シュレーターペンギンの特徴、生態、習性行動、生息地について解説をしていきます。ニュージーランド固有種のシュレーターペンギンはミステリアスな部分が多いためまだまだ分からないことが多いペンギンです。島は研究者以外の立ち入りを厳しく制限しているため、ほとんどの方が触ることすらできません。
シュレーターペンギンの基本情報について
シュレーターペンギンはマカロニペンギン属に属しています。体長約60 – 70センチメートルでオスのほうが大きいです。ブラシのようにトサカが直立している唯一のペンギンです。学名はEudyptes sclateri。
| Japanese(和名) | シュレーターペンギン |
| English(英名) | Erect-crested Penguins |
| scientific name(学名) | Eudyptes sclateri |
| classification(分類) | Sphenisciformes, Spheniscidae, Eudyptes ペンギン目ペンギン科マカロニペンギン属 |
| IUCN Status(保全状況) | ENDANGERED |
| Height(身長) | 40-60cm |
| Weight(体重) | 2kg |
分類はどうなるの?
シュレーターペンギンの名前はイギリスの動物学者フィリップ・ラトリー・スクレーター(英:Philip Lutley Sclater)に由来しています。属名は古代ギリシャ語の eu/ευ「善」と dyptes/δύπτης「ダイバー」に由来しています。
| 名前:Name | Gropu:属名 | 生息地: habit |
| フィヨルドランドペンギン(Fiordland penguin) | Eudyptes マカロニペンギン属 | New Zealand ニュージーランド |
| シュレーターペンギン(Erect-Crested Penguin) | Eudyptes マカロニペンギン属 | New Zealand ニュージーランド |
| スネアーズペンギン(Snares Islands Penguin) | Eudyptes マカロニペンギン属 | New Zealand ニュージーランド |
| マカロニペンギン(Macaroni Penguin) | Eudyptes マカロニペンギン属 | Antarctica 南極大陸 |
| ロイヤルペンギン(Royal Penguin) | Eudyptes マカロニペンギン属 | Antarctica 南極大陸 |
| イワトビペンギン(Rockhopper Penguin) | Eudyptes マカロニペンギン属 | South Atlantic, Indian Ocean, Falkland Islands 南大西洋、インド洋、フォークランド諸島 |
シュレーターペンギンの分類学
| 階級 | 分類 |
|---|---|
| 界 (Kingdom) | 動物界 (Animalia) |
| 門 (Phylum) | 脊索動物門 (Chordata) |
| 綱 (Class) | 鳥綱 (Aves) |
| 目 (Order) | ペンギン目 (Sphenisciformes) |
| 科 (Family) | ペンギン科 (Spheniscidae) |
| 属 (Genus) | Pygoscelis |
| 種 (Species) | Pygoscelis antarcticus |
シュレーターペンギンの生息地について
シュレーターペンギンの情報では生息している地や巣の場所についてはニュージーランドのアンティポデス諸島、バウンティ諸島のみ。生息地であるアンティポデス諸島とバウンティ諸島への上陸はニュージーランド政府により規制されているためそもそも立ち入りができません。シュレーターのカテゴリーの種類は調査したくても間近で確認ができません。鳥類の研究などがされておりブログなどネットのリンクやページでしか見れません。
生息地
- 主な分布地域
- 南極半島:特に西側沿岸で大きなコロニーが形成されています。
- 南極周辺の島々:
- サウスシェトランド諸島
- サウスジョージア島
- サウスサンドウィッチ諸島
- 南大西洋や南極海の周辺の氷の少ない沿岸地域
- 生息環境
- 氷の少ない岩場や砂浜など、繁殖に適した沿岸地帯
- 氷の上よりも、陸地や島の海岸沿いでコロニーを作ることが多い
- 行動と移動
- 冬季は氷の近くや海域で採餌を行います。
- コロニーを離れて海で魚やオキアミを捕食します。
- 夏季には繁殖のため、海岸沿いの安全な岩場に戻ります。
ポイント
- 南極の厳しい環境でも、比較的氷の少ない沿岸地域を好む
- 大きな群れで繁殖する傾向がある
特徴は?どんな感じの生物なのか?
