ワラビーはどんな動物?特徴、生態、生息地を最新版を解説 人が飼育できる?

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ワラビーはどんな動物?特徴、生態、生息地を解説します。オーストラリアの森林地帯や岩の多い地域などに住んでいるこの動物は多数の亜種がおりますので、この点も含めて、特徴や生態などについて詳しく解説をしていきますので、参考にしてもらえればと思います。

  1. ワラビーとは? 基本ステータスについて
    1. 分類について
      1. Lagorchestes
      2. Lagostrophus fasciatus
      3. Macropus
      4. Onychogalea
      5. Petrogale
      6. Thylogale
      7. Wallabia
  2. 生息地はどこなのか?
    1. ① オーストラリア国内での分布
    2. ● 森林・草原タイプ
    3. ● 岩場・山岳タイプ
    4. ● 熱帯・湿潤地域タイプ
    5. ② 島嶼部の生息地
    6. ③ 人工環境との関係
    7. ④ ニュージーランドでの特殊例
    8. ⑤ なぜ幅広い環境に住めるのか?
  3. 特徴は?どんな感じの生物なのか?
    1. ① カンガルーより小柄
    2. ② 強力な後ろ脚としっぽ
    3. ③ 柔らかい顔つき
    4. ④ 草食性で反芻する
  4. 性格はどんな感じなのか?
    1. ① とても臆病で警戒心が強い
    2. ② 穏やかで攻撃性が低い
    3. ③ おとなしく静か
    4. ④ 社会性は「ほどほど」
    5. ⑤ 慣れるまで時間がかかる
    6. ⑥ 好奇心は控えめ
  5. 生態はどうなのか?
    1. ① 1日の生活リズム
    2. 夕方〜夜
    3. ② 移動と行動
    4. ③ 食性(何を食べる?)
    5. 消化の特徴
    6. ④ 社会構造
    7. ⑤ 繁殖と子育て
    8. 繁殖
    9. 出産
    10. 育児
    11. 天敵はいるのか?
  6. ワラビーの幼獣について
    1. ワラビーの幼獣の基本
    2. 生まれた直後の姿
    3. 驚くほど未熟
    4. 出生直後の行動(最大の特徴)
    5. 袋(育児嚢)での成長
    6. 袋の中で起こること
    7. 成長段階
    8. 母親との関係
    9. 幼獣の行動
    10. 生存率と厳しさ
  7. ワラビーは絶滅危惧種なのか?
    1. 害獣として駆除される
    2. 肉食動物の持ち込み
  8. ワラビーはペットとして飼育できる
    1. 生活スタイルは?
    2. ワラビーのエサ
    3. カンガルー病に注意しよう
    4. 関連

ワラビーとは? 基本ステータスについて

ワラビー(wallaby)は、双前歯目カンガルー型亜目カンガルー科に分類される動物です。学名はMacropus eugenii。ワラビーはカンガルーよりも小型でとても可愛い動物です。育児嚢で子供を育てることなど、基本的な習性はカンガルーと同じです。体はオスのほうがメスより大きいです。動画や写真などをネットで探すことができます。

Japanese(和名)ワラビー
English(英名)wallaby
scientific name(学名)Macropus eugenii
classification(分類)Mammalia、 Diprotodontia、Macropodidae
哺乳綱、双前歯目、カンガルー科
IUCN Status(保全状況)NEAR THREATENED~ENDANGERED
Length(体長)40-50cm
Weight(体重)1-3kg

分類について

ワラビーはとても多くの亜種から構成されています。ここでは紹介しきれないほどの亜種が存在します。属名を紹介していきます。自然のなかで絶滅危惧種に指定されている亜種もあり、保護のプロジェクトが稼働しているところもあります。

scientific name(学名)Habit:生息地
Lagorchestes
ウサギワラビー属
southeast australia
オーストラリア南東部
Lagostrophus fasciatus
シマウサギワラビー属
Australia (Dole Island, Vernier Island)
オーストラリア(ドール島、バーニア島)
Macropus
カンガルー属
southeast australia
オーストラリア南東部
Onychogalea
ツメオワラビー属
wider australia
オーストラリア広域
Petrogale
イワワラビー属
wider australia
オーストラリア広域
Thylogale
ヤブワラビー属
wider australia
オーストラリア広域
Wallabia
オグロワラビー属 
southeast australia
オーストラリア南東部

Lagorchestes

すでに絶滅したと考えられている種族です。ヒメウサギワラビーは1932年に標本が1つ採取されたのみで以前はオーストラリア南東部に分布していましたが捕食などされて絶滅されたと言われています。

Lagostrophus fasciatus

シマウサギワラビー属はオーストラリア(ドール島、バーニア島)固有種です。シマウサギワラビーだけでこの種が構成されておりますが、絶滅危惧種に指定されています。

Macropus

カンガルー属のワラビーもいます。シマワラビー、エレガントワラビー、アカクビワラビーなどがまさにそれでオーストラリア南東部に分布していましたが絶滅危惧種に指定されている種族もいる状態です。

