コンゴウインコはどんな鳥?特徴、生態、生息地について最新版を解説 植物園にいる動物

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コンゴウインコはどんな鳥?特徴、生態、生息地について解説します。コンゴウインコは中南米、カリブ海、さらには南米に広く分布している有名な鳥で、飼育している家庭も多いですが、実は亜種によっては絶滅危惧種にも指定されており、絶滅の可能性も示唆されているのです。

コンゴウインコとは? 基本ステータスについて

コンゴウインコはオウム目インコ科に属している鳥類になります。英名は「Macaw」で学名はAra属、Anodorhynchus属、Cyanopsitta属、Propyrrhura属、Orthopsittaca属および Diopsittaca属があります。

Japanese(和名)コンゴウインコ
English(英名)Macaw
scientific name(学名)Ara
Anodorhynchus
Cyanopsitta
Propyrrhura
Orthopsittaca
Diopsittaca
classification(分類)Ave、  Psittaciformes、 Psittacidae
鳥綱、オウム目、インコ科
IUCN Status(保全状況)LEAST CONCERN – ENDANGERED
Length(体長)90-100cm
Weight(体重)~1kg

分類について

コンゴウインコは多種多様な亜種が存在します。それぞれの亜種についても簡単に紹介をしていきます。

名前NameScientific name
(学名)
ウミアオコンゴウインコGlaucous macawAnodorhynchus glaucus
スミレコンゴウインコHyacinth MacawAnodorhynchus hyacinthinus
コスミレコンゴウインコIndigo MacawAnodorhynchus leari
アオコンゴウインコLittle Blue MacawCyanopsitta spixii
ルリコンゴウインコBlue-and-gold MacawAra ararauna
アオキコンゴウインコBlue-throated macawAra glaucogularis
ミドリコンゴウインコBlue-green macawAra militaris
ヒワコンゴウインコGreat green macawAra ambiguus
アカコンゴウインコScarlet MacawAra macao
ベニコンゴウインコRed-and-green macawAra chloropterus
アカミミコンゴウインコRed-cheeked macawAra rubrogenys
ヒメコンゴウインコChestnut-fronted macawAra severus
ハイチコンゴウインコDominican green-and-yellow macawAra atwoodi
アカズキコンゴウインコRed-headed macawAra erythrocephala
ゴッスミイロコンゴウインコ   Jamaican Red MacawAra gossei
グァダループコンゴウインコ Lesser Antillean macawAra guadeloupensis
ミイロコンゴウインコCuban Red MacawAra tricolor
セントクロコンゴウインコSt. Croix macawAra autocthones
ズグロヒメコンゴウインコRed-bellied macawOrthopsittaca manilatus
ヤマヒメコンゴウインコBlue-headed macawPrimolius couloni
アカビタイヒメコンゴウインコBlue-winged macawPrimolius maracana
キエリヒメコンゴウインコGolden-collared macawPrimolius auricollis
コミドリコンゴウインコRed-shouldered macawDiopsittaca nobilis

Anodorhynchus glaucus

ウミアオコンゴウインコは、青と灰色の大型の南米産オウムの絶滅危惧種です。体長70cmでブラジルからアルゼンチンの国境地帯でのみ見ることができます。2018年の研究では、鳥類の絶滅が示唆されており、すでに目撃例がないことから絶滅した可能性があります。

Anodorhynchus hyacinthinus

スミレコンゴウインコはブラジルの固有種で全長が100㎝にもなります。全身の羽衣は明青色で翼は紫色を帯び、尾羽や翼下面は暗灰色。ワシントン条約附属書Iにすでに掲載されており、絶滅危惧種に指定されています。生息地の破壊、羽毛用や食用、ペット用の乱獲などにより生息数は激減しています。

Anodorhynchus leari

コスミレコンゴウインコはブラジルのバイーア州の固有種です。全長は70cmくらいで全身は緑色を帯びた光沢のある青い羽毛で覆われています。半砂漠地帯や草原に生息していますが生息地の破壊、羽毛や食用、ペット用の乱獲などにより生息数は激減。ワシントン条約附属書Iにすでに掲載されており、絶滅危惧種に指定されています。

Cyanopsitta spixii

アオコンゴウインコはブラジルのバイーア州の固有種です。全長は60cmくらいで上面や翼は紫がかった青、頭部や下面は淡青灰です。ワシントン条約附属書Iにすでに掲載されており、絶滅危惧種に指定されています。かなり危険な状態で絶滅寸前の状態になります。