シュレーターペンギンは背面と顔と喉は黒色で前面は白色でくちばしは橙褐色でまわりの白い肌が際立っています。逆立った冠羽があるのがこのペンギンの最大の特徴でしょう。風貌からマユダチペンギンとも呼ばれています。
1. 体の特徴
- 大きさ:体長 50〜70 cm、体重 3〜6 kg 程度
- 体型:中型のペンギンで、体はずんぐりしていて泳ぐのに適した流線型
- 羽毛の色:
- 背中:黒
- 腹:白
- 胸:黒い帯(シュレーターペンギンの特徴的な模様)
- くちばし:細くて中くらいの長さ、魚やオキアミを捕まえるのに適応
- 足:短くて丈夫、泳ぎに強いが陸上歩行も可能
2. 生態・行動
- 泳ぎが得意:水中では魚やオキアミを追いかけて潜水
- 餌:主に小型魚、オキアミ、甲殻類
- 繁殖:
- 岩場や砂浜に大きなコロニーを作る
- つがいで卵を産み、オスとメスで交互に抱卵
- 社会性:群れで生活し、コロニー内で協力して子育て
- 鳴き声:個体ごとに特徴があり、仲間やつがいを認識する
3. 見た目のイメージ
- 「白黒のフォーマルなスーツを着た小さな紳士」のような見た目
- 岩場で行進する姿や、海で高速で泳ぐ姿が印象的

性格はどんな感じになるのか?
シュレーターペンギンはコロニーを形成しています。そのため協調性が高く社会性の強い動物だと言えるでしょう。さらにはあまり攻撃的ではなく温和なペンギンとされています。
シュレーターペンギンの性格(行動から見た特徴)
- 社交的・協調性が高い
- 大きな群れ(コロニー)で生活するため、仲間と協力して子育てや防衛をします。
- つがいの絆も強く、オスとメスが交互に卵を抱くなど、協力的な性格といえます。
- 勇敢で適応力がある
- 厳しい南極の環境に適応し、泳ぎも陸上も器用にこなします。
- 捕食者から身を守るために集団で行動し、警戒心もあります。
- 好奇心がある
- 人間や他の動物が近くに来ても驚きつつ観察することがあります。
- 海での狩りでは、獲物を追いかける好奇心・探索心が見られます。
- 忠実で粘り強い
- 繁殖期のつがいは非常に忠実で、毎年同じ相手と繁殖することが多いです。
- 厳しい環境でも卵やヒナを守るために粘り強く行動します。
シュレーターペンギンの生態は?
シュレーターペンギンはオキアミ、イカや魚、甲殻類を食べて生活をしています。一夫一妻制となっており、繁殖期は10 – 2月。求愛行動には頭を上下に動かす仕草を見せます。岩場などで卵を作り、抱卵は約35日間で孵化したヒナは最初の2-3週間、親鳥に保護され「クレイシュ」を形成します。その後、巣立ちをします。寿命は17年程度ですが、20年以上生きた個体もあります。
1. 生息地と環境
- 南極半島沿岸や周辺の島々(サウスジョージア島、サウスシェトランド諸島など)
- 氷の少ない岩場や砂浜にコロニーを作る
- 冬は海で採餌、夏は陸上で繁殖
2. 食性(何を食べるか)
- 主に魚、オキアミ、イカなどの海洋生物
- 海中で潜水して獲物を捕らえる
- 水中でのスピードと方向転換が非常に得意
3. 繁殖と子育て
- 繁殖期は夏(11月〜2月頃)
- 岩場や砂浜に大きなコロニーを作る
- つがいで協力して子育て:
- メスとオスが交互に卵を抱く
- ヒナは親が交代で温め、育てる
- ヒナは群れでまとまって成長(保護効果あり)
4. 行動
- 群れで行動する社会性が高い
- 捕食者(アザラシやカモメなど)から身を守るために集団で生活
- 海中では獲物を追いかけるため、素早く泳ぐ
- 陸上では行進のようにコロニー内を移動
5. 適応能力
- 厳しい南極の寒さに耐えられる体毛(防水性の羽毛と脂肪)
- 潜水して食料を捕るための流線型の体型
- つがいや群れとの協力で繁殖を成功させる
シュレーターペンギンの天敵は?
