キアシガメはどんな動物?特徴、性格、生態、生息地について解説します。南アメリカのボリビアからブラジルにかけて分布しており熱帯雨林を好んで生息している有名なカメの仲間なのですが、実は絶滅危惧種にも指定されています。
キアシガメとは? 基本ステータスについて
キアシガメは、リクガメ科ナンベイリクガメ属に分類されるカメ。和名は黄足亀、学名はChelonoidis denticulata、英語はYellow-footed tortoise。甲羅長は40~60cm。情報の一覧は以下の通り。
| Japanese(和名) | キアシガメ |
| English(英名) | Yellow-footed tortoise South American yellow-footed tortoise |
| scientific name(学名) | Chelonoidis denticulata |
| classification(分類) | Reptilia、Testudines、 Testudinidae、Chelonoidis 爬虫綱、カメ目、リクガメ科、ナンベイリクガメ属 |
| IUCN Status(保全状況) | VULNERABLE |
| Length(体長) | 40~60cm |
| Weight(体重) | 5~7kg |
キアシガメ(Yellow-footed Tortoise, キアシガメ)の分類学
| 分類階級 | 学名・内容 |
|---|---|
| 界(Kingdom) | Animalia(動物界) |
| 門(Phylum) | Chordata(脊索動物門) |
| 綱(Class) | Reptilia(爬虫綱) |
| 目(Order) | Testudines(カメ目) |
| 科(Family) | Testudinidae(リクガメ科) |
| 属(Genus) | Manouria(マヌーリア属) |
| 種(Species) | Manouria impressa(キアシガメ) |
生息地について
キアシガメは南アメリカのボリビアからブラジルにかけて分布しています。
1. 地理的分布
- 主に東南アジア~ヒマラヤ周辺に分布
- 国別分布例:
- タイ、ミャンマー、ラオス、ベトナム、マレーシア、カンボジア
- 中国南部やインド北東部の山岳地帯にも分布
- 標高:低地〜標高1200 m前後まで
2. 生息環境のタイプ
- 熱帯雨林や半落葉林を好む
- 地表の落ち葉や枯葉の多い場所で隠れることが多い
- 川や湿った土の近くに生息し、湿度の高い環境を必要とする
3. 水との関係
- 完全な乾燥地では生活できず、湿った環境や水場が必要
- 雨季には食料を求めて移動することが多い
4. 生息条件の特徴
- 高温・湿潤の森林環境に適応
- 土や落ち葉を掘って休息や産卵
- 捕食者から身を守るため、落ち葉や土に潜る習性がある
特徴は?どんな感じの生物なのか?
キアシガメの甲羅は長い楕円形のドーム状をしていて側面は平行で、上から見ると細長い。背甲の色彩は暗褐色で、後部縁甲板の縁はやや鋸状に尖っていて、頭部は小さい。四肢は暗褐色で、前肢に5本、後肢に4本の爪があります。キアシガメは主に熱帯雨林に生息します。
1. 体の大きさ・形態
- 体長:約 35〜45 cm(成体)
- 体重:約 8〜10 kg
- 甲羅(背甲):
- 茶色〜黒褐色をベースに、やや盛り上がったドーム型
- 若干の線状の模様が入ることもある
- 頭・手足:
- 手足や首の付け根が黄色っぽい(「キアシガメ」の由来)
- 顔は小さめで、目は黒く穏やか
- 手足は頑丈で、土を掘ったり移動するのに適応
2. 行動・性格
- 動きは比較的ゆっくりで、臆病
- 攻撃性はほとんどない
- 単独で行動することが多い
3. 食性
- 雑食性寄りの草食傾向
- 食べるもの:
- 果実、葉、花、キノコなど
- 小さな昆虫や腐葉土に含まれる生物を食べることもある
- 首を伸ばして採食し、ゆっくりかみ砕く
4. 生態的印象
- 東南アジアの湿潤森林に生息する落ち着いた中型リクガメ
- 黄色い手足と穏やかな顔で、見た目は比較的可愛らしい印象
- 捕食者が少ない環境では、落ち葉に潜ったりゆったり過ごす

性格はどんな感じなのか?
