ヒツジはどんな動物?特徴、生態、生息地について解説していきます。誰でも知っているような動物であるヒツジはとても色々な用途に利用できるため、人間に重宝されている動物です。ヒツジにはどのような文化や歴史があるのか?それも含めて紹介をしていきます。
ヒツジとは? 基本ステータスについて
ヒツジはウシ科ヤギ亜科の鯨偶蹄目。角を持ち、主に羊毛のために家畜化されている動物で誰もが知る動物です。学名はOvis ariesで漢字では羊(ひつじ)、綿羊と表記、記載されます。体長は120 – 180cmで体重は45-90kgになります。羊は毛の需要があり、服などに使える効果もあります。いつでも需要があります。
| Japanese(和名) | ヒツジ |
| English(英名) | Sheep |
| scientific name(学名) | Ovis aries |
| classification(分類) | Mammalia、Ruminantia、 Bovidae、Ovis 哺乳綱、ウシ目、ウシ科、ヒツジ属 |
| IUCN Status(保全状況) | LEAST CONCERN |
| Length(体長) | 120 – 180cm |
| Weight(体重) | 45– 90kg |
ヒツジの歴史はどうなっているのか?
実は情報ではヒツジは新石器時代にはすでに人間が飼育して家畜にしていたと言う痕跡が見つかっています。恐らく家畜になったのがメソポタミア文明が発達した紀元前7000-6000年ごろではないかと言われています。ヒツジの祖先は恐らくモンゴル、インド、地中海と思われています。中でも同じ人間の社会に適応した動物です。日本でもヒツジは需要が高いです。
なぜヒツジは家畜になったのか?
ヒツジが人間の家畜になった最大の理由は脂肪と羊毛です。肉や乳、皮の利用はヤギが優れているため、あえてヒツジを選ぶ意味はありませんでした。ただし遊牧民のあいだでは重要な栄養素である脂肪はヤギからは充分に得ることができず、ヒツジに目を付けたわけです。脂肪摂取の主流となっているブタは、宗教上の理由から家畜に適しませんでした。
羊肉にも大きな需要がある
羊肉にも大きな需要があることがわかっていました。広い地域で食用とされていて飼育が盛んなオーストラリアやニュージーランドを筆頭に、イギリス、ギリシャ、アイルランドではとても多くの肉が消費されているのです。
羊毛にも大きな需要
ヒツジが家畜化された理由として羊毛が挙げられます。野生のヒツジは春に上毛が抜ける性質があり、紀元前から人類は、この抜け落ちた上毛によってフェルトを作っていたのです。このような需要があり、家畜化が進みました。現在われわれが通常に羊毛として親しんでいるのは、主にこの下毛を発達させるように品種改良された家畜用ヒツジの毛です。
羊乳にも需要がある
羊乳にも需要があるのが実態です。ヒツジの乳は主にヨーグルトやチーズなどの加工用に使用され、現代人が口にしています。特にこの乳はチーズに加工されて利用されています。
羊革にも需要がある
種により羊革にも需要があり、ラムスキン、シープスキン、ムートンとしてそれぞれ衣服に用いられます。上手に目的に応じて使えます。牛や山羊に比べて、彼ら以上にそれぞれ毛が使える存在ともいえます。他と違って群れで飼育する家庭が多いです。
ヒツジの飼育数はどうなっている?
ヒツジは世界中で広く飼育され、2008年の統計では全世界で10億頭が飼育されています。中国、オーストラリア、インド、ニュージーランド、イラン、ナイジェリアがとても多く飼育しております。
🌍 世界全体の数
- 世界のヒツジの総数は約12〜13億頭と見積もられています。
⇒ これは全世界の人間約80億人に対して、6〜7人に1頭の割合に相当します。
🌏 上位の飼育大国(数の多い国)
- 中国:世界最大のヒツジ飼育数(約1.7〜1.8億頭)
- インド:約7800万頭程度(第2位クラス)
- オーストラリア:約7800万頭(大きな羊産業を持つ)
- トルコ/英国など:ともに数千万頭規模で飼育されている国もある
※上記以外にも、アフリカや中東の複数国でヒツジが農村の重要な家畜として広く飼育されています。
🌍 地域別シェア(概算)
- アジア:世界全体のヒツジのおよそ40〜45%を占める主要地域。
- アフリカ:30%前後の多さ。
- ヨーロッパ・オセアニア:それぞれ一定数の飼育があるが国によって偏りあり。
📉 総数の傾向
- 過去数十年で世界の羊数はおおむね安定〜緩やかに増加傾向にあるという統計もありますが、国・地域によっては減少する動きもあります。
- 例として、ニュージーランドではかつて世界的人口比で非常に多くの羊を飼っていましたが、ここ数十年で数を大きく減らしています(それでも人口より多い)という報道もあります。