オオトウゾクカモメ、オオフルマカモメなどが天敵に当たります。

シュレーターペンギンのヒナについて
1. 孵化
- 卵は1〜2個を産む
- 孵化までの期間は約35日
- メスとオスが交互に卵を温める
2. 見た目・体の特徴
- 生まれた直後はふわふわの灰色〜白っぽい産毛に覆われている
- 体型は小さく、手足も未発達だが、親が温めて守る
- 羽毛はまだ防水性が弱く、泳ぐことはできない
3. 育ち方・成長
- 初期段階(1〜2週間):ほぼ親の温もりで守られる
- 中期段階(2〜4週間):親から少しずつ食べ物をもらう
- 成長後期(4〜7週間):ヒナは羽毛が生え替わり、泳ぐ準備をする
- ヒナ同士でまとまって「クレイチ(ヒナの群れ)」を作ることもある
4. 食事
- 親が捕まえた魚やオキアミを口移しで与える
- 卵の時期が終わると、親が交代で餌を取りに行く
5. 独立
- 羽毛が完全に生え揃い、防水性がつくと海に入って自分で餌を捕れるようになる
- 生後約2〜3か月で海での生活を始める
- 成長しても群れの一員として、集団で行動する
シュレーターペンギンは絶滅危惧種なのか?
シュレーターペンギンは絶滅危惧種に指定されています。推定個体数は230,000程度と言われています。1900年代からどんどん個体数が減少しています。アメリカでは2010年にESA(絶滅の危機に瀕する種の保存に関する法律)により保護の対象になりました。
絶滅危惧種の分類
- 国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストでは、シュレーターペンギンは**「Least Concern(低リスク)」**に分類されています。
- つまり、現時点では絶滅の危険性は比較的低いとされています。
個体数・分布
- 南極半島や周辺の島々に非常に多くの個体が存在
- コロニーごとに数千〜数万羽規模で繁殖することもあります
- 個体数はおおむね安定しているが、気候変動や海洋資源の減少が懸念材料
主な脅威
- 気候変動
- 海氷の減少で繁殖地や採餌地に影響
- 繁殖成功率の低下や食料不足のリスク
- 捕食者(天敵)
- 南極ではアザラシやカモメなどがヒナを狙う
- 人間活動の影響
- 過去の漁業による資源減少や観光による干渉
シュレーターペンギンは飼育は可能なのか?
シュレーターペンギンは飼育は可能なのか?難しいです。生息地であるアンティポデス諸島とバウンティ諸島への上陸はニュージーランド政府により規制されているためそもそも立ち入りができません。そのため、触ることすらできません。成鳥の個体は海域など活動が限定されており、小石などを海岸でつむ姿しか見れません。ジェンツーペンギンや皇帝ペンギン、フンボルトペンギンなどと比較してもとても厳しいです。
1. 野生のペンギンとしての制約
- シュレーターペンギンは南極の厳しい環境に適応した野生動物です。
- 南極の氷水と低温、広い海域での採餌に適応しているため、人工環境での生活は非常に難しいです。
- 日本や世界の動物園では、主にアデリーペンギンやジェンツーペンギンなど、飼育適応が比較的高い種が展示されています。
2. 飼育の難しさ
- 温度管理:氷点下に近い環境が必要
- 水槽の広さ:泳ぐスペースが広く必要
- 食事:魚やオキアミを大量に安定供給する必要
- 健康管理:野生種はストレスに弱く、病気にも注意が必要
- 法的制限:ワシントン条約(CITES)で野生動物の輸出入が厳しく制限されている
3. まとめ
- シュレーターペンギンは一般家庭で飼育することはほぼ不可能
- 飼育するには、大規模な動物園や研究施設での特別な管理環境が必要
- 日本国内でも飼育例はほとんどなく、飼育目的での捕獲は禁止されています



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