ヒドリガモはどんな鳥?特徴、生態、生息地について最新版解説

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ヒドリガモはどんな鳥?日本で見れる体が灰色や褐色の鳥の特徴、生態、生息地について紹介解説します。飛来時には大きな群れが見られる鳥で集団で行動をします。主にユーラシア大陸で広く見ることができる鳥で、冬季はヨーロッパ、アフリカ北部、インド北部、中国南部、朝鮮半島に移動をします。

ヒドリガモとは? 基本ステータスについて

ヒドリガモはカモ目カモ科マガモ属に分類される鳥類の一種。英語はEurasian Wigeon、学名はMareca penelope、漢字は緋鳥鴨。全長は42~53cm、翼開長は68~84cm 、体重は500~1100g。情報の一覧は以下の通り。

Japanese(和名)ヒドリガモ
English(英名)Eurasian Wigeon
scientific name(学名)Mareca penelope
classification(分類)Aves、 Anseriformes、 Anatidae、Mareca
鳥綱、カモ目、カモ科、マガモ属
IUCN Status(保全状況)LEAST CONCERN
Length(体長)42~53cm
Weight(体重)500~1100g

分類学(系統分類)

ヒドリガモは以下のように分類されます。

階級分類
動物界 (Animalia)
脊索動物門 (Chordata)
鳥綱 (Aves)
カモ目 (Anseriformes)
カモ科 (Anatidae)
カモ属 (Anas)
ヒドリガモ (Anas penelope)

生息地について

ヒドリガモはユーラシア大陸の北の寒帯地域やアイスランドで繁殖し、冬季はヨーロッパ、アフリカ北部、インド、中国、朝鮮半島、日本などに渡り越冬します。近縁種のアメリカヒドリ(Anas americana)とは繁殖地が近接していることでも知られています。

1. 日本国内での生息地

  • 冬鳥として渡来:北海道〜九州までの湖沼、河川、干潟、沿岸
  • 代表的な生息場所
    • 湖や池(淡水域)
    • 河川の中流〜下流
    • 潮の干満がある干潟や沿岸浅瀬
  • 群れで行動
    • 冬季は数十羽〜数百羽の群れで越冬
    • 安全な水面や岸辺に集まる

2. 世界の分布

  • ヨーロッパ・アジア北部で繁殖
  • 冬季は西ヨーロッパ、地中海沿岸、アフリカ北部、東南アジアまで渡る
  • 冬季は湖沼、河口、湿地など水辺環境を中心に生息

3. 生息環境の特徴

  • 水辺中心:泳ぎや採餌に適した水域が必要
  • 開けた水面:群れで休息や採餌ができる場所
  • 人里近くにも順応
    • 農耕地近くの水路や池、河川でも観察可能

特徴は?どんな感じの生物なのか?

ヒドリガモは羽毛の色は雌雄(メス、オス)の個体によって違っている鳥で雄では頭部が赤褐色で、頭頂はクリーム色、雌は全体に濃褐色で、腹部は白です。体の上面は灰色で黒い細かい斑があり下尾筒は黒い。くちばしはやや短めで、雌雄とも青灰色で先端が黒。群れで生活していて、河川や湖沼、河口や内湾、海岸のあたりを好みます。鳴き声は雄は「ピュウィー」と口笛のような声で鳴く。雌は「グゥー」という低く濁っています。

1. 体の特徴

  • 体長:約44〜51cm
  • 翼開長:71〜80cm
  • 体色
    • オス:頭部が赤褐色で、額は淡色、体側は灰色〜白、尾は黒
    • メス:全体的に茶褐色で地味、斑紋が多い
  • くちばし:平らで先端が黒く、泥や水草をこすって採食に適応
  • 脚・足:水かきがあり、水面での泳ぎや採餌に適している

2. 行動・生態

  • 採餌
    • 水面で植物質(水草の芽や種子)や小型水生生物を食べる
    • 潜ることはほとんどなく、水面で口先でついばむ
  • 飛行
    • 渡り鳥として長距離飛行が可能
    • 群れで行動することが多く、飛翔中のV字隊形も見られる
  • 鳴き声
    • オスは「ヒューッ」と高めで伸びのある声
    • 群れの連絡や警戒に使用

3. 社会性

  • 冬季には数十〜数百羽の群れで越冬
  • 冬鳥として日本各地に渡来
  • 人里近くの湖沼や農耕地の水路でも観察できる

4. 見た目・印象

  • オスの頭部の赤褐色が鮮やかで目立つ
  • 水面での採餌や群れで泳ぐ姿が典型的
  • メスは地味な体色だが、群れで見つけやすい

生態はどうなっているのか?