Ara ararauna

ルリコンゴウインコはブラジル、パナマ、ボリビア、パラグアイに分布しています。体長は70-80cm、世界でも最大級のインコのひとつです。ルリコンゴウインコは60年以上生きることができ、一般に生涯つがいを守ります。生息数はとても安定しており、ワシントン条約附属書IIに掲載されているものの、低懸念に分類されております。

Ara glaucogularis

アオキコンゴウインコはボリビアの固有種です。全長は85㎝で上面や腿・尾羽基部の下面(下尾筒)は緑青色、下面は橙黄色。標高200 – 300メートルにある湿潤林に住んでいますがワシントン条約附属書Iにすでに掲載されており、絶滅危惧種に指定されています。

Ara militaris

ミドリコンゴウインコはアルゼンチン、メキシコ、エクアドル、コロンビアに分布。全長70-71cmで頭部や頸部は青みがかった緑色の羽毛で覆われています。ワシントン条約附属書Iにすでに掲載されており、絶滅危惧種に指定されています。

Ara ambiguus

ヒワコンゴウインコはニカラグア、ホンジュラス、コスタリカ、パナマ、コロンビア、エクアドルで見られる絶滅危惧種の中南米のオウムです。熱帯林の樹冠に生息しており、ワシントン条約附属書Iにすでに掲載されており、絶滅危惧種に指定されています。

Ara macao

アカコンゴウインコはメキシコからペルー、ブラジル当たりの一帯で見れるインコです。体長は81cmから96cmで羽毛はほとんどが深紅。ワシントン条約附属書Iにすでに掲載されており、低懸念に分類されております。

Ara chloropterus

ベニコンゴウインコはインコ科の中で最も強力な嘴を持ちます。南米の森林地帯でかなり広く分布しているため、絶滅の恐れはありません。コンゴウインコの仲間では最もポピュラーな存在で最大のコンゴウインコになります。ペット取引のための違法な捕獲がかなり進んでおり懸念されています。

Ara rubrogenys

アカミミコンゴウインコはボリビアの固有種のインコ。全長55 – 60cmで耳孔後部や、肩は橙赤色。標高1,100 – 2,500メートルの落葉樹林で生活をしています。ワシントン条約附属書Iにすでに掲載されており、絶滅危惧種に指定されています。

Ara severus

ヒメコンゴウインコは体長が約45cm。パナマ南部からアマゾンのブラジル、ボリビアの広い範囲で見られます。ほとんどが緑色で、翼に赤と青の斑点があります。生息地域がとても広いことから、生息数はとても安定しており、絶滅の危険は一切ありません。

Ara atwoodi

ハイチコンゴウインコはインコの中では大型で、体色は腹部は黄色、頭部と背面と尾羽は緑色。すでに絶滅しており、以前はハイチなどカリブ海で見ることができました。18世紀後半から19世紀初頭に絶滅したことがすでに確認されています。

Ara erythrocephala

アカズキコンゴウインコはジャマイカに生息していたコンゴウインコ。頭が赤で、首、肩、下腹部は活気のある緑色。すでに絶滅してしまいました。理由はヨーロッパ人の乱獲です。

Ara gossei

ジャマイカアカコンゴウインコ、ゴッスミイロコンゴウインコはジャマイカに生息していたオウム。上顎骨の基底半分は黒色。 頂端半分、灰色。 下顎は黒色、先端のみが灰色。近代に入り絶滅したと言われています。

Ara guadeloupensis

グァダループコンゴウインコはグアドループの小アンティル島地域の固有種。体は赤く、翼は赤、青、黄色。カリブ海の島々に生息していたと考えられていたのですが、すでに絶滅してしまっております。

Ara tricolor

ミイロコンゴウインコはキューバ付近で生息していたと言われている絶滅種です。大型で、体色は頭部と腹部、背中の前半が赤で残る部分が青。オスもメスも同じ色をしており、木の実などが好物であったと言われています。

Ara autocthones

セントクロコンゴウインコはカリブ海のセントクロイ島とプエルトリコでその遺体が発見されているコンゴウインコの絶滅種です。お墓の中で発見されたことから、なぞが多いです。人間の乱獲によって絶滅に追い込まれたと考えられています。

Orthopsittaca manilatus

ズグロヒメコンゴウインコは中型でほとんどが緑色のオウムです。トリニダード島、コロンビア南からアマゾンのペルーとボリビア、そしてブラジルに渡って分布しております。ペット取引のための捕獲によって生息数が減っていますがまだ安定しています。

Primolius couloni

ヤマヒメコンゴウインコはペルー、ボリビア、ブラジルに生息するコンゴウインコです。全長 50cmで尾は長くて尖っており、くちばしは大きくて重いです。ワシントン条約附属書Iにすでに掲載されており、絶滅危惧種に指定されています。

