エミスムツアシガメの分類学

  • 界(Kingdom):動物界 (Animalia)
  • 門(Phylum):脊索動物門 (Chordata)
  • 綱(Class):爬虫綱 (Reptilia)
  • 目(Order):カメ目 (Testudines)
  • 科(Family):リクガメ科 (Testudinidae)
  • 属(Genus):ムツアシガメ属 (Manouria)
  • 種(Species):エミスムツアシガメ (Manouria emys)

エミスムツアシガメのルーツ、起源は?

エミスムツアシガメは Manouria emys。英名では **Asian Forest Tortoise(アジアムツアシガメ/アジア森林リクガメ)**などと呼ばれる、東南アジアを代表する大型リクガメです。

🌏 原産地

現在の自然分布はかなり広く、

  • 🇮🇳 インド北東部
  • 🇧🇩 バングラデシュ
  • 🇲🇲 ミャンマー
  • 🇹🇭 タイ
  • 🇲🇾 マレー半島
  • 🇮🇩 スマトラ
  • 🇮🇩 ボルネオ

に及びます。主に雨の多い森林や丘陵地帯に適応しています。

🧬 実は「原始的なリクガメ」

エミスムツアシガメの最大の特徴は、リクガメ科の進化系統のかなり根元に位置することです。

分子系統解析では、

リクガメ科(Testudinidae)

Manouria属

エミスムツアシガメ(M. emys)

となり、Manouria属は現生リクガメの中でも非常に基部に位置します。さらに興味深いことに、Manouriaは北米のGopherus属(ゴファーガメ類)と姉妹群になるという研究結果があります。

つまり、

エミスムツアシガメは「現代のリクガメに近い姿になった比較的新しいカメ」というより、リクガメ科の古い進化系統を現在まで残しているカメ

と考えると分かりやすいです。

🦴 日本にも「Manouria」の仲間がいた

ここが特に面白いところです。

沖縄本島・徳之島などの後期更新世の地層から、**Manouria oyamai(オオヤマムツアシガメ)**という絶滅したリクガメの化石が見つかっています。

研究では、

Manouria emys(現生)
Manouria impressa(現生)
Manouria oyamai(絶滅)

が同じ系統群を形成するとされています。

つまり、現在のエミスムツアシガメそのものが日本にいたわけではありませんが、沖縄・琉球列島にはかつて非常に近縁なManouriaの大型リクガメが生息していたのです。

🗺️ 進化のイメージ

大まかに整理すると、

古いアジア系リクガメの祖先

Manouria系統が分化

├─ M. impressa(ムツアシガメ)
├─ M. emys(エミスムツアシガメ)
└─ M. oyamai(琉球列島・絶滅)

現在の東南アジアの森林へ

というイメージになります。

生息地について

エミスムツアシガメはインドやスリランカ、パキスタン、さらに東南アジア(タイ、マレーシア、ミャンマー)の地域に分布しています。シンガポールではすでに絶滅しました。

1. 分布地域

  • 東南アジア全域に分布
    • タイ、マレーシア、インド、インドネシア、カンボジア、ベトナム、ラオスなど
  • 標高の低い森林から山地まで幅広く生息

2. 生息環境

  • 湿潤な熱帯・亜熱帯の森林を中心に生息
    • 常緑樹林や落葉広葉樹林、湿った林床が好み
  • 半陸生・陸生中心
    • 川や湿地の近くを好むが、完全な水生ではない
    • 林床の落ち葉や倒木の下で隠れて生活する
  • 隠れる習性が強い
    • 捕食者から身を守るため、落ち葉や倒木の下で潜伏
    • 幼獣も林床で擬態しながら過ごす

3. 生態的特徴

  • 活動は日中〜夕方の涼しい時間帯中心
  • 林床で草や果実、昆虫などを探して食べる
  • 隠れる習性が非常に強く、人目に付きにくい

特徴は?どんな感じの生物なのか?

エミスムツアシガメはもっとも原始的なもので最大のひとつと言われていて頭部はやや大型で、吻は短い。四肢前部には、先端が棘状になった大型鱗が並ぶ。エミスムツアシガメは低地から山地にかけての熱帯雨林を好んで生息をしています。夕暮れに活発に活動し、気温が高すぎないときは日中も活動します。

1. 外見・体の特徴

  • サイズ
    • 現生するリクガメの中でも大型種
    • 成体は甲長 40〜70cm、体重は 20〜30kg前後 に達する個体もある
  • 甲羅(背甲)
    • 茶褐色〜黒褐色
    • 平らに近いドーム型で、ややゴツゴツした甲板模様
    • 幼獣は背甲に鮮やかな黄色やオレンジの斑点があり、成長とともに色は落ち着く
  • 腹甲(腹側の甲羅)
    • 黄褐色〜淡黄色
    • 模様は控えめ
  • 頭部・四肢
    • 頭は中くらいの大きさで丸みがある
    • 足は太く、前肢に強い爪があり、林床や湿った土を掘るのに適応
    • 短めで先端は尖らない

2. 行動・生態

  • 半陸生カメで林床生活中心
    • 水辺に行くこともあるが、基本は陸上で生活
    • 林床の落ち葉や倒木の下で隠れて生活する
  • 活動パターン
    • 日中や夕方に活動し、暑い時間帯は落ち葉や倒木の下で休む
  • 食性
    • 雑食性
      • 植物:葉、果実、草
      • 動物:昆虫、小型無脊椎動物
    • 幼獣は動物性の餌を多く摂取し、成長すると植物性も増える

3. 性格

  • 臆病で警戒心が強い
    • 危険を感じると落ち葉や倒木の下に隠れる
  • 攻撃性はほとんどなく温厚
    • 他のカメや小型動物とも共存可能
  • 好奇心はあるが控えめ
    • 餌があるとゆっくり出てくるが、人にはなかなか慣れない

性格はどんな感じなのか?