ヒドリガモは海草や海藻や藻類などの水生植物を食べて生活をしています。繁殖形態は卵生。一夫一婦で水辺の草地などに営巣し7-11個の卵を産みます。抱卵日数は1か月ほどで幼鳥が生まれます。寿命は野生下で15~20年ほどとされています。

1. 生息環境

  • 水辺中心
    • 湖沼、河川、干潟、沿岸浅瀬
    • 冬季は日本各地に渡来して群れで越冬
  • 開けた水面を好む
    • 群れで休息や採餌ができる安全な場所

2. 行動パターン

  • 採餌
    • 水面で植物質(水草、種子)や小型水生生物をついばむ
    • 潜ることはほとんどなく、浮いて口先で採食
    • 川の流れや風に合わせて群れで移動しながら採餌
  • 飛行
    • 渡り鳥として長距離飛行が可能
    • 群れでV字隊形や波状飛行を行うことが多い
  • 鳴き声
    • オスは「ヒューッ」と高めで伸びる声
    • 群れの連絡や警戒に使用

3. 繁殖

  • 繁殖地:北ヨーロッパ〜シベリア北部の淡水湖沼や湿地
  • :地面に草や羽毛で作る
  • :7〜9個、淡い褐色で斑点がある
  • 親鳥の世話
    • メスが抱卵、オスは周囲を警戒
    • ヒナは孵化後すぐ水辺に移動し、親の監視下で採餌開始

4. 移動・渡り

  • 渡り鳥
    • 夏季は北方で繁殖
    • 秋〜冬は日本を含む温暖地に南下
    • 春は北方へ戻る
  • 群れ行動
    • 越冬地では数十〜数百羽の群れを形成

5. 食性

  • 主に植物質
    • 水草の芽、種子、穀物など
  • 副食
    • 昆虫、甲殻類、小型水生生物
  • 採餌方法
    • 浮いてついばむ、水面の植物を引き寄せる、泥に口先を差し込む

天敵はいるのか?

ヒドリガモはタカやカラスなどが天敵に当たります。

ヒドリガモの幼獣について

ヒドリガモの幼獣(ヒナ)について整理します。カモ類らしい地面・水面両方での生活に早く順応する特徴があります。

1. 卵と孵化

  • 卵の数:7〜9個
  • 卵の色:淡い褐色で小さな斑点あり
  • 抱卵期間:約23〜25日
  • 抱卵:主にメスが抱卵、オスは周囲の警戒を担当

2. ヒナの外見

  • 孵化直後
    • 羽毛は柔らかい産毛で覆われる
    • 目は開いており、すぐに行動可能
    • くちばしは短く、後に成鳥の形に成長
  • 成長過程
    • 数日で羽毛が生え揃い、水面や浅瀬で泳ぎ始める
    • 幼鳥でも採餌本能が強く、自力で小型水生生物や植物をついばむ

3. 巣内・巣周辺での生活

  • 巣の場所
    • 北ヨーロッパ〜シベリアの湿地や草地
    • 地面に草や羽毛で簡単な巣を作る
  • 親鳥との関係
    • ヒナは孵化直後に水辺へ移動
    • 親鳥の監視下で安全に採餌
    • 危険が迫ると親と一緒に逃げる

4. 成長と自立

  • 飛翔能力:生後40〜50日で初飛行
  • 採餌
    • 水面や浅瀬で自力で植物質や小型水生動物を食べられるようになる
  • 独立
    • 生後2か月ほどで親から完全に独立
    • 渡りも自力で行う

ヒドリガモは絶滅危惧種なのか?

ヒドリガモは低懸念に分類されており、絶滅危惧種ではありません。動物園などでも飼育されておりイベントも開催されているので案内など見て参加してみましょう。写真や画像もネットのページでたくさん出ており参照してみましょう。有名な鳥です。渡来する鳥の海上における調査活動も進んでいます。

1. 国際的な保護状況(IUCN)

  • 学名:Anas penelope
  • IUCNレッドリスト:LC(Least Concern=軽度懸念)
    • 世界的に分布が広く、個体数は比較的安定
    • 一部地域では湿地の減少や狩猟による影響があるものの、絶滅の危険は低い

2. 日本国内での状況

  • 冬鳥として全国に渡来(北海道〜九州まで)
  • 群れで湖沼、河川、干潟、沿岸などで越冬
  • 個体数は安定しており、日本のレッドリストでは絶滅危惧種には指定されていない

3. 脅威となる要因

  • 湿地や干潟の埋め立てや開発
  • 農薬や水質悪化による餌生物の減少
  • 渡りルートや越冬地での狩猟

💡 ただし、ヒドリガモは人里近くの湖沼や農耕地にも順応できるため、絶滅リスクは低い


4. 保護のポイント

  • 干潟・湿地・湖沼などの水辺環境の保全
  • 渡りルートや越冬地を含めた国際的な保護が望ましい

ヒドリガモは飼育できるのか?

ヒドリガモは 環境省の鳥獣保護管理法などで管理されており、餌やりなども禁止されてます。

1. 野生向けの渡り鳥である

  • ヒドリガモは渡り鳥として長距離を移動する水鳥
  • 冬季は日本に越冬し、繁殖は北方(シベリアや北ヨーロッパ)で行う
  • 狭いケージでは運動不足になり、ストレスや健康障害が起こる

2. 飼育の難しさ

要素難しい理由
環境湖沼や河川、干潟など広い水面や水辺環境が必要
食事水草の芽や種子、小型水生生物などを毎日確保する必要がある
渡り本能渡りの時期になると移動したくなるため、ケージ飼育ではストレスが強い
繁殖北方で地面に巣を作るため、家庭では繁殖がほぼ不可能

3. 法的規制

  • 日本ではヒドリガモは野生鳥獣保護法で保護されている
  • 許可なしで捕獲・飼育することは違法
  • 特別な研究・保護施設でのみ、都道府県の許可を得て飼育可能

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