マカロニペンギンの特徴、生態、生息地を解説していきます。このペンギンは南極大陸の近くに生息しており、頭の上に金髪の髪の毛が生えているようなおしゃれなペンギン。生息地では大規模なコロニーが形成されており、とても社会性が強いことがわかります。
マカロニペンギンの基本情報について
マカロニペンギンはマカロニペンギン属に属する鳥類。学名はEudyptes chrysolophus。体長は60-70cmで南極大陸の付近で生息するペンギンです。冠羽があり生息地がかなり限定されており、珍しいタイプです。キングペンギンやアデリーペンギン、ジェンツーペンギンとは違い、小さなペンギンの仲間たちです。
| Japanese(和名) | マカロニペンギン |
| English(英名) | Macaroni Penguin |
| scientific name(学名) | Eudyptes chrysolophus |
| classification(分類) | Sphenisciformes, Spheniscidae, Eudyptes ペンギン目ペンギン科マカロニペンギン属 |
| IUCN Status(保全状況) | VULNERABLE |
| Height(身長) | 60-70cm |
| Weight(体重) | 2-5kg |
分類はどうなるの?
マカロニペンギンは、1837年にドイツの博物学者ヨハン・フリードリッヒ・フォン・ブラントによってフォークランド諸島で観測されました。属名は古代ギリシャ語のeu「善」とdyptes「ダイバー」に由来しています。なお「マカロニ」とは、18世紀のイギリスの言葉で、「伊達男」のことを指しています。
| 名前:Name | Gropu:属名 | 生息地: habit |
| フィヨルドランドペンギン(Fiordland penguin) | Eudyptes マカロニペンギン属 | New Zealand ニュージーランド |
| シュレーターペンギン(Erect-Crested Penguin) | Eudyptes マカロニペンギン属 | New Zealand ニュージーランド |
| スネアーズペンギン(Snares Islands Penguin) | Eudyptes マカロニペンギン属 | New Zealand ニュージーランド |
| マカロニペンギン(Macaroni Penguin) | Eudyptes マカロニペンギン属 | Antarctica 南極大陸 |
| ロイヤルペンギン(Royal Penguin) | Eudyptes マカロニペンギン属 | Antarctica 南極大陸 |
| イワトビペンギン(Rockhopper Penguin) | Eudyptes マカロニペンギン属 | South Atlantic, Indian Ocean, Falkland Islands 南大西洋、インド洋、フォークランド諸島 |
マカロニペンギンの分類学
| 階級 | 分類 |
|---|---|
| 界 (Kingdom) | 動物界 (Animalia) |
| 門 (Phylum) | 脊索動物門 (Chordata) |
| 綱 (Class) | 鳥綱 (Aves) |
| 目 (Order) | ペンギン目 (Sphenisciformes) |
| 科 (Family) | ペンギン科 (Spheniscidae) |
| 属 (Genus) | Eudyptes |
| 種 (Species) | Eudyptes chrysolophus |
マカロニペンギンの生息地について
マカロニペンギンの生息地については南極大陸の付近の島々です。他のペンギンと同様に亜南極に住んでいます。
1. 分布
- 南極周辺および亜南極の島々に分布
- 主な繁殖地:
- 南ジョージア島
- サウスサンドウィッチ諸島
- サウスオークニー諸島
- フォークランド諸島
- 南極半島沿岸
2. 生息環境
- 岩場や砂地の沿岸で大きなコロニーを形成して繁殖
- 冬季や繁殖期以外は海で採餌を行い、陸上には戻らない
- 氷の少ない沿岸地域を好み、繁殖地は人間の干渉が少ない孤立した場所
3. 行動と移動
- 海で魚やオキアミを捕食
- 繁殖期には必ず繁殖地に戻る
- 一部の個体は数百キロ単位で海を移動することもある
特徴は?どんな感じの生物なのか?
マカロニペンギンは額の中央部から左右後ろに長く垂れ下がった飾り羽が最大の特徴で、オレンジ色、黄色、黒色となっています。またこのペンギンは渡り鳥です。繁殖期以外は南アフリカやオーストラリアまでわたり、その後は帰ると言う流れを繰り返します。また生息地はコロニーを形成しています。
1. 体の特徴
- 大きさ:体長約70 cm、体重5〜6 kg(中型〜やや大型のペンギン)
- 体型:ずんぐりしていて、水中での泳ぎに適した流線型
- 羽毛の色:
- 背中:黒
- 腹部:白
- 頭部:黄色の派手な羽冠(目の上から後頭部まで広がる)
- くちばし:オレンジがかった赤色で、魚やオキアミを捕まえるのに適応
- 足:短く丈夫で、岩場や砂浜で安定して歩ける
2. 生態・行動
- 泳ぎが得意:海中で魚やオキアミを追いかけて捕食
- 食性:主に魚、小型イカ、オキアミ
- 繁殖:
- 岩場や砂浜に大規模なコロニーを作る
- つがいで卵を産み、オスとメスが交互に抱卵
- 社会性:群れで生活し、協力して子育て
3. 性格・特徴
- 社交的で協力的:大きなコロニーでヒナを育てる
- 好奇心旺盛:周囲の動きや人間にも興味を示すことがある
- 粘り強く忠実:つがいや繁殖地に忠実で、繁殖期には粘り強く子育て
4. 見た目のイメージ
- 頭部の黄色い羽冠がトレードマークで、派手で個性的
- 海で泳ぐ姿は俊敏で、陸上での歩き方は愛らしい
- 「黄色い羽冠をつけた小さな紳士」とも表現できる