エミスムツアシガメは温和なカメの仲間であり、おとなしいため飼育はとてもしやすいですが、絶滅危惧種にも指定されていますので販売価格は高騰しており入手は困難になりつつあります。

1. 基本的な性格

  • 臆病で警戒心が非常に強い
    • 危険を感じると林床の落ち葉や倒木の下にすぐ潜伏
  • 温厚で攻撃性はほとんどない
    • 他のカメや小型動物と同じ環境でも問題になりにくい
  • 好奇心はあるが控えめ
    • 餌があるとゆっくり出てくることがあるが、人にはなかなか慣れない

2. 行動の特徴

  • 隠れる習性が強い
    • 林床や倒木、落ち葉の下に身を隠す
  • 活動パターン
    • 日中や夕方の涼しい時間帯に活動
    • 暑い時間帯や危険を感じるとほとんど動かない
  • 慎重で環境依存型
    • 人間に慣れるよりも、林床や倒木などの安全な環境に慣れることが重要

3. 飼育下での性格

  • 非常に扱いやすいが臆病
    • 攻撃性はほぼなく、観察する楽しみが大きい
    • 幼獣は特に警戒心が強く、落ち葉や倒木の下で隠れて過ごすことが多い
  • ゆっくりとした動きで落ち着いている
    • 環境を整え、静かに観察することがポイント

生態はどんな感じ?

エミスムツアシガメは草食性で、植物、草類や木の葉、種子やタケノコ、果物などを食べて生活をしています。繁殖様式は卵生。産卵は土の上に巣を作って行われ木の葉や枝、土などを集めて塚状の巣をつくります。メスは産卵後も巣に留まり、卵を守る習性があります。野生下では100~150年の寿命があると言われています。

1. 生活環境

  • 半陸生で森林中心の生活
    • 東南アジアの湿潤熱帯・亜熱帯の森林に生息
    • 川や湿地の近くを行動範囲に含むが、完全な水生ではない
  • 隠れる習性が強い
    • 林床の落ち葉や倒木の下で身を隠す
    • 幼獣も落ち葉や苔に紛れて擬態しながら過ごす

2. 活動パターン

  • 日中や夕方に活動
    • 暑い時間帯や危険を感じるとほとんど動かず潜伏
  • 体温調節
    • 林床の開けた場所で日光浴(バスキング)を短時間行うこともある

3. 食性

  • 雑食性(Omnivore)
    • 植物:葉、果実、草
    • 動物:昆虫、小型無脊椎動物
  • 幼獣は動物性の餌を多く摂取
  • 成長とともに植物性も増え、成体と同じ雑食性に順応

4. 繁殖

  • 春〜初夏に産卵
  • 1回に 2〜6個程度の卵 を林床の落ち葉や湿った土の下に産む
  • 幼獣も林床で潜伏して過ごす
  • 幼獣期から隠れる習性を身につけ、成体と同じ生態に順応

天敵はいるのか?

エミスムツアシガメはトラやクマ、キツネに捕食されることがあります。

エミスムツアシガメの幼獣について

エミスムツアシガメ(Manouria emys)の幼獣(子ガメ・幼体)について詳しく整理します。

1. 外見・体の特徴(幼獣)

  • サイズ
    • 孵化直後の甲長は 約6〜8cm
    • 成長すると40〜70cm程度の大型カメになる
  • 甲羅(背甲)
    • 幼獣は茶褐色〜黒褐色の背甲に、鮮やかな黄色やオレンジの斑点模様が入る
    • 模様は成長とともに目立たなくなり、成体は濃い茶褐色に落ち着く
    • 甲羅は柔らかめでドーム型
  • 腹甲(腹側の甲羅)
    • 明るい黄褐色で模様は控えめ
  • 頭部・四肢
    • 足は太く、前肢に強い爪があり、林床や湿った土を掘るのに適応
    • 頭は中くらいの大きさで丸い
    • 短く先端は尖らない

2. 行動・性格(幼獣)

  • 非常に臆病で警戒心が強い
    • 危険を感じるとすぐ林床の落ち葉や倒木の下に隠れる
  • 好奇心はあるが控えめ
    • 餌を見せるとゆっくり出てくるが、人にはなかなか慣れない
  • 活動パターン
    • 朝晩や涼しい時間帯に活動し、昼間は潜伏して過ごす

3. 食性(幼獣)

  • 雑食性だが動物性を多く摂取
    • 昆虫、小型無脊椎動物を中心に食べる
    • 葉や果実も少量摂取
  • 成長すると植物性も増え、成体と同じ雑食性に順応

4. 生態・生活

  • 幼獣期から林床や落ち葉・倒木の下で隠れる生活をする
  • 高温や乾燥を避け、潜伏行動が中心
  • 数年で成体と同じ行動パターンや生態に順応

エミスムツアシガメは絶滅危惧種なのか?

エミスムツアシガメはワシントン条約附属書Iに掲載されており国際取引が制限され、さらに絶滅危惧種に指定されています。近年の開発などによって生息地が減少しているだけでなく ペットとして乱獲されてしまう点が問題となっています。

1. 国際的な保護状況

  • IUCN(国際自然保護連合)レッドリスト
    • 分類:EN(Endangered)絶滅危惧ⅠB類相当
    • 意味:野生個体数が減少しており、将来的に絶滅の危険が高い
  • CITES(ワシントン条約)
    • 附属書 II に掲載
    • 国際取引には許可証が必要で、無許可での輸出入は禁止

2. 減少の主な原因

  1. ペット取引・密輸
    • 大型で珍しいため、野生個体の捕獲が行われる
  2. 生息地の破壊
    • 東南アジアの森林伐採や開発により林床環境が減少
  3. 環境変化
    • 森林の減少や湿潤環境の悪化により生息条件が悪化

3. 保護状況・対策

  • 飼育下繁殖
    • 動物園や保護団体で人工繁殖され、合法的に飼育個体が流通
  • 生息地保護
    • 森林保護や違法伐採の規制
  • 国際規制
    • CITES附属書 II で国際取引を管理

エミスムツアシガメは飼育可能?

