チーターはどんな動物?特徴、生態、生息地について解説します。時速100kmを超えるスピードで獲物を捕らえることができるとても優秀な肉食動物ですが、同じ肉食動物でもライオンやハイエナなどに追われることもあります。特徴や性格など解説をしていきます。
チーターとは? 基本ステータスについて
チーター(cheetah)は哺乳綱食肉目ネコ科チーター属に分類される食肉類、哺乳類。学名はAcinonyx jubatus。体長は110 – 150cmで体重は35 – 72kg。尾長60 – 90㎝、肩高67 – 94㎝です。陸上のトラで速く走ることができる動物でアジアやアフリカの動物です。園内ではイベントなどで案内されることがあります。情報の一覧は以下のようになります。
| Japanese(和名) | チーター |
| English(英名) | Cheetah |
| scientific name(学名) | Acinonyx jubatus |
| classification(分類) | Mammalia、 Carnivora、 Felidae、Felinae 哺乳綱、食肉目、ネコ科、チーター属 |
| IUCN Status(保全状況) | ENDANGERED |
| Length(体長) | 110 – 150cm |
| Weight(体重) | 35 – 72kg |
分類について
チーターはネコ科に分類されています。以下のような亜種が存在します。
- Acinonyx jubatus jubatus
- Acinonyx jubatus fearsoni
- Acinonyx jubatus hecki
- Acinonyx jubatus soemmeringii
- Acinonyx jubatus venaticus
チーターの分類学
- 界(Kingdom):動物界 (Animalia)
- 門(Phylum):脊索動物門 (Chordata)
- 綱(Class):哺乳綱 (Mammalia)
- 目(Order):食肉目 (Carnivora)
- 科(Family):ネコ科 (Felidae)
- 亜科(Subfamily):ヒョウ属に近い小型ネコ亜科ではなく、チーター亜科 (Acinonychinae)(単型亜科)
- 属(Genus):Acinonyx
- 種(Species):Acinonyx jubatus
生息地について
チーターは主にアフリカに生息しています。アフリカ大陸、サハラ砂漠やイランなどで見れます。
チーターの生息地
1. アフリカ
- 主な分布地域:
- サハラ砂漠以南のアフリカ(サハラ以南アフリカ)
- ナミビア、ボツワナ、南アフリカ共和国、ケニア、タンザニアなど
- 生息環境:
- サバンナや草原、乾燥地帯
- 開けた平原を好み、視界が広く獲物を追跡しやすい場所を選ぶ
2. アジア
- かつての分布:
- インド、中東(イランなど)
- 現状:
- 野生個体はイランの北東部にわずかに残るのみ
- Acinonyx jubatus venaticus(イランチーター)として知られる
- 生息環境:
- 乾燥地帯、低い草原や岩場
環境の特徴
- 開けた地形を好む(視界が広いと狩りがしやすいため)
- 密林や湿地帯はほとんど生息していない
- 水場の近くは避ける傾向がある(競合する大型捕食者を避けるため)
⚠️ 保護状況との関係
- アフリカでは個体数は地域によって差が大きく、減少傾向にある
- アジアの野生個体は非常に少なく、絶滅危惧種(IUCNレッドリストでは「Vulnerable」または「Critically Endangered」)に分類
特徴は?どんな感じの生物なのか?
