模様が美しいホウシャガメはどんな動物?特徴、性格、生態、生息地について解説します。マダガスカル島南部に分布しているリクガメのなかまであり、野生のカメを見た方はそれほど多くはないかもしれません。残念ながら絶滅危惧種に指定されています。
ホウシャガメとは? 基本ステータスについて
ホウシャガメは、爬虫綱カメ目リクガメ科マダガスカルリクガメ属に分類されるカメ。学名はAstrochelys radiata、英語はRadiated tortoiseで別名はマダガスカルホシガメ。甲長は40cmで体重は13~16kg。情報の一覧は以下の通り。
| Japanese(和名) | ホウシャガメ 放射亀 |
| English(英名) | Radiated tortoise Sokake |
| scientific name(学名) | Geochelone elegans |
| classification(分類) | Reptilia、 Testudines、 Testudinidae、Butagur 爬虫綱、カメ目、リクガメ科、マダガスカルリクガメ属 |
| IUCN Status(保全状況) | CRITICALLY ENDANGERED |
| Length(体長) | 40cm |
| Weight(体重) | 13~16kg |
ホウシャガメの分類
- 界(Kingdom): 動物界 (Animalia)
- 門(Phylum): 脊索動物門 (Chordata)
- 綱(Class): 爬虫綱 (Reptilia)
- 目(Order): カメ目 (Testudines)
- 科(Family): スッポン科 (Geoemydidae)
- 属(Genus): ホウシャガメ属 (Cuora)
- 種(Species): ホウシャガメ (Cuora amboinensis)
生息地について
ホウシャガメはマダガスカルに分布しています。
1. 分布地域
ホウシャガメは東南アジアを中心に広く分布しています。具体的には:
- 東南アジア
- インドネシア(ジャワ島、スマトラ島、モルッカ諸島など)
- マレーシア(マレー半島、ボルネオ島)
- タイ
- フィリピン
- カンボジア、ベトナム、ラオス(一部)
- 南アジア
- インド(アンダマン諸島など一部地域)
※亜種によって分布地域が多少異なる場合があります。
2. 生息環境
ホウシャガメは淡水環境を好みますが、半水生〜水辺生活に適応しています。
- 淡水湿地:沼、池、湿原
- 小川や河川の沿岸:水が比較的静かな浅瀬
- 水辺の林や草地:湿った林床やマングローブ林の周辺
- 人工的な環境:農業用水路や小さな水田でも見られることがあります
特徴的なのは「水中でも陸上でも生活できる」ことで、陸上で甲羅干し(バスキング)をすることがよくあります。
3. 生態のポイント
- 夜行性〜薄明性で、昼間は水辺や茂みで休むことが多い
- 干ばつや乾季には、水辺が減少した場所でも湿った土中で潜伏可能
- 食性は雑食性で、水草、果実、小型の無脊椎動物などを食べます
特徴は?どんな感じの生物なのか?
ホウシャガメはマダガスカル島南部に分布しているリクガメで、水に入ることはない。背甲には放射状の濃黄色の線模様があり、背甲はドーム状に盛りあがります。メスよりもオスの方がやや大型になり背甲の色彩は黒や暗褐色で、初生甲板の色彩は黄色や橙色。彼らは平地の草原などに生息しています。
1. 外見・体の特徴
- 甲羅(背甲)
- 丸みのあるドーム型で、甲長は約20〜25cm(稀に30cm程度まで)
- 色は茶色~暗褐色で、縁や甲板の中央に淡い黄色やオレンジの斑点があり、宝石のように光って見えることが名前の由来
- 甲羅は比較的硬く、水中でも陸上でも防御に使える
- 腹甲(腹側の甲羅)
- 黄色や淡いオレンジ色で、個体によって模様に差がある
- 頭部
- 丸くて小さい
- 頭に黄色やオレンジの線や斑点がある
- 目の周りや頭頂部に模様がある個体も多い
- 四肢
- 足はやや幅広で水かきが発達
- 水中で泳ぎやすく、陸上ではしっかり歩ける
- 尾
- 比較的短め
2. 行動・生態
- 生活スタイル
- 半水生で、水中と陸上の両方で生活
- 昼間は水辺や茂みで休み、甲羅干し(バスキング)もする
- 夜行性や薄明性で、活動は早朝・夕方に多い
- 食性
- 雑食性で水草、果実、小型無脊椎動物(昆虫や甲殻類など)を食べる
- 水辺で植物と動物をバランスよく採食
- 繁殖
- 雌は水辺近くの柔らかい土に卵を産む
- 一度に数個(通常4〜6個)の卵を産む
- 乾季を避け、湿度が高い時期に繁殖することが多い
3. 性格・特徴
- 穏やかでおとなしい性格
- 臆病で、人が近づくと水中に逃げ込む
- 飼育下では手から餌を食べることもある

性格はどんな感じなのか?