ヒツジの特徴は?
反芻動物としては比較的体は小さく、側頭部のらせん形の角と、羊毛と呼ばれる縮れた毛をもつのが特徴です。外敵を察知することができるように聴力がとても発達しました。視力については、水平に細い瞳孔を持ち、優れた周辺視野を持っておりこれも外敵の接近を察知できます。ヒツジの体長や体重は品種により大きく異なり、バラバラです。
1. 基本情報
- 学名:Ovis aries
- 分類:哺乳綱・偶蹄目・ウシ科
- 原産地:中央アジアの高原地帯が起源とされる
- 寿命:約10〜12年(品種や飼育環境による)
2. 体の特徴
- 体格:中型〜大型で、体高は約60〜110cm、体重は30〜150kg程度(品種による)
- 毛:羊毛と呼ばれる柔らかく密な毛を持つ。寒冷地向けに発達している品種が多い
- 角:オスは大きく湾曲した角を持つ品種が多い。メスは角が小さいかない場合もある
- 色:白が一般的だが、黒、茶色、斑など様々な色がある
3. 行動・性格
- 性格:おとなしく、人に慣れやすい
- 群れ生活:群れで生活する社会性の高い動物
- 警戒心:外敵に対しては敏感で、群れで協力して身を守る
- 運動能力:山岳地帯では高い登攀能力を持つ
4. 生態・食性
- 食性:草食性。牧草や野草を主に食べる
- 繁殖:一度に1〜3頭の子羊を出産
- 生活環境:草原や山岳地帯などの開けた場所に適応
5. その他の特徴
- 利用:羊毛(衣料)、肉(ラム・マトン)、乳(チーズなど)
- 文化的役割:多くの国で家畜として古くから飼育され、宗教・伝統行事にも登場
ヒツジの性格は?
ヒツジは見たままですがとても温和で温厚な性格をしています。警戒心が強く臆病で、群居性の強い動物ですのであまり単独行動をすることがありません。危機が迫ったらとにかく逃げます。生活では群れの中で行動しますので、移動も群れで行います。哺乳類を代表する存在と言えるでしょう。
1. 基本的な性格
- おとなしい:攻撃的ではなく、人や他の動物に対して比較的穏やか
- 臆病:警戒心が強く、突然の物音や動きに敏感で逃げることが多い
- 群れ依存型:群れで生活する動物のため、孤立するとストレスを感じやすい
2. 社会性
- 群れ行動を好む:仲間との距離感や順序を意識して生活
- 協調性が高い:危険が迫ると群れ全体で逃げる、食事も群れで行動
- リーダーの存在:群れにはリーダー(一般的には経験豊富な個体)がいて、行動の指針となる
3. 知能・学習能力
- 学習能力:環境や飼い主に慣れると簡単な指示やルートを覚えられる
- 記憶力:顔や仲間を認識できる能力がある
- 問題解決能力:単純な障害は避けたり、迂回したりできる
4. 品種差
- 一般的に羊はおとなしいが、
- メリノ種:非常に温厚で扱いやすい
- コリデール種:活発でやや好奇心旺盛
- 肉用種(サフォークなど):臆病だが、群れ行動に敏感

ヒツジの生態は?
ヒツジは草だけでなく、樹皮や木の芽、花も食べる傾向にあります。妊娠期間は147日で1年のうちで限られた時期に繁殖を行う季節繁殖の動物です。北半球においては、秋に交配を行い、春に子羊が生まれます。寿命は10-12年くらい。
1. 生活環境
- 原産地:中央アジアの高原地帯
- 適応地:草原、山岳地帯、牧草地など開けた土地
- 温度への適応:寒冷地では厚い羊毛が防寒になり、暑い地域では短毛の品種も存在
2. 食性
- 草食性:主に牧草、野草、葉などを食べる
- 反芻動物:胃は4つの部屋(反芻胃)を持ち、食べた草を消化のために再び口に戻して噛む
- 水分摂取:牧草から得る水分が多く、乾燥地でも比較的耐えられる
3. 社会生活
- 群れで生活:安全のため常に仲間と一緒に行動
- リーダーと序列:経験豊富な個体が群れを導くことが多い
- コミュニケーション:鳴き声や体の動きで仲間と連絡
4. 繁殖
- 性成熟:生後6〜12か月で繁殖可能(品種による)
- 発情期:多くの品種は秋に発情(季節繁殖型)
- 妊娠期間:約5か月(145〜155日程度)
- 出産:1回に1〜3頭の子羊を産む
- 子羊の成長:母乳で育ち、生後数週間で群れに馴染む
5. 行動パターン
- 日中活動型:昼間に牧草を食べ、夜は休む
- 警戒心:捕食者や危険に敏感で、群れで協力して逃げる
- 移動:食べ物を求めて一定距離を移動することがある
ヒツジの天敵は?
ヒツジは人間によって保護、飼育されております。ただし天敵はいて、野犬などがまさに敵に当たります。羊の生体にはヒツジバエなどの虫が寄生することもあります。
1. 自然界での主な天敵
- オオカミ(狼):野生のヒツジにとって最大の捕食者の一つ
- 野犬(イヌ科の野生・半野生):群れを襲うことがある
- 大型ネコ科(ピューマやヒョウなど):山岳地帯や草原で子羊を狙う場合がある
- 鳥類の猛禽類(ワシやタカ):特に子羊を狙うことがある
2. 群れでの防御
- ヒツジは群れで協力して天敵から身を守る
- 危険を察知すると、警戒鳴きや逃げる行動で群れ全体に知らせる
- 山岳地帯のヒツジは、崖や高い場所に逃げることで捕食者から身を守る
3. 人間との関わり
- 家畜として飼育される場合は、犬や柵、監視によって天敵から保護される
- 子羊は特に弱く、捕食のリスクが高いため母羊のそばで保護される



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