エミスムツアシガメはアジアでの生体は絶滅危惧種にも指定されていますので現在は在庫が少なく、入手が困難ですが、案内は多少あり飼育が可能です。 カメを飼うにあたって必要なものは、以下の通りです。小さい個体が新着で登録されて販売されていたり、里親の募集も多いのでチェックです。餌の種類やケージなどに注意しましょう。また寿命も長いのでそこも考慮しましょう。

ケージ

甲羅のサイズや成長の具合によりますが、ショップでは60㎝くらいの幅が広いケージが必要になります。ガラス製やアクリル製、プラスチック製など爬虫類用ケージを使用がおすすめです。

床材

床材のカテゴリーは大型から小型まで様々な種類があります。赤玉土、ヤシガラ、人工芝などさまざまです。キャンペーンだと安い価格で販売されていることもあります。

ヒーター

必要に応じてエアコンや暖房器具を用意して、カメが快適に過ごせるように気をつけてあげてください。パネルヒーターや照射スポットランプ、バスキングライトなどがあります。

温湿度計

両生類のカメを飼育するにあたって温度と湿度の管理はとても重要。保温は30度くらいで調節すると良いです。

照明

カメは1日で強い紫外線を浴びることで、カルシウムの吸収を促進させるビタミンD3を体の中で作り健康を維持する動物です。そのため照明は必須。電球タイプや蛍光管タイプがあり、ケージに合わせて選ぶと良いでしょう。日照時間を目安として照射してください。

シェルター

 カメも生き物ですから室内で個体が逃げられる場所を作るため、ポイントとしてシェルターがあると良いです。ちゃんと全体で設置して大きくストレスを与えないようにしましょう。

水飲み皿

水飲み皿も必須。水入れは毎日洗浄して、新鮮な水を用意してください。

   ペットフード

カメなどは草食性で、必ずフードは小さい野菜や果物が主食で、小松菜やキノコも一緒に食べます。野草を野菜の代わりに食べているカメもいます。おやつにバナナ、スイカ、リンゴ、イチゴ、キウイ、マンゴーなどの果物も与えてあげてください。参考にサプリメントを与える方もいます。最初は販売されているものを提供すると良いでしょう。完全に生き物に必要な栄養が入っています。

飼育されている動物園(日本・世界)

エミスムツアシガメ(Manouria emysは、アジア最大級のリクガメで、現在は野生絶滅寸前(CR)のため、動物園での飼育・繁殖は保全上かなり重要です。EAZAではEEP、北米ではAZAのSSPの対象になっています。

🇯🇵 日本

広島市安佐動物公園
Manouria emys の飼育記録があります。海外の動物園データベースでも現在の飼育施設として掲載されています。

横浜市立野毛山動物園
過去の横浜市動物園年報で、**エミスムツアシガメ(Manouria emys)**の飼育が確認できます。

🌎 世界の主な飼育施設

動物園・施設
🇺🇸 アメリカHonolulu Zoo
🇺🇸 アメリカSan Diego Zoo
🇺🇸 アメリカDallas Zoo
🇺🇸 アメリカHouston Zoo
🇺🇸 アメリカSmithsonian’s National Zoo
🇨🇦 カナダToronto Zoo
🇪🇸 スペインBarcelona Zoo
🇩🇪 ドイツAquazoo Düsseldorf
🇩🇪 ドイツLeipzig Zoo
🇵🇱 ポーランドWrocław Zoo
🇧🇪 ベルギーPairi Daiza
🇸🇪 スウェーデンNordens Ark
🇸🇬 シンガポールSingapore Zoo / Mandai Wildlife Group
🇹🇭 タイNakhon Ratchasima Zoo
🇵🇭 フィリピンAvilon Zoo
🇮🇱 イスラエルRamat Gan Zoological Center

これらは Manouria emys の飼育記録が確認できる施設です。

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エミスムツアシガメとは? 基本ステータスについて

エミスムツアシガメは、爬虫綱カメ目リクガメ科ムツアシガメ属に分類されるカメ。学名はManouria emys、英語はAsian forest tortoise / Asian brown tortoiseで別名はヨツユビカワガメ。甲長は40~60cmで体重は20~35kg。情報の一覧は以下の通り。

Japanese(和名)エミスムツアシガメ
English(英名)Asian forest tortoise / Asian brown tortoise
scientific name(学名)Manouria emys
classification(分類)Reptilia、 Testudines、 TestudinidaeManouria 
爬虫綱、カメ目、リクガメ科、ムツアシガメ属
IUCN Status(保全状況)CRITICALLY ENDANGERED
Length(体長)40~60cm
Weight(体重)20~35kg

エミスムツアシガメの分類学

  • 界(Kingdom):動物界 (Animalia)
  • 門(Phylum):脊索動物門 (Chordata)
  • 綱(Class):爬虫綱 (Reptilia)
  • 目(Order):カメ目 (Testudines)
  • 科(Family):リクガメ科 (Testudinidae)
  • 属(Genus):ムツアシガメ属 (Manouria)
  • 種(Species):エミスムツアシガメ (Manouria emys)

エミスムツアシガメのルーツ、起源は?

エミスムツアシガメは Manouria emys。英名では **Asian Forest Tortoise(アジアムツアシガメ/アジア森林リクガメ)**などと呼ばれる、東南アジアを代表する大型リクガメです。

🌏 原産地

現在の自然分布はかなり広く、

  • 🇮🇳 インド北東部
  • 🇧🇩 バングラデシュ
  • 🇲🇲 ミャンマー
  • 🇹🇭 タイ
  • 🇲🇾 マレー半島
  • 🇮🇩 スマトラ
  • 🇮🇩 ボルネオ

に及びます。主に雨の多い森林や丘陵地帯に適応しています。

🧬 実は「原始的なリクガメ」

エミスムツアシガメの最大の特徴は、リクガメ科の進化系統のかなり根元に位置することです。

分子系統解析では、

リクガメ科(Testudinidae)

Manouria属

エミスムツアシガメ(M. emys)

となり、Manouria属は現生リクガメの中でも非常に基部に位置します。さらに興味深いことに、Manouriaは北米のGopherus属(ゴファーガメ類)と姉妹群になるという研究結果があります。

つまり、

エミスムツアシガメは「現代のリクガメに近い姿になった比較的新しいカメ」というより、リクガメ科の古い進化系統を現在まで残しているカメ

と考えると分かりやすいです。

🦴 日本にも「Manouria」の仲間がいた

ここが特に面白いところです。

沖縄本島・徳之島などの後期更新世の地層から、**Manouria oyamai(オオヤマムツアシガメ)**という絶滅したリクガメの化石が見つかっています。

研究では、

Manouria emys(現生)
Manouria impressa(現生)
Manouria oyamai(絶滅)

