タスマニアデビルはどんな動物?特徴、鳴き声、寿命、生態、生息地について解説します。世界最大の有袋類の肉食動物と言われており、「デビル」という名前は、唸るような鳴き声が悪魔の雄叫びのように聞こえたことから恐れられてヨーロッパ人入植者が名付けたとされています。
タスマニアデビルとは? 基本ステータスについて
タスマニアデビルは哺乳綱フクロネコ形目フクロネコ科タスマニアデビル属に分類される有袋類、。体長は50-60 cm、体重は10-12kgと言われています。学名はSarcophilus harrisii。「デビル」という名前の意味は、唸るような鳴き声が悪魔の雄叫びのように聞こえたことから恐れられてヨーロッパ人入植者が名付けたとされています。頭から尻尾まで黒いので怖いイメージがあります。日本の地域でも動物園で導入されています。
Japanese(和名) | タスマニアデビル |
English(英名) | Tasmanian Devils |
scientific name(学名) | Sarcophilus harrisii |
classification(分類) | Mammalia、 Dasyuromorphia、Dasyurinae、Sarcophilus 哺乳綱、フクロネコ形目、フクロネコ科、タスマニアデビル属 |
IUCN Status(保全状況) | ENDANGERED |
Length(体長) | 50-60 cm |
Weight(体重) | 10-12kg |
分類について
属名Sarcophilusはギリシャ語で「肉」の意があるsarxと、「愛する」の意があるphilusに由来しています。1807年の論文では論文中ではオポッサム属に分類され、Didelphis ursinaと名付けられていました。1987年、同種を Sarcophilus laniarius へと変更しました。
タスマニアデビルの生息地について
タスマニアデビルは以前はオーストラリア全土でみられていましたが、現在はタスマニアでのみ見ることができます。タスマニア州以外ではいません。
特徴は?どんな感じの生物なのか?
タスマニアデビルの口は2本の鋭い牙があり一生伸びます。顎の骨は力があり現生では最大の肉食性有袋類で、頭から黒色(または黒褐色)の毛に覆われています。四肢に鋭い爪を備えていて、穴掘りに使います。子供の頃は身が軽く、低木によじ登ることもでき、俊敏です。鳴き声が非常に特徴的で、とても怖いと言われている動物でもあります。獲物は移動しながら行動してとらえます。大きな獣の死肉も食べます。夜行性で声はとても大きく悪魔のように聞こえます。
性格はどんな感じなのか?
タスマニアデビルは野生動物のなかでも気性が荒く、個体同士が餌の奪い合いで喧嘩をします。喧嘩や多少の怪我はタスマニアデビルではよくありますので、ペットの目的には到底向いていません。鳴き声が非常に特徴的で、威嚇もしています。
タスマニアデビルの生態は?
タスマニアデビルは小型のカンガルー程度のサイズの生き物まで食べることがあり、肉食動物になります。繁殖は3月になり、メスは首周りに脂肪がたまり、巣作りをはじめます。オスはメスを巡って争います。妊娠期間は約3週間で一度に20-40匹産むことができますが育児嚢には乳首が4つしかないので、生き残るのはわずか。寿命は5年程度です。
タスマニアデビルの天敵は?
タスマニアデビルはディンゴが天敵となります。
タスマニアデビルは絶滅危惧種なのか?
タスマニアデビルは絶滅危惧種です。天敵となるディンゴの影響でオーストラリア本土では、タスマニアデビルは400年前に絶滅しました。タスマニア島でも生息地は、大半が畑や牧草地になっており、絶滅の危機にあります。過去10年間で60%の個体数が減少しており、以下のような原因があります。国内の情報では野生の保護活動の取り組み、オーストラリア政府ではプログラムが始まっています。他のウォンバットなどと比べても攻撃性が高いです。
家畜をおそう
通常は家畜を襲うこともあり駆除され生息数は減少。レッドリストにも掲載されました。保全活動に協力する団体もいます。研究も政府が主導で行っています。動物園などのイベントの場所では登場することも多いので、来園してみると良いでしょう。
車で轢かれる
車で轢かれると言う事象が最も多いです。道路に座り込むタスマニアデビルの姿も頻繁に目撃されており、通りかかった車が気づかずに轢いてしまうと言う事件が多発しております。特に夜は黒い体毛が災いして気づかないことが多いわけです。
デビル顔面腫瘍病(DFTD)
デビル顔面腫瘍病(DFTD)とはタスマニアデビルのみが感染する病気で伝染性の病になります。健康に大きな影響があり、感染した場合は100%必ず死にます。かならず死亡するため、餌を奪い合う際にタスマニアデビル同士が顔を噛み合うことで感染するため、なかなか厳しい状況にあります。
タスマニアデビルは飼育できるのか?
タスマニアデビルは絶滅危惧種に指定されています。そのため飼育することは難しいです。さらに獰猛な性格をしているため、一般人では手に負えないでしょう。絶滅危惧と呼ばれているわりに自然の哺乳類の中でも強い動物で、成長した個体は歯を使った攻撃することが多くニュースにも良くなります。動物園など案内で展示を見たほうがおすすめ。写真や動画など姿の詳細はネットで見れます。
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