ホウシャガメは性質はおとなしく、人によくなれます。そんなこともあり飼育にはとても向いている動物と言えるでしょう。ただし寿命の長さがネックになるでしょう。
1. 基本的な性格
- おとなしい・温厚
- 攻撃性はほとんどなく、他のカメや小さな動物と一緒に飼っても比較的安全
- 臆病・警戒心が強い
- 初対面の人や大きな音にはすぐ水に逃げ込む
- 恐怖を感じると甲羅の中に頭や四肢を引っ込める
2. 行動の特徴
- 半水生なので落ち着きがある
- 水中でゆったり泳ぎ、陸上ではのんびり甲羅干しをする
- 夜行性・薄明性傾向
- 夜や朝夕に活動することが多く、昼間は休息や隠れることが多い
- 観察が楽しい
- 飼育下では餌を認識すると水中から手前に寄ってくることもある
- 手から餌を食べる個体もいる
3. 飼育下での性格傾向
- 環境に慣れると穏やかで飼いやすい
- 怯えすぎると水に潜ったまま長時間動かないことがある
- しつこく触るより、餌や日光浴の時間を優先して観察するとストレスが少ない
生態はどんな感じ?
ホウシャガメはほぼ植物食で、主に草本を食べるが、木の葉、花、果実も食べます。繁殖形態は卵生。交尾前のオス同士で甲羅をぶつけあって激しく争うことが多いです。メスは1回に主に1-5個の卵を年に3回まで産む。寿命は150年を超えると言われています。
1. 生活環境・生息地
- 半水生カメで、淡水環境を中心に生活
- 沼、池、小川、湿地、マングローブ林など
- 陸上にも上がって**甲羅干し(バスキング)**を行う
- 干ばつや乾季のときは、水辺が減少しても湿った土中で潜伏できる
2. 活動パターン
- 薄明性〜夜行性
- 朝や夕方、夜間に活発に動くことが多い
- 昼間は水辺の茂みや沈み石の下で休む
- 泳ぎと陸上歩行の両方に適応
- 水中では泳ぎやすく、魚や小動物を捕食
- 陸上では甲羅干しや卵の産卵場所探しに行動
3. 食性
- 雑食性(Omnivore)
- 動物性:昆虫、甲殻類、小魚、ミミズなど
- 植物性:水草、果実、落ち葉など
- 季節や生息地によって食べ物は柔軟に変化する
4. 繁殖・生殖
- 雌は水辺近くの柔らかい土に卵を産む
- 1回に通常 4〜6個の卵
- 卵は湿った土中で孵化
- 繁殖は雨季や湿度が高い季節に多い
- 雌雄の区別は尾の長さや甲羅の形で判別可能
天敵はいるのか?
ホウシャガメはこれといった天敵はいません。

ホウシャガメの幼獣について
ホウシャガメ (Cuora amboinensis) の幼獣(子ガメ・幼体)について詳しく整理します。
1. 外見・体の特徴(幼獣)
- サイズ
- 孵化直後は甲長 3〜4cm程度
- 成長すると約20〜25cmまで
- 甲羅
- 背甲は丸みがあり、成体に比べて柔らかめ
- 色は黄褐色〜茶色で、斑点や模様はより鮮やか
- 背甲の縁や中央の斑が宝石のように光るため、幼体も「宝石亀」の名にふさわしい
- 腹甲
- 明るい黄色〜オレンジ色
- 頭部・四肢
- 頭や足には模様や線が目立つ
- 足には水かきが発達しており、泳ぎやすい
2. 行動・性格(幼獣)
- 臆病で警戒心が強い
- 人や大きな動きにはすぐ隠れる
- 水中や甲羅の中に潜るのが主な防御手段
- 活発に泳ぐこともあるが短時間
- 食事や安全確認のために水中で動く
- 好奇心はあるが控えめ
- 飼育下では手から餌を食べるようになることもある
3. 食性(幼獣)
- 成体と同じく 雑食性
- 水中では昆虫の幼虫、小型甲殻類、微小な魚
- 水草や柔らかい果実も食べる
- 成長に合わせて捕食力が上がり、動物性の食べ物を多めに摂るようになる
4. 成長と生態
- 孵化後は 水辺や湿った土で生活
- 甲羅干し(バスキング)も行うが、成体より短時間
- 1年で徐々に甲長が10cm前後に成長
- 生後数年で成体の行動パターン(半水生・夜行性・雑食性)に近づく
ホウシャガメは絶滅危惧種なのか?