が同じ系統群を形成するとされています。

つまり、現在のエミスムツアシガメそのものが日本にいたわけではありませんが、沖縄・琉球列島にはかつて非常に近縁なManouriaの大型リクガメが生息していたのです。

🗺️ 進化のイメージ

大まかに整理すると、

古いアジア系リクガメの祖先

Manouria系統が分化

├─ M. impressa(ムツアシガメ)
├─ M. emys(エミスムツアシガメ)
└─ M. oyamai(琉球列島・絶滅)

現在の東南アジアの森林へ

というイメージになります。

生息地について

エミスムツアシガメはインドやスリランカ、パキスタン、さらに東南アジア(タイ、マレーシア、ミャンマー)の地域に分布しています。シンガポールではすでに絶滅しました。

1. 分布地域

  • 東南アジア全域に分布
    • タイ、マレーシア、インド、インドネシア、カンボジア、ベトナム、ラオスなど
  • 標高の低い森林から山地まで幅広く生息

2. 生息環境

  • 湿潤な熱帯・亜熱帯の森林を中心に生息
    • 常緑樹林や落葉広葉樹林、湿った林床が好み
  • 半陸生・陸生中心
    • 川や湿地の近くを好むが、完全な水生ではない
    • 林床の落ち葉や倒木の下で隠れて生活する
  • 隠れる習性が強い
    • 捕食者から身を守るため、落ち葉や倒木の下で潜伏
    • 幼獣も林床で擬態しながら過ごす

3. 生態的特徴

  • 活動は日中〜夕方の涼しい時間帯中心
  • 林床で草や果実、昆虫などを探して食べる
  • 隠れる習性が非常に強く、人目に付きにくい

特徴は?どんな感じの生物なのか?

エミスムツアシガメはもっとも原始的なもので最大のひとつと言われていて頭部はやや大型で、吻は短い。四肢前部には、先端が棘状になった大型鱗が並ぶ。エミスムツアシガメは低地から山地にかけての熱帯雨林を好んで生息をしています。夕暮れに活発に活動し、気温が高すぎないときは日中も活動します。

1. 外見・体の特徴

  • サイズ
    • 現生するリクガメの中でも大型種
    • 成体は甲長 40〜70cm、体重は 20〜30kg前後 に達する個体もある
  • 甲羅(背甲)
    • 茶褐色〜黒褐色
    • 平らに近いドーム型で、ややゴツゴツした甲板模様
    • 幼獣は背甲に鮮やかな黄色やオレンジの斑点があり、成長とともに色は落ち着く
  • 腹甲(腹側の甲羅)
    • 黄褐色〜淡黄色
    • 模様は控えめ
  • 頭部・四肢
    • 頭は中くらいの大きさで丸みがある
    • 足は太く、前肢に強い爪があり、林床や湿った土を掘るのに適応
    • 短めで先端は尖らない

2. 行動・生態

  • 半陸生カメで林床生活中心
    • 水辺に行くこともあるが、基本は陸上で生活
    • 林床の落ち葉や倒木の下で隠れて生活する
  • 活動パターン
    • 日中や夕方に活動し、暑い時間帯は落ち葉や倒木の下で休む
  • 食性
    • 雑食性
      • 植物:葉、果実、草
      • 動物:昆虫、小型無脊椎動物
    • 幼獣は動物性の餌を多く摂取し、成長すると植物性も増える

3. 性格

  • 臆病で警戒心が強い
    • 危険を感じると落ち葉や倒木の下に隠れる
  • 攻撃性はほとんどなく温厚
    • 他のカメや小型動物とも共存可能
  • 好奇心はあるが控えめ
    • 餌があるとゆっくり出てくるが、人にはなかなか慣れない

性格はどんな感じなのか?

エミスムツアシガメは温和なカメの仲間であり、おとなしいため飼育はとてもしやすいですが、絶滅危惧種にも指定されていますので販売価格は高騰しており入手は困難になりつつあります。

1. 基本的な性格

  • 臆病で警戒心が非常に強い
    • 危険を感じると林床の落ち葉や倒木の下にすぐ潜伏
  • 温厚で攻撃性はほとんどない
    • 他のカメや小型動物と同じ環境でも問題になりにくい
  • 好奇心はあるが控えめ
    • 餌があるとゆっくり出てくることがあるが、人にはなかなか慣れない

2. 行動の特徴

  • 隠れる習性が強い
    • 林床や倒木、落ち葉の下に身を隠す
  • 活動パターン
    • 日中や夕方の涼しい時間帯に活動
    • 暑い時間帯や危険を感じるとほとんど動かない
  • 慎重で環境依存型
    • 人間に慣れるよりも、林床や倒木などの安全な環境に慣れることが重要

3. 飼育下での性格

  • 非常に扱いやすいが臆病
    • 攻撃性はほぼなく、観察する楽しみが大きい
    • 幼獣は特に警戒心が強く、落ち葉や倒木の下で隠れて過ごすことが多い
  • ゆっくりとした動きで落ち着いている
    • 環境を整え、静かに観察することがポイント

生態はどんな感じ?

エミスムツアシガメは草食性で、植物、草類や木の葉、種子やタケノコ、果物などを食べて生活をしています。繁殖様式は卵生。産卵は土の上に巣を作って行われ木の葉や枝、土などを集めて塚状の巣をつくります。メスは産卵後も巣に留まり、卵を守る習性があります。野生下では100~150年の寿命があると言われています。

1. 生活環境

  • 半陸生で森林中心の生活
    • 東南アジアの湿潤熱帯・亜熱帯の森林に生息
    • 川や湿地の近くを行動範囲に含むが、完全な水生ではない
  • 隠れる習性が強い
    • 林床の落ち葉や倒木の下で身を隠す
    • 幼獣も落ち葉や苔に紛れて擬態しながら過ごす

2. 活動パターン

  • 日中や夕方に活動
    • 暑い時間帯や危険を感じるとほとんど動かず潜伏
  • 体温調節
    • 林床の開けた場所で日光浴(バスキング)を短時間行うこともある

3. 食性

  • 雑食性(Omnivore)
    • 植物:葉、果実、草
    • 動物:昆虫、小型無脊椎動物
  • 幼獣は動物性の餌を多く摂取
  • 成長とともに植物性も増え、成体と同じ雑食性に順応

4. 繁殖

  • 春〜初夏に産卵
  • 1回に 2〜6個程度の卵 を林床の落ち葉や湿った土の下に産む
  • 幼獣も林床で潜伏して過ごす
  • 幼獣期から隠れる習性を身につけ、成体と同じ生態に順応

天敵はいるのか?