チーターはサバンナ内の草原や疎林・低木林に生息し、頭部は小型、耳介は小型で犬歯および歯根は小型。四肢は細長いです。爪をおさめる鞘がなくひっこめることができません。獲物を追跡するときは、走行速度が2秒で時速72kmと言われており、驚異的です。樹上に登ることもあり臭い付けをします。チーターは主に単独で生活しますが、子供と家族で群れを形成することもあります。
身体的特徴
- 体型:細長く、筋肉質で軽量(体重:約40〜65kg、体長:約1.1〜1.5m、尾長:約70〜80cm)
- 顔・頭部:
- 小さめの頭部
- 黒い涙線(目の下から口元にかけての縦線)があり、日差しを避けて獲物を見やすくする
- 脚・爪:
- 長く細い脚で高速走行に特化
- 爬行力よりスプリント力が高い
- 爪は半縮爪で、ネコ科の中で爪が完全には引っ込まない(グリップ力向上)
- 背中・尾:
- 柔軟な脊椎で体を伸縮させ、走行時に大きく前後に体を伸ばす
- 長い尾は舵取りの役割
模様・色
- 体毛は黄褐色〜淡黄土色
- 全身に黒い斑点(スポット)が均一にあり、個体ごとに模様が異なる
- 尾の先端は黒く、識別に使われることもある
行動・生態
- 走ることに特化:最高速度は約100km/hに達することもあるが、短距離(200〜300m程度)しか持続できない
- 狩りの方法:
- 開けた草原で視界を利用し、獲物に忍び寄って一気に加速して捕獲
- 狩りは昼間(特に朝・夕)に行うことが多い
- 社会性:
- メスは単独生活が基本
- オスは兄弟や仲間と小さな群れ(コロニー)を作ることがある
- 食性:小型〜中型の草食動物(ガゼル、インパラ、ハイラックスなど)

性格はどんな感じなのか?
チーターは失敗をしても落ち込まず、粘り強い精神力を持っています。その一方で猫らしさもあり、気まぐれでわがままなところもあります。
チーターの性格・行動特性
- 臆病で警戒心が強い
- 人間やライオン、ハイエナなどの捕食者を避ける習性があります
- 危険を察するとすぐに逃げる「逃走型」の性格
- 攻撃性は低め
- 狩り以外で他の動物や人間に攻撃することはほとんどない
- 捕食行動は効率重視で、闘争よりも素早く仕留める
- 好奇心がある
- 若い個体は遊び好きで、飛び跳ねたり追いかけっこをしたりする
- 遊びは狩りの練習にもなる
- 社交性
- メスは単独行動中心で、子育て以外はほとんど一人
- オスは兄弟や仲間と小規模な群れ(コロニー)を作ることがある
- 他のネコ科に比べて「群れ社会が薄い」
- ストレスに弱い
- 狭い檻や騒音、過密な環境では体調を崩すことがある
- 水族館や動物園でも、特別な環境配慮が必要
生態はどうなっているのか?
チーターは小型から中型有蹄類、大型有蹄類の動物を食べて生活をしています。繁殖様式は胎生。妊娠期間は3か月あり、1回につき2-4頭産むことが可能。子供は生後15 – 17か月で狩りができるようになります。寿命は11年~15年と言われています。
1. 生活リズム
- 主に昼行性(朝と夕方に活動が活発)
- 暑い日中は休息や日陰で過ごすことが多い
- 夜間はライオンやヒョウなど他の大型捕食者を避ける
2. 捕食行動
- 獲物:小型〜中型の草食動物(ガゼル、インパラ、ハイラックス、若いシマウマなど)
- 狩りの方法:
- 草原で獲物に忍び寄る(ステルス)
- 数十〜百メートルの短距離スプリントで捕獲
- 爪や噛みつきで首や喉を狙い仕留める
- 狩りの成功率は約50%程度と比較的高い
- 狩り後は食事を急いで取り、ライオンやハイエナに横取りされないようにする
3. 繁殖
- 繁殖期:年間を通して繁殖可能だが、地域により差がある
- 妊娠期間:約90〜95日
- 出産数:1回に3〜5匹の子を産む
- 子育て:
- メスが単独で育てる
- 生後6週間は隠れ家で過ごさせ、その後徐々に狩りの練習をさせる
- 1年ほどで自立
4. 社会性
- メス:単独行動が基本
- オス:兄弟や仲間と小規模な群れ(コロニー)を作ることがある
- コミュニケーション:
- 尿や糞によるマーキング
- 体の姿勢、鳴き声(ゴロゴロ・唸り・鳴き声)
5. 生息環境との関係
- 開けた草原やサバンナを好む
- 密林や湿地帯は避ける
- 水場から少し離れた乾燥地でも生きられる
- 捕食圧(ライオンやハイエナなど)により、行動や狩りの時間帯を変化させる
天敵はいるのか?
