ワラビーはどんな動物?特徴、生態、生息地を解説 人が飼育できる?

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ワラビーはどんな動物?特徴、生態、生息地を解説します。オーストラリアの森林地帯や岩の多い地域などに住んでいるこの動物は多数の亜種がおりますので、この点も含めて、特徴や生態などについて詳しく解説をしていきますので、参考にしてもらえればと思います。

ワラビーとは? 基本ステータスについて

ワラビー(wallaby)は、双前歯目カンガルー型亜目カンガルー科に分類される動物です。学名はMacropus eugenii。ワラビーはカンガルーよりも小型でとても可愛い動物です。育児嚢で子供を育てることなど、基本的な習性はカンガルーと同じです。体はオスのほうがメスより大きいです。動画や写真などをネットで探すことができます。

Japanese(和名)ワラビー
English(英名)wallaby
scientific name(学名)Macropus eugenii
classification(分類)Mammalia、 Diprotodontia、Macropodidae
哺乳綱、双前歯目、カンガルー科
IUCN Status(保全状況)NEAR THREATENED~ENDANGERED
Length(体長)40-50cm
Weight(体重)1-3kg

分類について

ワラビーはとても多くの亜種から構成されています。ここでは紹介しきれないほどの亜種が存在します。属名を紹介していきます。自然のなかで絶滅危惧種に指定されている亜種もあり、保護のプロジェクトが稼働しているところもあります。

scientific name(学名)Habit:生息地
Lagorchestes
ウサギワラビー属
southeast australia
オーストラリア南東部
Lagostrophus fasciatus
シマウサギワラビー属
Australia (Dole Island, Vernier Island)
オーストラリア(ドール島、バーニア島)
Macropus
カンガルー属
southeast australia
オーストラリア南東部
Onychogalea
ツメオワラビー属
wider australia
オーストラリア広域
Petrogale
イワワラビー属
wider australia
オーストラリア広域
Thylogale
ヤブワラビー属
wider australia
オーストラリア広域
Wallabia
オグロワラビー属 
southeast australia
オーストラリア南東部

Lagorchestes

すでに絶滅したと考えられている種族です。ヒメウサギワラビーは1932年に標本が1つ採取されたのみで以前はオーストラリア南東部に分布していましたが捕食などされて絶滅されたと言われています。

Lagostrophus fasciatus

シマウサギワラビー属はオーストラリア(ドール島、バーニア島)固有種です。シマウサギワラビーだけでこの種が構成されておりますが、絶滅危惧種に指定されています。

Macropus

カンガルー属のワラビーもいます。シマワラビー、エレガントワラビー、アカクビワラビーなどがまさにそれでオーストラリア南東部に分布していましたが絶滅危惧種に指定されている種族もいる状態です。

Onychogalea

ツメオワラビー属は哺乳綱双前歯目カンガルー科に分類され ミカヅキツメオワラビーなどがまさにそれです。かつてはオーストラリア広域に分布していましたが捕食や狩猟により激減。絶滅したと考えられています。

Petrogale

イワワラビー属は足の裏にも毛が生えていることが特徴で、険しい岩山でも滑らないため、とても特徴的なワラビー。オグロイワワラビーや プロサーパインイワワラビーがとても有名です。

Thylogale

ヤブワラビー属は体毛で被われない裸出部があるのが特徴です。哺乳綱双前歯目カンガルー科に分類される属で一部では激減しており、絶滅危惧種にも指定されています。

Wallabia

オーストラリア東部に生息する小型のワラビー。この種はオグロワラビーがいますが、生息数は唯一安定しており、低懸念に分類されています。

生息地はどこなのか?

ワラビーの生息地はオーストラリアになります。全土に分布しておりますが、全体的に個体数が減っているのが実態です。

特徴は?どんな感じの生物なのか?

ワラビーはいわば小型のカンガルー。毛は粗く、全体に暗い茶色などで飛びながら移動します。普段は単独や集団で生活し、下草の多い森林でのんびりすごしています。水浴びを好む種別もおり、生活スタイルはそれぞれさまざまです。基本的に夜行性の動物ですが日中でも見ることができるでしょう。

性格はどんな感じなのか?

ワラビーは小さい動物ということもあり、カンガルーよりはおとなしくて臆病な性格をしています。そのため見ず知らずの人間が近づくと逃げるケースが多いです。

生態はどうなのか?

生態はワラビーの種別により変わります。カンガルーと同様で草類や木の芽、低木の木の葉やシダ類などを食べて生活をします。繁殖の時期は1年を通してみられます。妊娠期間33~38日で1度に1-2頭産むことが可能。授乳期間は15ヵ月で18ヵ月くらいで性成熟していきます。寿命は15年程度と言われています。

天敵はいるのか?

ワラビーのいるオーストラリアでは天敵としてアカキツネ、ネコ、ディンゴなどがいます。 しかしそれ以上の脅威は恐らく人間でしょう。環境破壊などが大きな問題になっています。

ワラビーは絶滅危惧種なのか?

ワラビーは亜種にもよりますが、全体的に絶滅危惧種に指定されているケースが多いです。個体数が減っている原因として以下が挙げられます。

害獣として駆除される

害獣として駆除されることが多いのがワラビーです。ワラビーは農作物などを荒らしてしまう傾向があり、農家にはとても嫌われています。駆除されることがあるため生息数が減っている地域があります。

肉食動物の持ち込み

近代以降はヨーロッパ人はネコやイヌを持ち込みました。これにより捕食されるケースがあります。どうしても小型のカンガルーとなりますので、食べられやすいです。

ワラビーはペットとして飼育できる

ワラビーは絶滅危惧種に指定されているものもありますが、ペットとして飼育できます。しかし、犬猫の様にペットショップに行けば必ず会えるような動物ではないので、動物園や国立の公園などから譲ってもらうことが現実的です。施設ではイベントなどで展示などの案内がありますのでまずは見てみましょう。

生活スタイルは?

環境の変化には弱く、急な物音や大きな音に驚いてパニックを起こしてしまうような動物です。草食動物なので基本的には臆病な性格です。慣れるまでかなりの時間がかかりますので、しっかり時間をかけて育成しましょう。残念ながらワラビーはトイレを覚えることはできませんので注意。

ワラビーのエサ

ワラビーのエサとしてはペレット、乾牧草、青草などが最も現実的です。リンゴ、ミカンなども食べることができます。

カンガルー病に注意しよう

カンガルー病とは?カンガルー科の仲間によくみられる病気で口腔内の細菌感染が顎の骨にまで広がり、顎の骨が化膿します。最悪の場合は死亡してしまう怖い病気です。傷口から感染したり、食べ物が歯に挟まり虫歯になることで拡大していきますので注意してください。わからなければ獣医に診てもらいましょう。

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