エミスムツアシガメはトラやクマ、キツネに捕食されることがあります。

エミスムツアシガメの幼獣について

エミスムツアシガメ(Manouria emys)の幼獣(子ガメ・幼体)について詳しく整理します。

1. 外見・体の特徴(幼獣)

  • サイズ
    • 孵化直後の甲長は 約6〜8cm
    • 成長すると40〜70cm程度の大型カメになる
  • 甲羅(背甲)
    • 幼獣は茶褐色〜黒褐色の背甲に、鮮やかな黄色やオレンジの斑点模様が入る
    • 模様は成長とともに目立たなくなり、成体は濃い茶褐色に落ち着く
    • 甲羅は柔らかめでドーム型
  • 腹甲(腹側の甲羅)
    • 明るい黄褐色で模様は控えめ
  • 頭部・四肢
    • 足は太く、前肢に強い爪があり、林床や湿った土を掘るのに適応
    • 頭は中くらいの大きさで丸い
    • 短く先端は尖らない

2. 行動・性格(幼獣)

  • 非常に臆病で警戒心が強い
    • 危険を感じるとすぐ林床の落ち葉や倒木の下に隠れる
  • 好奇心はあるが控えめ
    • 餌を見せるとゆっくり出てくるが、人にはなかなか慣れない
  • 活動パターン
    • 朝晩や涼しい時間帯に活動し、昼間は潜伏して過ごす

3. 食性(幼獣)

  • 雑食性だが動物性を多く摂取
    • 昆虫、小型無脊椎動物を中心に食べる
    • 葉や果実も少量摂取
  • 成長すると植物性も増え、成体と同じ雑食性に順応

4. 生態・生活

  • 幼獣期から林床や落ち葉・倒木の下で隠れる生活をする
  • 高温や乾燥を避け、潜伏行動が中心
  • 数年で成体と同じ行動パターンや生態に順応

エミスムツアシガメは絶滅危惧種なのか?

エミスムツアシガメはワシントン条約附属書Iに掲載されており国際取引が制限され、さらに絶滅危惧種に指定されています。近年の開発などによって生息地が減少しているだけでなく ペットとして乱獲されてしまう点が問題となっています。

1. 国際的な保護状況

  • IUCN(国際自然保護連合)レッドリスト
    • 分類:EN(Endangered)絶滅危惧ⅠB類相当
    • 意味:野生個体数が減少しており、将来的に絶滅の危険が高い
  • CITES(ワシントン条約)
    • 附属書 II に掲載
    • 国際取引には許可証が必要で、無許可での輸出入は禁止

2. 減少の主な原因

  1. ペット取引・密輸
    • 大型で珍しいため、野生個体の捕獲が行われる
  2. 生息地の破壊
    • 東南アジアの森林伐採や開発により林床環境が減少
  3. 環境変化
    • 森林の減少や湿潤環境の悪化により生息条件が悪化

3. 保護状況・対策

  • 飼育下繁殖
    • 動物園や保護団体で人工繁殖され、合法的に飼育個体が流通
  • 生息地保護
    • 森林保護や違法伐採の規制
  • 国際規制
    • CITES附属書 II で国際取引を管理

エミスムツアシガメは飼育可能?

エミスムツアシガメはアジアでの生体は絶滅危惧種にも指定されていますので現在は在庫が少なく、入手が困難ですが、案内は多少あり飼育が可能です。 カメを飼うにあたって必要なものは、以下の通りです。小さい個体が新着で登録されて販売されていたり、里親の募集も多いのでチェックです。餌の種類やケージなどに注意しましょう。また寿命も長いのでそこも考慮しましょう。

ケージ

甲羅のサイズや成長の具合によりますが、ショップでは60㎝くらいの幅が広いケージが必要になります。ガラス製やアクリル製、プラスチック製など爬虫類用ケージを使用がおすすめです。

床材

床材のカテゴリーは大型から小型まで様々な種類があります。赤玉土、ヤシガラ、人工芝などさまざまです。キャンペーンだと安い価格で販売されていることもあります。

ヒーター

必要に応じてエアコンや暖房器具を用意して、カメが快適に過ごせるように気をつけてあげてください。パネルヒーターや照射スポットランプ、バスキングライトなどがあります。

温湿度計

両生類のカメを飼育するにあたって温度と湿度の管理はとても重要。保温は30度くらいで調節すると良いです。

照明

カメは1日で強い紫外線を浴びることで、カルシウムの吸収を促進させるビタミンD3を体の中で作り健康を維持する動物です。そのため照明は必須。電球タイプや蛍光管タイプがあり、ケージに合わせて選ぶと良いでしょう。日照時間を目安として照射してください。

シェルター

 カメも生き物ですから室内で個体が逃げられる場所を作るため、ポイントとしてシェルターがあると良いです。ちゃんと全体で設置して大きくストレスを与えないようにしましょう。

水飲み皿

水飲み皿も必須。水入れは毎日洗浄して、新鮮な水を用意してください。

   ペットフード

カメなどは草食性で、必ずフードは小さい野菜や果物が主食で、小松菜やキノコも一緒に食べます。野草を野菜の代わりに食べているカメもいます。おやつにバナナ、スイカ、リンゴ、イチゴ、キウイ、マンゴーなどの果物も与えてあげてください。参考にサプリメントを与える方もいます。最初は販売されているものを提供すると良いでしょう。完全に生き物に必要な栄養が入っています。

飼育されている動物園(日本・世界)