キアシガメは大型のカメにありがちでのんびり。そのためとても飼いやすいため、初心者であったとしても飼育がとてもしやすい亀として知られています。
1. 臆病で警戒心が強い
- 危険や大きな音を察知すると首や手足を甲羅に引っ込めて隠れる
- 野生では落ち葉や土に潜って身を守る習性がある
2. 穏やかでおとなしい
- 攻撃性はほとんどなく、人や他の動物に対してもおとなしい
- 落ち着いた性格で、ゆったりと移動する
3. 社会性は低い
- 基本的に単独で行動
- 他個体と接触することはほとんどなく、食事場や水場でわずかに遭遇する程度
4. 忍耐力が高い
- 移動距離は短くても長時間じっとして環境に耐えることができる
- 落ち葉や土に潜って休息することが多い
5. 知能・学習能力
- 複雑な社会行動は少ないが、食べ物や水の位置を覚え、環境に合わせて行動を変える能力がある
生態はどんな感じ?
キアシガメは主に草類や木の葉、果実や花、キノコなどを食べることが多いです。メスは一度に4~8個程度の卵を年に数回ほど産卵します。卵は数ヶ月で孵化し、孵化したばかりの子どもは全長5~6cm。性成熟は5年ほど。寿命は50年から60年あります。
1. 生活スタイル
- **昼行性(diurnal)**で、日中に活動して採食や移動を行う
- 移動はゆっくりだが、食料や水を求めて森林内を移動する
- 休息は落ち葉や土の上、岩陰や木の根元などに隠れて行う
2. 食性
- 雑食性寄りの草食性
- 食べるもの:
- 果実、葉、花、キノコ
- 小さな昆虫や腐葉土に含まれる微生物を摂取することもある
- 首を伸ばして採食し、ゆっくりかみ砕く
3. 繁殖・子育て
- 繁殖期:地域や季節により変動(雨季に活発になることが多い)
- 卵生で、メスは柔らかい土や落ち葉の中に穴を掘り、卵を産む
- 卵の数:1回に 5〜10個程度
- 孵化期間:約 90〜120日
- 幼獣の自立性:
- 孵化直後から自力で生活
- 危険を察知すると甲羅に隠れ、低木や落ち葉の下で過ごす
4. 行動・社会性
- 基本的に単独行動
- 他個体との接触は水場や食事場でわずかに見られる程度
- 季節や水源・食料の分布に応じて移動範囲や行動パターンを変える
5. 生息環境との関係
- 東南アジアの熱帯雨林や半落葉林に適応
- 湿度が高く、水源のある環境を好む
- 土や落ち葉を利用して隠れる習性があり、捕食者から身を守る
天敵はいるのか?
キアシガメはヘビやトカゲ、ワニ、ジャガーなどが天敵に当たります。

キアシガメの幼獣について
キアシガメ(Manouria impressa)の幼獣(子ども)の特徴や生態について詳しく整理します。
1. 誕生・孵化
- 卵で生まれる(卵生)
- メスは柔らかい土や落ち葉の下に穴を掘って卵を産む
- 1回に 5〜10個程度 の卵
- 孵化期間:約 90〜120日(温度・湿度によって変動)
- 体長・体重:
- 体長:約 5〜10 cm
- 体重:約 50〜100 g
- 外見:
- 甲羅はまだ小さく柔らかめ
- 手足の黄色はすでに目立つが、模様や色は成体ほど鮮やかではない
2. 幼獣期の行動
- 自立性が高い:孵化直後から自力で生活
- 臆病で警戒心が強い:危険を察知すると甲羅に隠れ、落ち葉や土の下で身を守る
- 採食行動:
- 少量の葉や果実を自力で食べる
- ゆっくりかみ砕き、消化にも時間をかける
- 移動範囲:
- 危険回避や食料確保のため、巣穴周辺を中心に行動
- 水源が近い場所を好む
3. 成長段階
- 孵化直後
- 単独で行動
- 捕食者から身を守るため、隠れることが中心
- 幼体期(数か月〜1年)
- 甲羅が徐々に硬くなり、模様が鮮明になる
- 採食量が増え、水や食料を求めて移動範囲が広がる
- 若齢期(1〜3年)
- 体が大きくなり、捕食者の少ない環境では生存率が上がる
4. 生息環境との関係
- 幼獣は落ち葉や低木の陰、岩陰など安全な場所で行動
- 水分補給も自力で行う
- 捕食者が少ない環境であれば、ゆっくり成長して成体に近づく
キアシガメは絶滅危惧種なのか?