チーターは無敵ではありません。天敵はリカオン、ジャッカル、ライオンとヒョウです。 空からはワシなどにも襲われており、特に子供が狙われてしまいます。

チーターの幼獣について
チーターの幼獣(子ども)について詳しくまとめると、生後の発育段階、行動、親との関係、独立までの過程などがわかります。
1. 出産・初期
- 妊娠期間:約90〜95日
- 出産数:1回に3〜5匹が一般的(2〜8匹の場合もある)
- 産まれたばかりの特徴:
- 体重:約250〜350g
- 目は閉じており、体毛は柔らかい
- 首や背中には灰色や銀色の長毛(マンティル毛)があり、擬態(草原で目立たない)に役立つ
2. 幼獣の成長段階
| 月齢 | 発育・行動 |
|---|---|
| 0〜6週 | 母親の隠れ家で過ごす。母親が狩りに出かける間、子どもは隠れる |
| 6週〜3か月 | 少しずつ母親の後ろを追いかけ始める。遊びを通じて筋力・狩りの技術を学ぶ |
| 3〜6か月 | 短距離の狩り練習を開始。兄弟と遊びながら戦術や追跡能力を習得 |
| 6か月〜1年 | 母親と一緒に狩りを行う。徐々に自立心が芽生える |
| 12〜18か月 | 独立開始。オスは兄弟と小さな群れを形成することもある。メスは単独生活に移行 |
3. 行動・性格
- 遊び好きで好奇心旺盛
- 兄弟同士でじゃれ合うことで、狩りや戦いのスキルを学ぶ
- 臆病な性格は子ども時代から顕著で、危険を察するとすぐに隠れる
4. 成長上の注意点(野生でのリスク)
- 生後6か月までに**天敵(ライオン、ハイエナ、猛禽類)**による死亡リスクが高い
- 獲物を捕る技術を身につけないと、独立後に生き残れない
- 母親の狩り能力や生息環境が、子どもの生存率に大きく影響
チーターは絶滅危惧種なのか?
残念ながらチーターは絶滅危惧種に指定されています。1970 – 1980年代における推定個体数は15,000頭と言われています。
毛皮目的の狩猟
チーターの毛はよく売れます。毛皮目的の狩猟がとても増えており、業者によって殺されていきます。その他ではペット用に乱獲されてしまうことも多いです。
生息地の破壊
生息地の破壊によってチーターの住む地域はとても狭くなっております。害獣としての駆除されることもあり、農家の飼育する家畜などが襲われると報復で駆除されてしまっています。
チーターは飼育できるのか?
残念ながら絶滅危惧種に指定されていますので生息数がそもそも少なく、飼育できません。動物園で鑑賞しましょう。とても足が速いことで知られており、速さが理由でゲームやイベントの展示などでも登場する有名な動物。他よりも知名度が高く名のしれた動物です。
1. 法律面
- 日本ではチーターはワシントン条約(CITES)附属書Iの対象種で、輸入・飼育・販売には厳しい許可が必要です。
- 無許可で飼育すると法律違反になり、罰則の対象になります。
- 飼育可能なのは、動物園や一部の研究施設など、特別な許可を持つ施設に限られます。
2. 飼育の難しさ
- 運動量が非常に多い:地上最速の動物で、広いスペースで走る必要がある
- 餌の確保:1頭あたり毎日5〜10kg以上の生肉が必要
- 環境条件:
- 開けた草原やサバンナに近い環境を用意する必要
- 温度・湿度管理、ストレス対策が必須
- 健康管理:
- 野生の個体はデリケートで、ストレスで病気になりやすい
- 繁殖や子育ても高度な管理が必要
3. 性格・行動面
- 臆病で警戒心が強く、攻撃性は低い
- 狭い空間や騒音に弱い
- 単独行動が基本で、社交性は低い



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