エミスムツアシガメ(Manouria emysは、アジア最大級のリクガメで、現在は野生絶滅寸前(CR)のため、動物園での飼育・繁殖は保全上かなり重要です。EAZAではEEP、北米ではAZAのSSPの対象になっています。

🇯🇵 日本

広島市安佐動物公園
Manouria emys の飼育記録があります。海外の動物園データベースでも現在の飼育施設として掲載されています。

横浜市立野毛山動物園
過去の横浜市動物園年報で、**エミスムツアシガメ(Manouria emys)**の飼育が確認できます。

🌎 世界の主な飼育施設

動物園・施設
🇺🇸 アメリカHonolulu Zoo
🇺🇸 アメリカSan Diego Zoo
🇺🇸 アメリカDallas Zoo
🇺🇸 アメリカHouston Zoo
🇺🇸 アメリカSmithsonian’s National Zoo
🇨🇦 カナダToronto Zoo
🇪🇸 スペインBarcelona Zoo
🇩🇪 ドイツAquazoo Düsseldorf
🇩🇪 ドイツLeipzig Zoo
🇵🇱 ポーランドWrocław Zoo
🇧🇪 ベルギーPairi Daiza
🇸🇪 スウェーデンNordens Ark
🇸🇬 シンガポールSingapore Zoo / Mandai Wildlife Group
🇹🇭 タイNakhon Ratchasima Zoo
🇵🇭 フィリピンAvilon Zoo
🇮🇱 イスラエルRamat Gan Zoological Center

これらは Manouria emys の飼育記録が確認できる施設です。

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エミスムツアシガメはどんな動物?特徴、性格、生態、生息地について最新版を解説

動物図鑑

エミスムツアシガメはどんな動物?特徴、性格、生態、生息地について解説します。東南アジア固有のリクガメの仲間でかなり広い範囲で生息が確認されている野生のカメですが、実は彼らは絶滅危惧種にも指定されています。

エミスムツアシガメとは? 基本ステータスについて

エミスムツアシガメは、爬虫綱カメ目リクガメ科ムツアシガメ属に分類されるカメ。学名はManouria emys、英語はAsian forest tortoise / Asian brown tortoiseで別名はヨツユビカワガメ。甲長は40~60cmで体重は20~35kg。情報の一覧は以下の通り。

Japanese(和名)エミスムツアシガメ
English(英名)Asian forest tortoise / Asian brown tortoise
scientific name(学名)Manouria emys
classification(分類)Reptilia、 Testudines、 TestudinidaeManouria 
爬虫綱、カメ目、リクガメ科、ムツアシガメ属
IUCN Status(保全状況)CRITICALLY ENDANGERED
Length(体長)40~60cm
Weight(体重)20~35kg

エミスムツアシガメの分類学

  • 界(Kingdom):動物界 (Animalia)
  • 門(Phylum):脊索動物門 (Chordata)
  • 綱(Class):爬虫綱 (Reptilia)
  • 目(Order):カメ目 (Testudines)
  • 科(Family):リクガメ科 (Testudinidae)
  • 属(Genus):ムツアシガメ属 (Manouria)
  • 種(Species):エミスムツアシガメ (Manouria emys)

エミスムツアシガメのルーツ、起源は?

エミスムツアシガメは Manouria emys。英名では **Asian Forest Tortoise(アジアムツアシガメ/アジア森林リクガメ)**などと呼ばれる、東南アジアを代表する大型リクガメです。

🌏 原産地

現在の自然分布はかなり広く、

  • 🇮🇳 インド北東部
  • 🇧🇩 バングラデシュ
  • 🇲🇲 ミャンマー
  • 🇹🇭 タイ
  • 🇲🇾 マレー半島
  • 🇮🇩 スマトラ
  • 🇮🇩 ボルネオ

に及びます。主に雨の多い森林や丘陵地帯に適応しています。

🧬 実は「原始的なリクガメ」

エミスムツアシガメの最大の特徴は、リクガメ科の進化系統のかなり根元に位置することです。

分子系統解析では、

リクガメ科(Testudinidae)

Manouria属

エミスムツアシガメ(M. emys)

となり、Manouria属は現生リクガメの中でも非常に基部に位置します。さらに興味深いことに、Manouriaは北米のGopherus属(ゴファーガメ類)と姉妹群になるという研究結果があります。

つまり、

エミスムツアシガメは「現代のリクガメに近い姿になった比較的新しいカメ」というより、リクガメ科の古い進化系統を現在まで残しているカメ

と考えると分かりやすいです。

🦴 日本にも「Manouria」の仲間がいた

ここが特に面白いところです。

沖縄本島・徳之島などの後期更新世の地層から、**Manouria oyamai(オオヤマムツアシガメ)**という絶滅したリクガメの化石が見つかっています。

研究では、

Manouria emys(現生)
Manouria impressa(現生)
Manouria oyamai(絶滅)

が同じ系統群を形成するとされています。

つまり、現在のエミスムツアシガメそのものが日本にいたわけではありませんが、沖縄・琉球列島にはかつて非常に近縁なManouriaの大型リクガメが生息していたのです。

🗺️ 進化のイメージ

大まかに整理すると、

古いアジア系リクガメの祖先

Manouria系統が分化

├─ M. impressa(ムツアシガメ)
├─ M. emys(エミスムツアシガメ)
└─ M. oyamai(琉球列島・絶滅)

現在の東南アジアの森林へ

というイメージになります。

生息地について

エミスムツアシガメはインドやスリランカ、パキスタン、さらに東南アジア(タイ、マレーシア、ミャンマー)の地域に分布しています。シンガポールではすでに絶滅しました。

1. 分布地域

  • 東南アジア全域に分布
    • タイ、マレーシア、インド、インドネシア、カンボジア、ベトナム、ラオスなど
  • 標高の低い森林から山地まで幅広く生息

2. 生息環境

  • 湿潤な熱帯・亜熱帯の森林を中心に生息
    • 常緑樹林や落葉広葉樹林、湿った林床が好み
  • 半陸生・陸生中心
    • 川や湿地の近くを好むが、完全な水生ではない
    • 林床の落ち葉や倒木の下で隠れて生活する
  • 隠れる習性が強い
    • 捕食者から身を守るため、落ち葉や倒木の下で潜伏
    • 幼獣も林床で擬態しながら過ごす

3. 生態的特徴

  • 活動は日中〜夕方の涼しい時間帯中心
  • 林床で草や果実、昆虫などを探して食べる
  • 隠れる習性が非常に強く、人目に付きにくい

特徴は?どんな感じの生物なのか?