Onychogalea

ツメオワラビー属は哺乳綱双前歯目カンガルー科に分類され ミカヅキツメオワラビーなどがまさにそれです。かつてはオーストラリア広域に分布していましたが捕食や狩猟により激減。絶滅したと考えられています。

Petrogale

イワワラビー属は足の裏にも毛が生えていることが特徴で、険しい岩山でも滑らないため、とても特徴的なワラビー。オグロイワワラビーや プロサーパインイワワラビーがとても有名です。

Thylogale

ヤブワラビー属は体毛で被われない裸出部があるのが特徴です。哺乳綱双前歯目カンガルー科に分類される属で一部では激減しており、絶滅危惧種にも指定されています。

Wallabia

オーストラリア東部に生息する小型のワラビー。この種はオグロワラビーがいますが、生息数は唯一安定しており、低懸念に分類されています。

生息地はどこなのか?

ワラビーの生息地はオーストラリアになります。全土に分布しておりますが、全体的に個体数が減っているのが実態です。

① オーストラリア国内での分布

ワラビーは広く分布しますが、種によって場所が異なります。

● 森林・草原タイプ

  • 東部・南東部オーストラリア
  • ユーカリ林、草原、低木地帯
  • 人里近くにも出現

例:

  • ベネットワラビー
  • パルマワラビー

● 岩場・山岳タイプ

  • 乾燥地帯・岩山
  • 崖や急斜面を好む

例:

  • ロックワラビー(岩ワラビー)

● 熱帯・湿潤地域タイプ

  • 北部オーストラリア
  • 雨林周辺・湿地

例:

  • アジャイルワラビー

② 島嶼部の生息地

  • タスマニア島
    → 冷涼な気候に適応した種
  • 小島
    → 捕食者が少なく、独自進化

③ 人工環境との関係

  • 農地周辺
  • ゴルフ場
  • 公園

👉 一部種は人間環境にも適応。


④ ニュージーランドでの特殊例

  • 人為的に移入
  • 天敵が少なく繁殖
  • 外来種問題になっている

⑤ なぜ幅広い環境に住めるのか?

  • 小型で柔軟な食性
  • 高い跳躍力
  • 夜行性で人を避ける
  • 環境適応力が高い

特徴は?どんな感じの生物なのか?

ワラビーはいわば小型のカンガルー。毛は粗く、全体に暗い茶色などで飛びながら移動します。普段は単独や集団で生活し、下草の多い森林でのんびりすごしています。水浴びを好む種別もおり、生活スタイルはそれぞれさまざまです。基本的に夜行性の動物ですが日中でも見ることができるでしょう。

① カンガルーより小柄

  • 体長:60〜90cm前後
  • 体重:10〜25kg程度
  • カンガルーの“ミニ版”のような姿

👉 取り回しが良い体サイズ。


② 強力な後ろ脚としっぽ

  • 後脚:ジャンプ専用の筋肉
  • しっぽ:太く、バランスと支えに使用
  • 時速40km近くで跳躍移動

👉 跳ぶために進化した体。


③ 柔らかい顔つき

  • 丸い目
  • 短めの鼻
  • 全体的に愛嬌がある

👉 見た目はとても穏やか。


④ 草食性で反芻する

  • 草・葉・低木
  • 胃は複数の部屋を持つ
  • 夜間に採食することが多い

性格はどんな感じなのか?

ワラビーは小さい動物ということもあり、カンガルーよりはおとなしくて臆病な性格をしています。そのため見ず知らずの人間が近づくと逃げるケースが多いです。

① とても臆病で警戒心が強い

  • 小さな物音にも反応
  • 見慣れないものは即回避
  • 危険を感じると全力で逃げる

👉 防御は「戦う」より「逃げる」。


② 穏やかで攻撃性が低い

  • 基本的に争わない
  • オス同士でも激しい喧嘩は少ない
  • 人に対しても攻撃的になりにくい

👉 草食動物らしい温和さ。


③ おとなしく静か

  • 鳴き声は小さい
  • 無駄な動きが少ない
  • 群れでも落ち着いた雰囲気

④ 社会性は「ほどほど」

  • 小さな群れを作る
  • 単独行動も多い
  • 密集しすぎない距離感

👉 ベタベタしない関係。


⑤ 慣れるまで時間がかかる

  • 人にすぐ懐くタイプではない
  • 同じ環境・個体には慣れる
  • 急な接触は強いストレス

⑥ 好奇心は控えめ

  • クオッカほど積極的ではない
  • 安全確認後に行動
  • 慎重派タイプ

生態はどうなのか?

