世界最大の動物 ゾウの種類はどれくらい? 生息地、生態、特徴、寿命を解説

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世界最大の動物 ゾウの種類(アジアゾウ、アフリカゾウなど)はどれくらい? 生息地、生態、特徴、寿命についてを解説します。ゾウは世界最大の動物であり、誰もが知る動物でもあります。動物園へ行けばたくさんのゾウを見ることができますが、どれくらいの種類がいるのかまでは知らない方が多いのが実態です。

ゾウとは? 基本ステータスについて

ゾウは、哺乳綱長鼻目ゾウ科 (Elephantidae) に属する哺乳類の総称になります。野生のゾウは森林の伐採などの影響で頭数が減っています。ワシントン条約により国際での取引も制限を受けています。生息の分布はインド、スリランカ、インドネシア、アフリカなどになります。

Japanese(和名)ゾウ、象
English(英名)Elephant
scientific name(学名)Elephantidae
classification(分類)Mammalia、Elephantida、Elephantidae
哺乳綱、ゾウ類、ゾウ科
IUCN Status(保全状況)ENDANGERED
Height(身長)5.5-6.4m
Weight(体重)5.8-7.5t

特徴は長い鼻と大きな耳

ゾウの最大の特徴は長い鼻と大きな耳。他より大きいうえに筋肉質の長い鼻は器用に使って食べ物や水を口に運ぶことができます。鼻を使って水を体にかけ、日光浴をすることも可能です。大きな耳は遠くにいる外敵のことを事前に察知することができます。

生態はどうなっているのか?

ゾウは雌と子供で群れを形成し雄は単独か雄同士で別に群れを形成して生活をすると言うスタイルです。これはなぜかというと、トラや人間、ライオンなどの外敵から子供を守るために成獣たちは常に幼獣の周囲を取り囲んでいるのです。寿命は60~80年ほどと言われておりもっと生きる個体もいます。

食事はどのようなものを食べる?

ゾウは草・葉・果実・野菜などを自分で選んで食べます。1日に150kgの植物や100Lの水を必要とし大量の食事が必要。このこともあって成獣では1日平均100キロもの糞を出します。森林伐採などの環境破壊を受けるとゾウは必要な食料を得られず、死に絶えることになります。

認知能力がとても高い

ゾウは人間を見分けることもできるほどに高い認知能力を持っています。優しく接してくれた人間に対しては甘えたり挨拶をしますし、攻撃してきた人間に対しては踏みつぶすこともあります。またゾウは芸術家でもあります。以下の動画を見ればわかりますが象が絵を描く芸が披露されています。タイのイベントでは大きく注目されていました。

ゾウの種類はどれくらいいるのか?

ゾウにはアフリカゾウ、アジアゾウ、マルミミゾウの3種類がいます。元はアフリカゾウ、アジアゾウの2つでした、しかし最近は一般の研究が進み、マルミミゾウは3つ目の種類として認知されるようになったのです。とはいっても以下を見ればわかる通り、アフリカとアジアの熱帯地域にしかいません。残念ながらすべての種類が絶滅危惧種に指定されています。

Name
(名前)
academic name
(学名)
body length
(体長)
Weight
(体重)
Habit
(生息地)
African elephant
アフリカゾウ
Loxodonta africana6〜7.5m~7.5tSouth of the Sahara Desert
サハラ砂漠以南
Asian elephant
アジアゾウ
Elephas maximus5〜6.4m~5.4tSoutheast Asia、South Asia
東南アジア、南アジア
African forest elephant
マルミミゾウ
Loxodonta cyclotis4〜6m2.7〜6tWest Africa
西アフリカ

アフリカゾウとは?

アフリカゾウはサハラ砂漠より南に生息しているアフリカのゾウです。耳介は非常に大型で幅広く、放熱で役立ちます。門歯(牙)は、雌雄共に発達し土を掘る時に用いられたり、争いごとの際に利用がされます。アフリカゾウは亜種があり、以前はマルミミゾウもアフリカゾウの亜種とされていました。それ以外ではサバンナゾウと言う亜種があります。アフリカゾウはサバンナ地帯がメインの生息地域です。いずれの種も1975年のワシントン条約発効時から、ワシントン条約附属書Iに掲載されています。IUCNステータスはENDANGERED。

アジアゾウとは?

アジアゾウは鼻の皺はあまり隆起しないと言う特徴があります。耳介は小型で前肢の蹄は5本、後肢の蹄は4本あります。アジアゾウは東南アジアや南アジアの森林地帯に生息しており、4つの亜種から構成されています。それはセイロンゾウ、インドゾウ、スマトラゾウ、ボルネオゾウです。いずれの種も1975年のワシントン条約発効時から、ワシントン条約附属書Iに掲載されています。IUCNステータスはCRITICALLY ENDANGERED。

マルミミゾウとは?

マルミミゾウは以前、アフリカゾウの仲間とされていました。外見はアフリカゾウと酷似。耳介は小型で、丸みをおびる。蹄は前肢が5本、後肢は4本です。マルミミゾウはおもに熱帯雨林に生息しており、象牙目的の狩猟、人口増加に伴う農地開発などによる生息地の破壊などにより、生息数は激減しています。ワシントン条約附属書Iにも記載されています。IUCNステータスはCRITICALLY ENDANGERED。

なぜゾウは絶滅危惧種になってしまったのか?

アフリカゾウ、アジアゾウ、そしてマルミミゾウすべてが絶滅危惧種に指定されています。ゾウと言えば人間にとても馴染みのある動物で、古代の時代からとても密接な関係にありました。それがなぜ、絶滅危惧種になってしまったのか?原因を解説します。これは世界で起こっている情報で、日本だけの話ではありません。それぞれ自然の影響ではなく人為的な理由で絶滅の可能性があるのです。保護の取り組みが必要になっています。

象牙目当ての乱獲が進む

ゾウが人間の手によって大量に乱獲されてしまった理由としては象牙です。象牙は材質が美しく、芸術や工芸品や製造業でかなり需要があり高く売れます。社会のなかで生き物の違法な乱獲が進んでしまい、ゾウは次々に人間の手によって殺されているのです。

土地開発の急速な進行

東南アジア、南アジア、そしてアフリカといえば急速に経済発展が進んでおり、土地開発も進んでいます。上記でも説明しましたが、ゾウと言うのは大量の草を食べますから場所とわず木がなくなると言うことは繁殖して生きていけなくなることを意味します。

ゾウは飼育できるのか?

ゾウは飼育できるのか?とても難しいです。まずすべてのゾウが絶滅危惧種となっており厳重に保護されております。また大量の食べ物が必要になることから一般人が飼育することは極めて困難だと思っておいた方が賢明です。動物園で鑑賞するか、現地の国立公園などで鑑賞するのが無難。

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