エミスムツアシガメはもっとも原始的なもので最大のひとつと言われていて頭部はやや大型で、吻は短い。四肢前部には、先端が棘状になった大型鱗が並ぶ。エミスムツアシガメは低地から山地にかけての熱帯雨林を好んで生息をしています。夕暮れに活発に活動し、気温が高すぎないときは日中も活動します。

1. 外見・体の特徴

  • サイズ
    • 現生するリクガメの中でも大型種
    • 成体は甲長 40〜70cm、体重は 20〜30kg前後 に達する個体もある
  • 甲羅(背甲)
    • 茶褐色〜黒褐色
    • 平らに近いドーム型で、ややゴツゴツした甲板模様
    • 幼獣は背甲に鮮やかな黄色やオレンジの斑点があり、成長とともに色は落ち着く
  • 腹甲(腹側の甲羅)
    • 黄褐色〜淡黄色
    • 模様は控えめ
  • 頭部・四肢
    • 頭は中くらいの大きさで丸みがある
    • 足は太く、前肢に強い爪があり、林床や湿った土を掘るのに適応
    • 短めで先端は尖らない

2. 行動・生態

  • 半陸生カメで林床生活中心
    • 水辺に行くこともあるが、基本は陸上で生活
    • 林床の落ち葉や倒木の下で隠れて生活する
  • 活動パターン
    • 日中や夕方に活動し、暑い時間帯は落ち葉や倒木の下で休む
  • 食性
    • 雑食性
      • 植物:葉、果実、草
      • 動物:昆虫、小型無脊椎動物
    • 幼獣は動物性の餌を多く摂取し、成長すると植物性も増える

3. 性格

  • 臆病で警戒心が強い
    • 危険を感じると落ち葉や倒木の下に隠れる
  • 攻撃性はほとんどなく温厚
    • 他のカメや小型動物とも共存可能
  • 好奇心はあるが控えめ
    • 餌があるとゆっくり出てくるが、人にはなかなか慣れない

性格はどんな感じなのか?

エミスムツアシガメは温和なカメの仲間であり、おとなしいため飼育はとてもしやすいですが、絶滅危惧種にも指定されていますので販売価格は高騰しており入手は困難になりつつあります。

1. 基本的な性格

  • 臆病で警戒心が非常に強い
    • 危険を感じると林床の落ち葉や倒木の下にすぐ潜伏
  • 温厚で攻撃性はほとんどない
    • 他のカメや小型動物と同じ環境でも問題になりにくい
  • 好奇心はあるが控えめ
    • 餌があるとゆっくり出てくることがあるが、人にはなかなか慣れない

2. 行動の特徴

  • 隠れる習性が強い
    • 林床や倒木、落ち葉の下に身を隠す
  • 活動パターン
    • 日中や夕方の涼しい時間帯に活動
    • 暑い時間帯や危険を感じるとほとんど動かない
  • 慎重で環境依存型
    • 人間に慣れるよりも、林床や倒木などの安全な環境に慣れることが重要

3. 飼育下での性格

  • 非常に扱いやすいが臆病
    • 攻撃性はほぼなく、観察する楽しみが大きい
    • 幼獣は特に警戒心が強く、落ち葉や倒木の下で隠れて過ごすことが多い
  • ゆっくりとした動きで落ち着いている
    • 環境を整え、静かに観察することがポイント

生態はどんな感じ?

エミスムツアシガメは草食性で、植物、草類や木の葉、種子やタケノコ、果物などを食べて生活をしています。繁殖様式は卵生。産卵は土の上に巣を作って行われ木の葉や枝、土などを集めて塚状の巣をつくります。メスは産卵後も巣に留まり、卵を守る習性があります。野生下では100~150年の寿命があると言われています。

1. 生活環境

  • 半陸生で森林中心の生活
    • 東南アジアの湿潤熱帯・亜熱帯の森林に生息
    • 川や湿地の近くを行動範囲に含むが、完全な水生ではない
  • 隠れる習性が強い
    • 林床の落ち葉や倒木の下で身を隠す
    • 幼獣も落ち葉や苔に紛れて擬態しながら過ごす

2. 活動パターン

  • 日中や夕方に活動
    • 暑い時間帯や危険を感じるとほとんど動かず潜伏
  • 体温調節
    • 林床の開けた場所で日光浴(バスキング)を短時間行うこともある

3. 食性

  • 雑食性(Omnivore)
    • 植物:葉、果実、草
    • 動物:昆虫、小型無脊椎動物
  • 幼獣は動物性の餌を多く摂取
  • 成長とともに植物性も増え、成体と同じ雑食性に順応

4. 繁殖

  • 春〜初夏に産卵
  • 1回に 2〜6個程度の卵 を林床の落ち葉や湿った土の下に産む
  • 幼獣も林床で潜伏して過ごす
  • 幼獣期から隠れる習性を身につけ、成体と同じ生態に順応

天敵はいるのか?

