コウノトリはどんな鳥?特徴、生態、生息地について解説 野生の生息数

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コウノトリはどんな鳥?特徴、生態、生息地について解説していきます。コウノトリは水辺に住む肉食性の鳥で、日本人であればとても馴染みのある鳥と言えるのではないでしょうか。渡り鳥であり、色々な地域を渡っていきます。

コウノトリとは? 基本ステータスについて

コウノトリは鳥綱コウノトリ目コウノトリ科コウノトリ属に分類される鳥類。学名はCiconia boyciana。全長は110 – 115cm、体重は3-5kg、翼長58 – 67cm、翼開長195cmです。研究が進んでおり、写真や動画はネットで見ることができます。

Japanese(和名)コウノトリ
English(英名)Oriental white stork/Japanese white stork
scientific name(学名)Ciconia boyciana
classification(分類)Ave、 Ciconiiformes、Ciconiidae、Ciconia
鳥綱、コウノトリ目、コウノトリ科、コウノトリ属
IUCN Status(保全状況)VULNERABLE
Length(体長)110 – 115cm
Weight(体重)3-5kg

分類について

コウノトリはコウノトリ亜科に属する鳥類の総称。ヨーロッパとアフリカ北部には、狭義のコウノトリの近縁種であるシュバシコウがいて両者を同一種とする意見も有力にあります。しかし現在は両者ともに別種とされています。

生息地はどこなのか?

コウノトリは渡り鳥で、中国の北東部・ロシア南東部のアムール川・ウスリー川流域で繁殖し、冬季になると大韓民国、日本、台湾、香港へ南下して越冬します。

特徴は?どんな感じの生物なのか?

コウノトリはツルと似ており、サギともよく見間違われます。コウノトリは河川や湿地、草原などに生息しており同種間で激しく争うこともあり、殺し合いに発展するケースがあるため、かなり獰猛です。「クラッタリング」と呼ばれる行為が見受けられ嘴を叩き合わせるように激しくつつき合いをします。成鳥になると鳴かなくなると言う特徴があります。コウノトリはコロニーを作りません。

生態はどうなっているのか?

コウノトリはカエル、小魚、昆虫などの小動物を主食としています。生きものがたくさんいる場所である必要があり、1日400-500gを食べます。繁殖は卵生。頭部を反らせ嘴を叩き合わせて(クラッタリング)求愛をします。一夫一妻で大木の樹上に巣を作ります。2 – 6個の卵を産み育雛期間は55 – 70日。寿命は35年程度です。

コウノトリは絶滅危惧種なのか?

コウノトリは残念ながら絶滅危惧種に指定されています。国の特別天然記念物にも指定されています。以下のような原因があります。推定個体数は2000~3000羽程度です。日本では野生の放鳥、復帰計画が実行されています。野外での飛来をするための子育て活動が始まっています。営巣している土地からヒナを巣立ちさせるための事業を展開しています。

餌の確保が厳しい

乱獲や農薬の影響などにより餌となるドジョウなどが激減しました。これにより十分な餌を確保することができなくなりました。日本では野生下では姿を消してしまいました。

人工物にコウノトリが絡まる

人間による土地開発も大きな問題にあります。農業被害など、だけでなく、電線などの人工物にコウノトリが絡まる被害が増えて感電死するケースも増えています。そのため、繁殖プログラムが開始されています。水田などで産卵、成長させ、その後最後は状況により、巣立ちさせていっています。

コウノトリは飼育できるのか?

コウノトリは渡り鳥であり定住の概念がありません。また、絶滅危惧種に指定されていますから一般人が飼育することは極めて難しいです。

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