Primolius maracana

アカビタイヒメコンゴウインコは南アメリカの中央および東部に生息する小型のコンゴウインコです。全長は約36 ~43cmで黒いくちばし、長い尾、主に緑色の羽毛が特徴です。ワシントン条約附属書Iにすでに掲載されており、絶滅危惧種に指定されています。

Primolius auricollis

キエリヒメコンゴウインコは中南米に生息するインコ。全長は約38㎝で全体的な羽毛は緑色で、首の後ろに最も広い黄色が目立ち、これが特徴。ワシントン条約附属書Iにすでに掲載されており、絶滅危惧種に指定されています。

Diopsittaca nobilis

コミドリコンゴウインコはブラジル、ギアナ、ボリビア、ベネズエラ、ペルーに生息するインコ。ペット取引のために飼育下で飼育されることが多いのですが生息数は比較的安定しています。

生息地はどこなのか?

上記の通り、コンゴウインコは中米、カリブ海、そして南米に至るまで広く生息しております。

1. 地理的分布

  • 中南米が中心
    • ブラジル、ペルー、コロンビア、ボリビア、エクアドル、ガイアナ、ベネズエラなど
  • 種によって分布域は異なる
    • 例:ルリコンゴウインコ(Ara ararauna)はブラジル北部〜ベネズエラ
    • アオコンゴウインコ(Ara chloropterus)はブラジル南部〜ボリビア

2. 生息環境

  • 熱帯雨林
    • 樹木が密集した森林に生息
  • 低地から山地まで幅広く
    • 海抜0〜1,000m程度の森林を中心に生活
  • 巣作り
    • 大きな樹木の樹洞や高所に巣を作る
    • 天敵から卵やヒナを守る

3. 環境条件の特徴

  • 高温多湿、降雨量の多い熱帯気候
  • 樹冠や樹洞を利用し、安全な休息場所と餌場を確保
  • 果実、種子、ナッツを主食とするため、食物が豊富な森林を好む

特徴は?どんな感じの生物なのか?

コンゴウインコは体色がとても鮮やかであることが最大の特徴です。熱帯雨林が大好きで樹林帯で生息していることが多く、インコ科の中では体長および翼長が最大の鳥。おのおのの脚に4本の趾があり二本が前、二本が後ろを向いています。

1. 体の大きさ・外見

  • 体長:約80〜95cm(種類による)
  • 体重:0.9〜1.5kg程度
  • 羽色・模様
    • 赤、青、黄、緑などの鮮やかな羽色が特徴
    • 種によって色の配置が異なる
  • くちばし
    • 大きく湾曲した強力なくちばし
    • ナッツや硬い種子を砕くのに適応
  • 尾羽・翼
    • 長くて美しい尾羽
    • 翼は大きく飛翔能力が高い

2. 行動・性格

  • 社交的・群れで生活
  • 非常に知能が高く、学習能力や模倣能力に優れる
  • 鳴き声は大きく、仲間とコミュニケーションを取る

3. 食性

  • 雑食性・主に植物性
    • 果実、種子、ナッツ、樹皮など
    • 硬い種子も大きなくちばしで割ることが可能
  • 時に小枝や土を食べてミネラルを補給

4. 生態上の特徴

  • 樹洞や高い樹上で巣を作る
  • 卵は1回に2〜4個産む
  • 高い飛翔能力と長寿(野生で約30〜40年)

性格はどんな感じなのか?

コンゴウインコは陽気で従順な子が多いです。また良くしゃべるため、コミュニケーションにもとても強い傾向があります。頭が良くて温和な性格をしているため、とても良く懐くと言う特徴があります。

コンゴウインコの性格・行動特性

  1. 社交的
    • 群れで生活するため、仲間とのコミュニケーションが非常に重要
    • 仲間と協力したり、鳴き声で情報交換を行う
  2. 知能が高い
    • 模倣能力が高く、学習能力に優れる
    • 餌の取り方や巣穴の利用など、工夫して行動する
  3. 好奇心旺盛・活発
    • 環境や新しい物に興味を示す
    • 飛翔能力が高く、活発に樹上を移動する
  4. 警戒心と自己防衛
    • 外敵に対しては鳴き声や飛翔で回避
    • 単独よりも群れで協力して安全を確保

生態はどうなっているのか?