エミスムツアシガメはトラやクマ、キツネに捕食されることがあります。

エミスムツアシガメの幼獣について

エミスムツアシガメ(Manouria emys)の幼獣(子ガメ・幼体)について詳しく整理します。

1. 外見・体の特徴(幼獣)

  • サイズ
    • 孵化直後の甲長は 約6〜8cm
    • 成長すると40〜70cm程度の大型カメになる
  • 甲羅(背甲)
    • 幼獣は茶褐色〜黒褐色の背甲に、鮮やかな黄色やオレンジの斑点模様が入る
    • 模様は成長とともに目立たなくなり、成体は濃い茶褐色に落ち着く
    • 甲羅は柔らかめでドーム型
  • 腹甲(腹側の甲羅)
    • 明るい黄褐色で模様は控えめ
  • 頭部・四肢
    • 足は太く、前肢に強い爪があり、林床や湿った土を掘るのに適応
    • 頭は中くらいの大きさで丸い
    • 短く先端は尖らない

2. 行動・性格(幼獣)

  • 非常に臆病で警戒心が強い
    • 危険を感じるとすぐ林床の落ち葉や倒木の下に隠れる
  • 好奇心はあるが控えめ
    • 餌を見せるとゆっくり出てくるが、人にはなかなか慣れない
  • 活動パターン
    • 朝晩や涼しい時間帯に活動し、昼間は潜伏して過ごす

3. 食性(幼獣)

  • 雑食性だが動物性を多く摂取
    • 昆虫、小型無脊椎動物を中心に食べる
    • 葉や果実も少量摂取
  • 成長すると植物性も増え、成体と同じ雑食性に順応

4. 生態・生活

  • 幼獣期から林床や落ち葉・倒木の下で隠れる生活をする
  • 高温や乾燥を避け、潜伏行動が中心
  • 数年で成体と同じ行動パターンや生態に順応

エミスムツアシガメは絶滅危惧種なのか?

エミスムツアシガメはワシントン条約附属書Iに掲載されており国際取引が制限され、さらに絶滅危惧種に指定されています。近年の開発などによって生息地が減少しているだけでなく ペットとして乱獲されてしまう点が問題となっています。

1. 国際的な保護状況

  • IUCN(国際自然保護連合)レッドリスト
    • 分類:EN(Endangered)絶滅危惧ⅠB類相当
    • 意味:野生個体数が減少しており、将来的に絶滅の危険が高い
  • CITES(ワシントン条約)
    • 附属書 II に掲載
    • 国際取引には許可証が必要で、無許可での輸出入は禁止

2. 減少の主な原因

  1. ペット取引・密輸
    • 大型で珍しいため、野生個体の捕獲が行われる
  2. 生息地の破壊
    • 東南アジアの森林伐採や開発により林床環境が減少
  3. 環境変化
    • 森林の減少や湿潤環境の悪化により生息条件が悪化

3. 保護状況・対策

  • 飼育下繁殖
    • 動物園や保護団体で人工繁殖され、合法的に飼育個体が流通
  • 生息地保護
    • 森林保護や違法伐採の規制
  • 国際規制
    • CITES附属書 II で国際取引を管理

エミスムツアシガメは飼育可能?

エミスムツアシガメはアジアでの生体は絶滅危惧種にも指定されていますので現在は在庫が少なく、入手が困難ですが、案内は多少あり飼育が可能です。 カメを飼うにあたって必要なものは、以下の通りです。小さい個体が新着で登録されて販売されていたり、里親の募集も多いのでチェックです。餌の種類やケージなどに注意しましょう。また寿命も長いのでそこも考慮しましょう。

ケージ

甲羅のサイズや成長の具合によりますが、ショップでは60㎝くらいの幅が広いケージが必要になります。ガラス製やアクリル製、プラスチック製など爬虫類用ケージを使用がおすすめです。

床材

床材のカテゴリーは大型から小型まで様々な種類があります。赤玉土、ヤシガラ、人工芝などさまざまです。キャンペーンだと安い価格で販売されていることもあります。

ヒーター

必要に応じてエアコンや暖房器具を用意して、カメが快適に過ごせるように気をつけてあげてください。パネルヒーターや照射スポットランプ、バスキングライトなどがあります。

温湿度計

両生類のカメを飼育するにあたって温度と湿度の管理はとても重要。保温は30度くらいで調節すると良いです。

照明

カメは1日で強い紫外線を浴びることで、カルシウムの吸収を促進させるビタミンD3を体の中で作り健康を維持する動物です。そのため照明は必須。電球タイプや蛍光管タイプがあり、ケージに合わせて選ぶと良いでしょう。日照時間を目安として照射してください。

シェルター

 カメも生き物ですから室内で個体が逃げられる場所を作るため、ポイントとしてシェルターがあると良いです。ちゃんと全体で設置して大きくストレスを与えないようにしましょう。

水飲み皿

水飲み皿も必須。水入れは毎日洗浄して、新鮮な水を用意してください。

   ペットフード

カメなどは草食性で、必ずフードは小さい野菜や果物が主食で、小松菜やキノコも一緒に食べます。野草を野菜の代わりに食べているカメもいます。おやつにバナナ、スイカ、リンゴ、イチゴ、キウイ、マンゴーなどの果物も与えてあげてください。参考にサプリメントを与える方もいます。最初は販売されているものを提供すると良いでしょう。完全に生き物に必要な栄養が入っています。

飼育されている動物園(日本・世界)

エミスムツアシガメ(Manouria emysは、アジア最大級のリクガメで、現在は野生絶滅寸前(CR)のため、動物園での飼育・繁殖は保全上かなり重要です。EAZAではEEP、北米ではAZAのSSPの対象になっています。

🇯🇵 日本

広島市安佐動物公園
Manouria emys の飼育記録があります。海外の動物園データベースでも現在の飼育施設として掲載されています。

横浜市立野毛山動物園
過去の横浜市動物園年報で、**エミスムツアシガメ(Manouria emys)**の飼育が確認できます。

🌎 世界の主な飼育施設

動物園・施設
🇺🇸 アメリカHonolulu Zoo
🇺🇸 アメリカSan Diego Zoo
🇺🇸 アメリカDallas Zoo
🇺🇸 アメリカHouston Zoo
🇺🇸 アメリカSmithsonian’s National Zoo
🇨🇦 カナダToronto Zoo
🇪🇸 スペインBarcelona Zoo
🇩🇪 ドイツAquazoo Düsseldorf
🇩🇪 ドイツLeipzig Zoo
🇵🇱 ポーランドWrocław Zoo
🇧🇪 ベルギーPairi Daiza
🇸🇪 スウェーデンNordens Ark
🇸🇬 シンガポールSingapore Zoo / Mandai Wildlife Group
🇹🇭 タイNakhon Ratchasima Zoo
🇵🇭 フィリピンAvilon Zoo
🇮🇱 イスラエルRamat Gan Zoological Center

これらは Manouria emys の飼育記録が確認できる施設です。

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