キアシガメはワシントン条約附属書Iに掲載されており国際取引が制限され、さらに絶滅危惧種に指定されています。近年の開発などによって生息地が減少しているだけでなく ペットとして乱獲されてしまう点が問題となっています。
1. IUCNの評価
- IUCNレッドリストでは、キアシガメは VU(Vulnerable:絶滅危惧Ⅱ類) に指定されています。
- 生息数は減少傾向にあり、中程度の絶滅リスクがあるとされています。
2. 減少の原因
- 密猟・ペット取引
- 背甲や手足の美しい色が観賞用・ペットとして人気
- 違法取引や密猟で個体数が減少
- 生息地破壊
- 熱帯雨林の伐採、農地開発、都市化による森林減少
- 外来種や捕食者
- 幼獣がネズミや犬に捕食されやすい
- 環境変化
- 気候変動や干ばつによる水源不足が個体群に影響
3. 保護の取り組み
- 自然保護区や国立公園での生息地保護
- 違法取引の監視と規制
- 幼獣や卵の保護プログラム、個体群管理
キアシガメは飼育可能?
キアシガメは飼育が可能です。カメを飼うにあたって必要なものは、以下の通りです。小さい個体が新着で登録されて販売されていたり、里親の募集も多いのでチェックです。餌の種類やケージなどに注意しましょう。また寿命も長いのでそこも考慮しましょう。餌や保温の方法など確認しましょう。ショップではいろいろ商品が商品されておりエサやケース、ライトなど用品の購入が簡単です。
ケージ
甲羅のサイズや成長の具合によりますが、ショップでは60㎝くらいの幅が広いケージが必要になります。ガラス製やアクリル製、プラスチック製など爬虫類用ケージを使用がおすすめです。
床材
床材のカテゴリーは大型から小型まで様々な種類があります。赤玉土、ヤシガラ、人工芝などさまざまです。キャンペーンだと安い価格で販売されていることもあります。
ヒーター
必要に応じてエアコンや暖房器具を用意して、カメが快適に過ごせるように気をつけてあげてください。パネルヒーターや照射スポットランプ、バスキングライトなどがあります。
温湿度計
両生類のカメを飼育するにあたって温度と湿度の管理はとても重要。保温は30度くらいで調節すると良いです。
照明
カメは1日で強い紫外線を浴びることで、カルシウムの吸収を促進させるビタミンD3を体の中で作り健康を維持する動物です。そのため照明は必須。電球タイプや蛍光管タイプがあり、ケージに合わせて選ぶと良いでしょう。日照時間を目安として照射してください。
シェルター
カメも生き物ですから室内で個体が逃げられる場所を作るため、ポイントとしてシェルターがあると良いです。ちゃんと全体で設置して大きくストレスを与えないようにしましょう。
水飲み皿
水飲み皿も必須。水入れは毎日洗浄して、新鮮な水を用意してください。
ペットフード
カメなどは草食性で、必ずフードは小さい野菜や果物が主食で、小松菜やキノコも一緒に食べます。野草を野菜の代わりに食べているカメもいます。おやつにバナナ、スイカ、リンゴ、イチゴ、キウイ、マンゴーなどの果物も与えてあげてください。参考にサプリメントを与える方もいます。最初は販売されているものを提供すると良いでしょう。完全に生き物に必要な栄養が入っています。




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