コンゴウインコは主に果実、種子、昆虫を食べて生活しています。 繁殖は卵生となり、種族によって繁殖の時期は異なります。寿命は100年以上生きるといわれていますが、実際は50年前後が多いです。。彼らは一夫一妻で生涯つれ添う傾向があります。

1. 生活リズム

  • 昼行性:昼間に活動して餌を探す
  • 樹上で休息:夜間は樹洞や高い枝で眠る
  • 飛翔能力が高い:長距離を飛んで食物を探すこともある

2. 食性

  • 雑食性・主に植物性
    • 果実、種子、ナッツ、樹皮など
    • 時に土や小枝を食べてミネラル補給
  • 食物の工夫
    • 大きなくちばしで硬い種子やナッツを砕く
    • 仲間と協力して食物を探すこともある

3. 社会性・群れ生活

  • 群れ(数十羽〜数百羽)で生活
  • 鳴き声で仲間とコミュニケーションを取り、危険を知らせる
  • 群れで移動や食物探索を行い、協力して生活する

4. 繁殖

  • 巣作り:樹洞や高い樹上に巣を作る
  • 産卵数:1回に2〜4個
  • 育雛
    • 両親が交代で抱卵・給餌
    • ヒナは約3か月で巣立ち

5. 生息環境との関係

  • 熱帯雨林を中心に低地から山地まで幅広く分布
  • 果実や種子が豊富な環境を選ぶ
  • 樹洞や樹冠を利用して安全を確保

天敵はいるのか?

コンゴウインコはとても大きな鳥になりますのであまり天敵はいません。しかしヒナがハヤブサやコンドルなどに狙われて捕食されます。

コンゴウインコのヒナについて

コンゴウインコ(Ara spp.)のヒナについて整理すると、誕生から巣立ちまでの成長過程や親の世話の仕方がわかります。


1. 出産・巣

  • 巣作り
    • 高い樹上の樹洞や枝のくぼみを利用
    • 卵やヒナを天敵や雨から守る
  • 産卵数:通常2〜4個
  • 卵の大きさ:約5cm程度

2. ヒナの特徴

  • 生まれたばかりは羽毛は少なく、目は閉じている
  • 体は小さく、くちばしは柔らかい
  • 完全に親に依存して生活

3. 成長段階

日齢・週齢発育・行動
0〜2週目は閉じており、巣内で親に抱かれて給餌される
2〜4週目が開き、柔らかい羽毛が生え始める
4〜6週羽毛が揃い、巣内での動きが活発になる
6〜8週羽ばたきや巣穴周辺の練習飛行を始める
約3か月飛翔が可能になり、巣立ち・親と共に群れに参加

4. 親の世話

  • 両親が交代で抱卵・給餌
  • ヒナの体温維持と防御を担当
  • 離乳後は親から食べ物や飛行の練習を学ぶ

コンゴウインコは絶滅危惧種なのか?

残念ながらコンゴウインコは絶滅危惧種に指定されています。亜種を見ればわかる通り、絶滅してしまった者も多くいます。ほとんどの理由は人間による乱獲、食用にされてしまうことでしょう。早急に保護が必要な状態になります。

1. 保全状況(IUCNレッドリストより)

  • ルリコンゴウインコ(Ara ararauna):Least Concern(LC、低リスク)
  • アオコンゴウインコ(Ara chloropterus):Least Concern(LC)
  • ベニコンゴウインコ(Ara macao):Near Threatened(NT、準絶滅危惧)
  • 赤腹コンゴウインコ(Ara rubrogenys):Endangered(EN、絶滅危惧種)

2. 絶滅危惧の理由

  • 森林伐採や土地開発による生息地の破壊
  • ペット用の捕獲や密輸による個体数減少
  • 食物や巣穴の不足による繁殖率低下

コンゴウインコはペットとして飼育できる?

コンゴウインコは絶滅危惧種に指定されている種族はペットにできません。市場に出回ることはほとんどなく、値段はつけられません。そのため入手は極めて困難です。

ケージが必要

コンゴウインコは放っておくと逃げてしまいますからケージが必要です。嘴の力が強いため、アミ線が太いケージを選んでください。また寿命がとても長いですから、耐久性の強いケージが好ましいです。

止まり木

止まり木も必須アイテム。止まり木の太さは前指の爪先と後ろ指の爪先がギリギリ当たるくらいが適切です。コンゴウインコの止まり木はケージの中に入れてください。

ペットフード

コンゴウインコの餌は種子であるシードや野菜がメインになります。野菜はチンゲンサイやニンジン、カボチャなどがおすすめです。もし慣れてきたら人工餌であるペレットにも挑戦していきましょう。

空調設備

コンゴウインコは熱帯雨林で生息しています。湿度は60%くらいで25~35℃くらいの環境がベストでしょう。エアコンや暖房は必須です。

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