クジャクはどんな動物?特徴、生態、生息地について解説します。大きく鮮やかな飾り羽を持ちとても派手な印象を与えますが、実は彼らは絶滅危惧種であることを知っていますか?これから生態や特徴についてまとめて説明していきますので参考にしてみてください。
クジャクとは? 基本ステータスについて
クジャクはキジ目キジ科の鳥類になります。全長は180 – 250cmで体重は3 – 6kgになります。情報の一覧は以下の通り。
| Japanese(和名) | クジャク |
| English(英名) | Peafowl |
| scientific name(学名) | Hydrochoerus hydrochaeris |
| classification(分類) | Ave、Galliformes、 Phasianidae、Pavo 鳥綱、キジ目、キジ科、クジャク属 |
| IUCN Status(保全状況) | ENDANGERED |
| Length(体長) | 180 – 250cm |
| Weight(体重) | 3 – 6kg |
分類について
クジャクのなかまには以下のような亜種が存在します。
Pavo cristatus
インドクジャクはキジ目キジ科クジャク属に分類される鳥類。インドを代表する国鳥です。このクジャクはインド、スリランカ、ネパールに生息しており全長230cmで頭頂には扇状に羽毛が伸長しています。このクジャクは昼行性で、農耕地などで生息しています。生息地では神聖な鳥として保護されているため絶滅の恐れはありません。
Afropavo congensis
コンゴクジャクはコンゴ民主共和国の固有種です。全長オス64 – 70センチメートル、メス60 – 63センチメートルでやや小型。背や胸部が濃紫色で、腹部が黒いです。彼らは生息地域がとても限定されており、準絶滅危惧種に指定されています。森林伐採や農地開発・採掘などによる生息地の破壊により、生息数は減少しています。
Pavo muticus
マクジャクはインド、インドネシア、ミャンマー、カンボジア、タイなどに生息する孔雀です。最大全長300cmとクジャク属のみならずキジ科、キジ目最大種となります。頭部は青色、腹部は黒色の羽毛で被われとても派手。ワシントン条約附属書II類にも掲載されており、絶滅危惧種に指定されています。
生息地について
クジャクは南アジア、東南アジア、そしてアフリカに分布しています。
クジャクの生息地
- 原産地
- インド、スリランカ、パキスタン、ネパールなど南アジアが原産
- 熱帯~亜熱帯気候の地域に多く生息
- 生息環境
- 開けた林、草原、森林の縁、農耕地の近く
- 水源や餌が近くにある場所を好む
- 森林の深い部分よりも、林縁や草原のような開けた環境に適応
- 標高
- 低地~標高1,000m程度までの地域に多い
- 人間との関係
- 古くから寺院や村の周辺で保護されることが多く、農耕地の近くでも見られる
- 飼育・観賞用として世界中に持ち込まれている
特徴は?どんな感じの生物なのか?
クジャクはとても派手な鳥類。オスは大きく鮮やかな飾り羽を持ち、それを扇状に開いてメスを誘うことになります。足には鋭い蹴爪があり、狩りや戦いで用いります。飛行距離は1度の飛翔で数百メートル程度で、対して飛ぶことができません。派手な羽は夏季になると羽毛が生え変わる換羽に入り、夏の終りまでには概ね生え変わる仕組みです。棲息地は農耕地などで社会性があり群れで生活をします。
クジャクの特徴
- 体の大きさ・体型
- 体長:オスは約100〜125cm、メスは約95〜100cm
- 尾羽(飾り羽、オスのトレイン)は最大で約1.5〜2mに達する
- 体重:オス約4〜6kg、メス約3〜4kg
- 羽毛・色彩
- オス(求愛時の派手な羽):鮮やかな青色の体と緑・青・金色の眼状斑(アイスポット)が特徴
- メス(ピーコック):地味な茶色や灰色で、保護色になっている
- 飾り羽は繁殖期に広げて求愛ディスプレイに使う
- 頭部・顔
- 小さな冠羽(頭の飾り羽)がある
- 目は鋭く、警戒心が強い
- 行動
- 地上での採食が中心(雑食性:種子、昆虫、果実、小動物など)
- 飛ぶことはできるが、短距離で木の上に避難する程度
- オスは繁殖期に尾羽を広げ、鳴き声とディスプレイでメスを引きつける
- 性格・生態
- 社会性は中程度、群れを作ることもあるが単独行動も多い
- 昼行性で警戒心が強く、人や捕食者には敏感

