サイはどんな動物?特徴、生態、生息地を解説

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アジアやアフリカの哺乳類、サイはどんな動物?5種いるいずれのサイの特徴、生態、分布、生息地を解説していきます。動物の中でもとても体の大きいサイは動物園などでも展示されておりますので認知度はかなり高いことで知られています。厚くて硬い皮膚に覆われている動物で亜種も存在しますので解説していきます。

サイとは? 基本ステータスについて

サイは哺乳綱奇蹄目サイ科の動物です。学名はRhinocerotidae。体長は2.4~4mで体重は700~3,500kg。アフリカと南アジアのほうに多くが生息しています。大きな動物で、現在、アジアやアフリカで活動しています。とてもメジャーな動物で動物占いやイラストの絵に出てきたり、縁起の良い動物と言われています。

Japanese(和名)サイ
English(英名)Rhinoceros
scientific name(学名)Rhinocerotidae
classification(分類)Mammalia、 Perissodactyla、Rhinocerotidae
哺乳綱、奇蹄目、サイ科
IUCN Status(保全状況)ENDANGERED
Length(体長)2.4~4m
Weight(体重)700~3,500kg

分類について

サイ科の動物は実は1種ではありません。多数の亜種がいます。以下の亜種が存在します。それぞれ地球でも歴史が長く、それぞれの場所で違いがあります。

Name
(名前)
Academic Name
(学名)
White rhinoceros
シロサイ
Ceratotherium simum
Sumatran rhinoceros
スマトラサイ 
Dicerorhinus sumatrensis
Black rhinoceros
クロサイ
Diceros bicornis 
Javan rhinoceros
ジャワサイ
Rhinoceros sondaicus
Indian rhinoceros
インドサイ
Rhinoceros unicornis

シロサイとは?

シロサイはサイの中で最大の種です。ミナミシロサイとキタシロサイの2種から構成されており、アフリカの中部から南部にかけて多くが生息しています。ワシントン条約附属書Iに掲載されており、取引が厳しく制限されてます。

スマトラサイとは?

スマトラサイはサイの中で最も小さいです。この動物はインドネシアなどに生息しており、絶滅危惧種に指定されています。スマトラサイの体のほとんどは赤茶色の毛で覆われています。最大の特徴として2本の角があります。

クロサイとは?

クロサイはアンゴラ、ボツワナ、ケニア、マラウイ、モザンビーク、ナミビア、南アフリカ、エスワティニ、タンザニアなどに生息するサイ。密猟や生息地の減少などで複数の地域で絶滅しており絶滅危惧種に指定されています。

ジャワサイとは?

ジャワサイはスマトラサイと並んで最小のサイの1種です。生息地はインドネシアのジャワ島となり、すべての現生動物種の中でも最も希少。このサイも絶滅危惧種に指定されており、ベトナムのカッティエン国立公園のジャワサイの個体群は絶滅しています。

インドサイとは?

インドサイは現存するサイの中で 2 番目に大きい種。主にインドで生息しております。インドサイはかつてインドガンジス平原全域に生息していましたが、過剰な狩猟と農業開発により激減し、絶滅危惧種に指定されております。

サイの生息地について

サイはアフリカ大陸の東部と南部、そしてアジアのインドと東南アジア(ネパール、インドネシア、マレーシアなど)に分布しております。

特徴は?どんな感じの生物なのか?

サイは鎧のように厚くて硬い皮膚に覆われています。体には体毛がなく、短い尾の先にわずかな毛があります。体色は灰色や褐色などをしていてしばしば泥遊びなどをしてます。サイは頭部に1本か2本の太い角をもっていて短いもので25cm、長いものでは1.5mの大きさになります。普段は単独行動をしており、サバンナ、森林や草原、藪地や湿地帯などに生息しています。

性格はどんな感じになるのか?

サイは獰猛な性格をしています。クロサイは縄張り意識が強く、侵入者には見境なく突進することもあるようです。 一度暴走し始めると誰も手に負えなくなる傾向があります。

サイの生態は?

サイは草食で草類や木の葉、果実などを食べることで生活をしています。繁殖は1年中行われており、妊娠期間が1年はあります。メスは1回につき1頭産むことが可能。寿命は45~50年程度と言われています。

サイは天敵はいる?

サイは強大な動物であると言うことから天敵はいません。しかし、小さいサイや病弱なサイは、ライオンやヒョウなどの捕食者に狙われてしまいます。サイは時速30kmくらいで逃げられるので、簡単にはつかまりません。

サイは絶滅危惧種なのか?

上記でも説明した通り、サイはほとんどの亜種で絶滅危惧種に指定されております。またワシントン条約でも掲載されており取引が区別されており厳しく制限されています。その理由は以下のようなことが挙げられます。危機的な状況にあります。

違法な狩猟

サイは国際的に守られていますが、角を狙った違法な狩猟がアジアでもアフリカでも続いています。これにより個体数は全然回復していません。サイの角は、コカイン、ヘロイン、金よりも高値で取引され儲かるのです。

生息地の破壊

生息地の破壊も問題になっています。特に東南アジアでは急激な土地開発が進んでおり、とても厳しい環境になっています。動物園や国立公園で限定で保護されるようになっています。世界で保護のためのイベントも開催されています。

サイは飼育できるのか?

サイは巨大な動物であることや、絶滅危惧種に指定されており制限がかなり多いですので飼育にはあまり向いていません。保護が他の同じ動物よりも必要な状況で、早急な活動が必要でしょう。現地で実際のサイを見学するのが無難です。

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