性格はどんな感じになるのか?
マカロニペンギンは特別なコロニーを形成して生活をすることから集団生活に適応しており、社会性が極めて強い動物とされています。そのため、協調性の強い生き物であることがわかります。
マカロニペンギンの性格(行動から見た特徴)
- 社交的で協力的
- 繁殖期には大規模なコロニーを作り、群れで生活する
- 卵やヒナの世話をつがいで協力して行う
- 好奇心旺盛
- 周囲の動きに敏感で、人間や他の動物に興味を示すこともある
- 海での採餌でも獲物を追いかけるときに大胆さを見せる
- 勇敢で粘り強い
- 岩場や砂浜の過酷な環境でも繁殖を行う
- ヒナや卵を守るために粘り強く行動
- 忠実
- つがいや繁殖地に強く忠実
- 毎年同じ繁殖地に戻り、同じつがいで繁殖することが多い
マカロニペンギンの生態は?
マカロニペンギンは情報では通常はオキアミやイカなどクチバシを使って捕食し、主に魚や甲殻類を食べて生活をします。繁殖時期は4月から5月。卵は2個くらいを生み、抱卵期間は30‐40日程度で孵化するまで親鳥は巣の場所で温めます。ヒナはクレイシを形成してその後巣立ちをしていきます。マカロニペンギンの平均寿命は約15〜20年の記録があります。
1. 生息地と環境
- 南極周辺および亜南極の島々に分布
- 繁殖期には岩場や砂浜の沿岸にコロニーを形成
- 冬季や繁殖期以外は海で採餌し、陸上にはほとんどいない
- 人間の干渉が少ない孤立した環境を好む
2. 食性(餌)
- 主に魚、オキアミ、小型イカなどを捕食
- 海中で潜水して獲物を追いかける
- 海での採餌が中心で、陸上での餌取りはほぼない
3. 繁殖と子育て
- 繁殖期は南半球の夏(11月〜2月頃)
- 岩場や砂浜に大規模なコロニーを作る
- つがいで卵を交互に抱く
- ヒナは親から餌をもらいながら成長し、羽毛が揃うと海で自立
4. 行動
- 群れで行動する社会性が高い
- 捕食者(アザラシやカモメなど)から身を守るため集団で生活
- 海中では素早く泳ぎ、獲物を追いかける
- 陸上では岩場や砂浜を歩き回り、繁殖やヒナの保護に徹する
5. 適応能力
- 厳しい南極・亜南極海域の低温に耐える羽毛と脂肪層
- 潜水に適した流線型の体型
- 協力して繁殖を成功させる社会性
マカロニペンギンの天敵は?
マカロニペンギンの天敵はオオトウゾクカモメ、サヤハシチドリ、ミナミオオセグロカモメ、オオフルマカモメなどの鳥類となります。空からの敵がとても多いです。

マカロニペンギンのヒナについて
マカロニペンギン(Eudyptes chrysolophus)のヒナについて詳しく整理します。
1. 孵化
- 卵は1〜2個を産む
- 孵化期間は約32〜34日
- 親は交代で卵を温め、ヒナを守る
2. 外見・体の特徴
- 生まれた直後は灰色〜淡い産毛に覆われている
- 羽毛はまだ防水性がなく、泳ぐことはできない
- 小さく丸い体型で、手足も未発達
3. 成長・育ち方
- 初期(生後1〜2週間):親に温められながら守られる
- 中期(2〜4週間):親から餌をもらい、体力をつける
- 後期(4〜7週間):羽毛が生え替わり、防水性がつく
- ヒナ同士でまとまって「クレイチ(ヒナの群れ)」を作ることもある
4. 食事
- 親が捕まえた魚やオキアミを口移しで与える
- 卵孵化後、親が交代で餌を取りに行く
5. 自立
- 羽毛が生え揃い、防水性がつくと海で採餌を開始
- 生後約2〜3か月で海に出て自立
- 成鳥になるまで群れの中で協力的に生活
マカロニペンギンは絶滅危惧種なのか?
マカロニペンギンは推定個体数は1800万と言われています。1970年代から1990年代にかけてサウスジョージア島の個体数が50%減少したこと、チリ南部のレカラダ島から消滅が確認されており、絶滅危惧種に指定されました。それ以外にも以下のような原因があります。
漁業との競合
人間も人口が増加している背景があり、漁業でより多くの魚を取るようになりました。これによってマカロニペンギンは餌の確保が難しくなっております。さらに地球温暖化により、今まで近場にいた魚が取れなくなっています。
海洋汚染の影響
海洋汚染の影響もあります。石油などのタンカーから化学物質が海に流れ込み、汚染が進んでいるのです。メスのペンギンの繁殖能力が落ちていると言う見方もされています。
マカロニペンギンの飼育は可能なのか?
マカロニペンギンは絶滅危惧種に指定されています。さらに南極大陸近くに生息している動物なので、常温でその環境を再現できる設備が必要となり、かなりハードルは高いと思ってください。
1. 野生種としての制約
- 南極周辺・亜南極の海洋環境に適応した野生種
- 厳しい低温環境や広い海域での採餌に適応しているため、人工環境での飼育は非常に難しい
- 世界の動物園でも、マカロニペンギンを展示している例は少なく、家庭での飼育は不可能
2. 飼育の難しさ
- 温度管理:氷点近くの低温が必要
- 水槽の広さ:泳ぐために広い海水プールが必須
- 食事管理:魚やオキアミを大量かつ安定的に供給する必要
- 健康管理:野生種はストレスや病気に弱く、人工環境での生存は困難
- 法的制限:ワシントン条約(CITES)で輸出入や飼育に厳しい制限
3. まとめ
- マカロニペンギンは家庭や小規模施設での飼育はほぼ不可能
- 飼育可能なのは、専門施設や研究機関での特別管理環境のみ
- 実際に飼育例は少なく、保護や観察は野生で行うのが基本



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