性格はどんな感じなのか?
クジャクはとても攻撃的であると思っておいて良いでしょう。 とくに繁殖時期になるとメスを巡ってかなり激しい戦いが同種でも繰り広げられます。
クジャクの性格・行動傾向
- 警戒心が強い
- 捕食者や人間に敏感で、危険を察知すると素早く飛んで逃げる
- 地上で採食していても、常に周囲に注意を払っている
- 好奇心がある
- 周囲の変化や新しいものに興味を示すことがある
- 飼育下では人間や物に近づくこともある
- 社交性
- 野生では小規模な群れや家族単位で生活することがある
- 繁殖期にはオスがディスプレイをしてメスを引きつける
- 繁殖期の行動
- オスは非常に積極的で、尾羽を広げて鳴き声で求愛
- メスを引きつけるために縄張り意識を示すこともある
- 性格の全体イメージ
- 基本は穏やかだが、警戒心が強く、繁殖期にはやや攻撃的になることもある
- 飼育下では比較的人に慣れるが、自由に飛び回る習性は残る
生態はどうなっているのか?
クジャクは雑食性であり草や葉、昆虫、木の実や果実などの植物も食べて生活をしています。繁殖は春になり、オス同士の美しい目玉のような羽根を広げてアピールした激しい求愛のための闘争が行われ取り合いになります。メスは1回の繁殖で3 – 8個の卵を生みます。寿命は20年程度。
クジャクの生態
- 生息環境
- 南アジア(インド、スリランカ、パキスタン、ネパールなど)の開けた林、林縁、草原、農耕地の近く
- 水源や木陰のある場所を好む
- 活動パターン
- 昼行性で、日中に採食や繁殖行動を行う
- 夜間は樹上で休息して捕食者から身を守る
- 食性
- 雑食性:種子、果実、昆虫、小動物など
- 地上で餌を探すことが多く、水辺や林縁で採食
- 繁殖・繁殖期の行動
- 繁殖期は春〜夏
- オスは尾羽を広げ、鳴き声やディスプレイでメスを引きつける
- メスは地上で巣を作り、卵を温める(1回に約3〜5個)
- 孵化後のヒナは生まれてすぐ歩けるが、飛ぶ能力は徐々に発達
- 社会性
- 繁殖期以外は小規模な群れで生活することもある
- オスは繁殖期に縄張りを示すことがある
- 天敵・防衛行動
- 猛禽類や肉食哺乳類が天敵
- 危険を察知すると樹上に飛び上がって逃げる
天敵はいるのか?
クジャクの天敵はヒョウ、トラ、ヘビなどになります。

クジャクのヒナについて
クジャクのヒナについて整理すると、成長過程や行動の特徴が分かりやすくなります。
クジャクのヒナの特徴
- 孵化時の大きさ
- 体長:約7〜10cm
- 体重:約40〜50g
- 羽毛は灰褐色や淡い茶色で、オスのような派手な尾羽はまだない
- 行動
- 孵化後すぐに歩くことができる(地上生活に適応)
- 飛ぶ能力は未発達で、親鳥の近くで移動する
- 危険を察知すると親の元や茂みの中に隠れる
- 食性
- 初期は昆虫や小型の無脊椎動物、果物の柔らかい部分を食べる
- 成長に従って種子や草、果実など地上で採食する食物を食べる
- 成長過程
- 生後2〜3週間で羽がしっかりし、歩きやすくなる
- 生後2か月程度で飛ぶ能力が発達し、親鳥に従って移動できる
- 性成熟までは約2〜3年で、オスの尾羽が発達するのはその後
- 社会性
- 親鳥や兄弟と一緒に群れを形成し、移動や採食、危険回避の方法を学ぶ
- 繁殖期のオスのディスプレイ行動はヒナの時には見られない
クジャクは絶滅危惧種なのか?
クジャクは絶滅危惧種に指定されています。絶滅危惧種に指定されているため、各地で保護活動が行われています。主に人間による生息地の破壊が最も大きな問題です。
保護状況の詳細
- 国際的評価(IUCN)
- 分類:Least Concern(LC:軽度懸念)
- 理由:広範囲に分布し、個体数が安定している
- 分布と個体数
- 南アジア(インド、スリランカ、パキスタン、ネパールなど)に広く生息
- 農耕地や寺院周辺など人間活動がある場所にも順応している
- 脅威
- 局所的には森林伐採や狩猟による個体数減少の可能性
- しかし全体の個体数や分布には大きな影響はなく、絶滅の危険は低い
クジャクはペットとして飼育可能?
クジャクは絶滅危惧種に指定されているため、飼育することはとても困難です。またワシントン条約にも掲載されているため国際取引が厳しく制限されています。
クジャクの飼育のポイント
- 飼育環境
- 広い敷地が必要:オスは尾羽が長く広がるため、十分なスペースが必要
- 日中に活動するため、日光が入る屋外や大型のケージが望ましい
- 木や日陰がある環境だとストレスが少ない
- 性格・管理
- 警戒心が強く、音や動きに敏感
- 社会性は中程度で、群れで飼育すると安心する
- 繁殖期のオスは攻撃的になることがある
- 食性
- 雑食性で、穀物、果物、野菜、昆虫などをバランスよく与える
- 自然の採食環境に近い形で餌を与えると健康を維持しやすい
- 注意点
- 尾羽が非常に長く繊細なので、他の動物や人間との接触に注意
- 鳴き声が大きいため、住宅街での飼育は騒音問題になる可能性がある
- 法律上は特に制限は少ないが、野生の個体を捕獲して飼うことは禁止



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