キンメペンギン(キガシラペンギン)の特徴、生態、生息地について解説

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キンメペンギン(キガシラペンギン)の特徴、生態、生息地について解説をしていきます。キンメペンギンは、絶滅危惧種に属している珍しいペンギン。目がかなり特徴的であり、黄金のような色をしているため、固有の種別となっています。他に似ているペンギン種はほかにいません。

キンメペンギンの基本情報について

キンメペンギンはキンメペンギン属に属する鳥類。学名はMegadyptes antipodesで英名はYellow-eyed penguin。体長は60-70cmで南極大陸の付近で生息するペンギンです。生息地がかなり限定されており、珍しいタイプです。別名はキガシラペンギン、グランドペンギン。

Japanese(和名)キンメペンギン、キガシラペンギン、グランドペンギン
English(英名)Yellow-eyed penguin
scientific name(学名)Megadyptes antipodes
classification(分類)Sphenisciformes, Spheniscidae, Megadyptes
ペンギン目ペンギン科キンメペンギン属
IUCN Status(保全状況)ENDANGERED
Height(身長)60-70cm
Weight(体重)2-5kg

分類はどうなるの?

キンメペンギンは1841年にジャック・ベルナール・オンブロンとオノレ・ジャキノの文献で初めて記載されました。メガディプテス属の唯一の種でいままではずっとコガタペンギンと同一種と思われていました。しかし近年の新たな分子研究により、ユーディプテス属のペンギンとより近縁であることが判明したのです。

キンメペンギンの生息地について

キンメペンギンの地域の分布、生息地についてはニュージーランド南島南東部、スチュアート島、キャンベル島、オークランド諸島になります。

特徴は?どんな感じの生物なのか?

キンメペンギンの最大の特徴は何と言っても黄金のような目で羽衣は黄色で、黒い横縞があります。嘴基部から眼を通り後頭にかけて太く黄色い筋模様があります。繁殖地を他のペンギンと共有することはなく、排他的なペンギンでもあります。

性格はどんな感じになるのか?

キンメペンギンは定住性が極めて強く、1回選んだ土地にずっと定着していく傾向が見られます。非常に用心深い性格で他の動物を近づけないように威嚇してきます。単独で営巣するためコロニーも形成しません。個人主義のペンギンです。洞窟や巣穴を決して利用しません。

キンメペンギンの生態は?

キンメペンギンは魚やイカ、甲殻類を食べて生活します。繁殖時期は9月から10月。一度に2個の卵を産みます。ヒナはクレイシュを形成することはなく、ほとんどは自分の巣のそばに留まる傾向にあります。

キンメペンギンの天敵は?

キンメペンギンは単独性が高いため、外敵に狙われやすい傾向があります。アシカ、イヌ、ネコ、イタチなどが捕食者になります。海での大きな魚類や大きな鳥も天敵に当たります。

キンメペンギンは絶滅危惧種なのか?

キンメペンギンは推定個体数は5,000と言われています。絶滅危惧種に指定されており、生息数が減っている要因としては以下のような原因があります。

漁業との競合

人間も人口が増加している背景があり、漁業でより多くの魚を取るようになりました。これによってマカロニペンギンは餌の確保が難しくなっております。さらに地球温暖化により、今まで近場にいた魚が取れなくなっています。

人為的に移入された捕食者

人間により捕食者がニュージーランドに導入されてしまいました。もともとニュージーランドには陸上の肉食動物はいないのですが、持ち込まれたことにより絶滅の危機にあります。

キンメペンギンの飼育は可能なのか?

キンメペンギンは絶滅危惧種に指定されています。さらに単独性が極めて高いことで、用心深いことを考えるとよほどの玄人でもない限り飼育することは難しいでしょう。なつくことがないともいわれています。

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