ホウシャガメはワシントン条約附属書Iに掲載されており国際取引が制限され、さらに絶滅危惧種に指定されています。近年の開発などによって生息地が減少しているだけでなく ペットとして乱獲されてしまう点が問題となっています。
1. 国際的な保護状況
- IUCN(国際自然保護連合)のレッドリスト
- 分類:EN(Endangered)絶滅危惧Ⅱ類相当
- 意味:野生での個体数が大幅に減少しており、近い将来絶滅の危険性が高い
- CITES(ワシントン条約)
- 附属書 II に掲載
- 国際取引は原則禁止、許可証が必要
2. 減少の主な原因
- 密猟・ペット取引
- 美しい甲羅と希少性から、ペットや装飾用に捕獲される
- 生息地の破壊
- 森林伐採、湿地やマングローブの開発
- 水質汚染や水路整備による生息環境の悪化
- 食用利用
- 一部地域では食用として捕獲されることもある
3. 保護状況・対策
- 野生保護区の設定:東南アジア各地で自然保護区に指定されることがある
- 飼育下繁殖:保護団体や一部の動物園での繁殖により個体数の維持を図る
- 国際的規制:CITESによる輸出入管理で、違法取引の抑制を試みている
ホウシャガメは飼育可能?
ホウシャガメは飼育が可能です。 カメを飼うにあたって必要なものは、以下の通りです。小さい個体が新着で登録されて販売されていたり、里親の募集も多いのでチェックです。餌の種類やケージなどに注意しましょう。また寿命も長いのでそこも考慮しましょう。餌や保温の方法など確認しましょう。ショップではいろいろ商品が商品されておりエサやケース、ライトなど用品の購入が簡単です。
ケージ
甲羅のサイズや成長の具合によりますが、ショップでは60㎝くらいの幅が広いケージが必要になります。ガラス製やアクリル製、プラスチック製など爬虫類用ケージを使用がおすすめです。
床材
床材のカテゴリーは大型から小型まで様々な種類があります。赤玉土、ヤシガラ、人工芝などさまざまです。キャンペーンだと安い価格で販売されていることもあります。
ヒーター
必要に応じてエアコンや暖房器具を用意して、カメが快適に過ごせるように気をつけてあげてください。パネルヒーターや照射スポットランプ、バスキングライトなどがあります。
温湿度計
両生類のカメを飼育するにあたって温度と湿度の管理はとても重要。保温は30度くらいで調節すると良いです。
照明
カメは1日で強い紫外線を浴びることで、カルシウムの吸収を促進させるビタミンD3を体の中で作り健康を維持する動物です。そのため照明は必須。電球タイプや蛍光管タイプがあり、ケージに合わせて選ぶと良いでしょう。日照時間を目安として照射してください。
シェルター
カメも生き物ですから室内で個体が逃げられる場所を作るため、ポイントとしてシェルターがあると良いです。ちゃんと全体で設置して大きくストレスを与えないようにしましょう。
水飲み皿
水飲み皿も必須。水入れは毎日洗浄して、新鮮な水を用意してください。
ペットフード
カメなどは草食性で、必ずフードは小さい野菜や果物が主食で、小松菜やキノコも一緒に食べます。野草を野菜の代わりに食べているカメもいます。おやつにバナナ、スイカ、リンゴ、イチゴ、キウイ、マンゴーなどの果物も与えてあげてください。参考にサプリメントを与える方もいます。最初は販売されているものを提供すると良いでしょう。完全に生き物に必要な栄養が入っています。




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