生態はワラビーの種別により変わります。カンガルーと同様で草類や木の芽、低木の木の葉やシダ類などを食べて生活をします。繁殖の時期は1年を通してみられます。妊娠期間33~38日で1度に1-2頭産むことが可能。授乳期間は15ヵ月で18ヵ月くらいで性成熟していきます。寿命は15年程度と言われています。

① 1日の生活リズム

  • 茂みや林で休息
  • 横になって反芻
  • ほとんど動かない

夕方〜夜

  • 活発に採食
  • 群れで草地へ移動
  • 危険があればすぐ退避

👉 暑さ・捕食者回避が目的。


② 移動と行動

  • 主な移動手段はジャンプ
  • 後脚としっぽで高速移動
  • 普段は省エネ行動
  • 必要な時だけ全力疾走

③ 食性(何を食べる?)

  • 若芽
  • 低木

消化の特徴

  • 複数の胃を持つ
  • 発酵による消化
  • 栄養の少ない草でも生存可能

④ 社会構造

  • 小規模な群れ
  • 群れは流動的
  • 明確な順位は弱い
  • 争いは少ない

👉 ゆるい社会関係。


⑤ 繁殖と子育て

繁殖

  • 年1回(環境次第で複数回)
  • 通年繁殖可能な種もいる

出産

  • 妊娠期間:約30日
  • 極小サイズで誕生

育児

  • 子は袋(育児嚢)で成長
  • 約6〜8か月で袋から出始める
  • 1年ほどで独立

天敵はいるのか?

ワラビーのいるオーストラリアでは天敵としてアカキツネ、ネコ、ディンゴなどがいます。 しかしそれ以上の脅威は恐らく人間でしょう。環境破壊などが大きな問題になっています。

ワラビーの幼獣について

ワラビーの幼獣(赤ちゃん/ジョーイ)は、
「極小サイズで生まれ、母の袋の中で長期間育つ」という
有袋類ならではの成長をします。

ワラビーの幼獣の基本

  • 呼び名:ジョーイ(joey)
  • 出生時期:通年(地域・種により差)
  • 出生時の大きさ
    約2cm、重さ1g前後(豆粒サイズ)
  • 出産数:通常1頭

生まれた直後の姿

驚くほど未熟

  • 毛はほぼなし
  • 目・耳は未発達
  • 自力で体温調節不可

👉 ほぼ「胎児の続き」。


出生直後の行動(最大の特徴)

  • 生まれてすぐ
    👉 自力で母の袋までよじ登る
  • 前脚と嗅覚だけが発達
  • 数分〜数十分で袋に到達

👉 これが生後最初で最大の試練。


袋(育児嚢)での成長

袋の中で起こること

  • 乳首に口を固定
  • 母乳を吸い続ける
  • 数か月かけて急成長

成長段階

時期様子
生後0〜2か月常に袋の中
3〜4か月毛が生え始める
5〜6か月袋から顔を出す
6〜8か月出入りを繰り返す
約1年完全に独立

母親との関係

  • 非常に密接
  • 母は常に子を守る
  • 危険時は袋に戻す
  • 子の成長に合わせて乳成分が変化

👉 完全オーダーメイド育児


幼獣の行動

  • 袋から出た後は母の真似
  • 小さなジャンプ練習
  • 転びながら学習

👉 遊び=生存訓練。


生存率と厳しさ

  • 天敵
  • 事故
  • 環境変化

👉 袋から出た後が最も危険。

ワラビーは絶滅危惧種なのか?

ワラビーは亜種にもよりますが、全体的に絶滅危惧種に指定されているケースが多いです。個体数が減っている原因として以下が挙げられます。

害獣として駆除される

害獣として駆除されることが多いのがワラビーです。ワラビーは農作物などを荒らしてしまう傾向があり、農家にはとても嫌われています。駆除されることがあるため生息数が減っている地域があります。

肉食動物の持ち込み

近代以降はヨーロッパ人はネコやイヌを持ち込みました。これにより捕食されるケースがあります。どうしても小型のカンガルーとなりますので、食べられやすいです。

ワラビーはペットとして飼育できる

ワラビーは絶滅危惧種に指定されているものもありますが、ペットとして飼育できます。しかし、犬猫の様にペットショップに行けば必ず会えるような動物ではないので、動物園や国立の公園などから譲ってもらうことが現実的です。施設ではイベントなどで展示などの案内がありますのでまずは見てみましょう。

生活スタイルは?

環境の変化には弱く、急な物音や大きな音に驚いてパニックを起こしてしまうような動物です。草食動物なので基本的には臆病な性格です。慣れるまでかなりの時間がかかりますので、しっかり時間をかけて育成しましょう。残念ながらワラビーはトイレを覚えることはできませんので注意。

ワラビーのエサ

ワラビーのエサとしてはペレット、乾牧草、青草などが最も現実的です。リンゴ、ミカンなども食べることができます。

カンガルー病に注意しよう

カンガルー病とは?カンガルー科の仲間によくみられる病気で口腔内の細菌感染が顎の骨にまで広がり、顎の骨が化膿します。最悪の場合は死亡してしまう怖い病気です。傷口から感染したり、食べ物が歯に挟まり虫歯になることで拡大していきますので注意してください。わからなければ獣医に診てもらいましょう。

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