ベンガルヤマネコの特徴、生態、生息地について解説

Asia

ベンガルヤマネコの特徴、生態、生息地について解説します。ベンガルヤマネコはツシマヤマネコやイリオモテヤマネコなどの多数の亜種もいるためこれらも同時に紹介していきます。アジアの東側に多数が生息しておりますので紹介していきます。

ベンガルヤマネコとは? 基本ステータスについて

ベンガルヤマネコは哺乳綱食肉目ネコ科に属しています。学名はPrionailurus。体長は50-80cmで体重が3-5kg。アジアの東から東南地域で多くが生息している傾向があります。

Japanese(和名)ベンガルヤマネコ
English(英名)Mainland leopard cat
scientific name(学名)Prionailurus
classification(分類)Mammalia、 Carnivora、Felidae、Prionailurus
哺乳綱、食肉目、ネコ科、ベンガルヤマネコ属 
IUCN Status(保全状況)LEAST CONCERN
Length(体長)50-80cm
Weight(体重)3-5kg

分類はどうなるのか?

ネコ科現生種の系統でいえばベンガルヤマネコ属。ベンガルヤマネコ属には以下の亜種が存在します。ツシマヤマネコやイリオモテヤマネコが絶滅危惧種に指定されています。

Name:名前academic name
(学名)
Habit
(生息地)
Tsushima leopard cat
ツシマヤマネコ
Prionailurus bengalensis euptilurusTsushima, Japan
対馬
Iriomote wild cat
イリオモテヤマネコ
Prionailurus bengalensis iriomotensisIriomote, Japan
西表島
Sunda leopard cat
スンダヒョウネコ
Prionailurus javanensisJava, Bali, Borneo, Sumatra、Indonesia
ジャワ島、バリ島、ボルネオ島、スマトラ島
Flat-headed cat
マレーヤマネコ
Prionailurus planicepsIndonesia, Thailand, Brunei, Malaysia
インドネシア、タイ、ブルネイ、マレーシア
Rusty-spotted Cat
サビイロネコ
Prionailurus rubiginosusIndia
インド
Fishing cat
スナドリネコ
Prionailurus viverrinusIndonesia, China, Thailand
インドネシア、中国、タイ

ツシマヤマネコとは?

ツシマヤマネコは日本の対馬にだけ生息しているヤマネコの仲間です。生息数が極端に少ないため、絶滅危惧種に指定されています。

イリオモテヤマネコとは?

イリオモテヤマネコとは西表島にだけ生息している絶滅危惧種に指定されている猫です。こちらも生息数がとても少ないです。

スンダヒョウネコとは?

スンダヒョウネコはベンガルヤマネコの中では小型のとても可愛いネコです。インドネシアの各地に分布している人気の猫。

マレーヤマネコとは?

マレーヤマネコは耳介は小型で丸みを帯びており指趾の間には水かきがあります。猫と言えば水が嫌いですがマレーヤマネコはとても優秀で魚も捕獲して食べることができます。

サビイロネコとは?

サビイロネコは世界最小の猫と言われているとても可愛いネコです。インドのあたりでしかみることができないため個体数が少なく、準絶滅危惧種に指定されています。

スナドリネコとは?

スナドリネコは熱帯を好む猫です。インドシナ半島から中国南部・インドにかけての地域に住んでおり、鉤爪を引っ込められると言う特徴を持っています。

ベンガルヤマネコの生息地について

ベンガルヤマネコの生息地はアフガニスタン、インド、インドネシア、カンボジア、シンガポール、タイ王国、大韓民国、中華人民共和国、台湾、朝鮮民主主義人民共和国、日本、ネパール、パキスタン、バングラデシュ、フィリピン、ブータン、ベトナム、マレーシア、ミャンマー、ラオスなどに分布しています。

特徴は?どんな感じの生物なのか?

ベンガルヤマネコは額から肩にかけて4 – 5本の暗色の縞模様があるのが特徴です。足はやや長く、尾は体長の半分ほどの長さを持っています。毛色は背が黄褐色や銀白色など、腹部は白っぽい。ベンガルヤマネコは低地から山地の熱帯林や温帯林、針葉林などの森林地帯に生息しています。

性格はどんな感じになるのか?

ベンガルヤマネコは非常に警戒心の強い性格を持っており、日没から夜中、明け方に行動する傾向があります。またイエネコと似ていて気まぐれでわがままなところも似ています。自然が多くある地域でのんびり生きています。昼間は木の洞や岩穴などに潜んでいることが多いです。

ベンガルヤマネコの生態は?

ベンガルヤマネコは小動物を食べるほか、両生類や昆虫なども食べて生活をしています。一夫多妻で、1年を通して繁殖をします。妊娠期間は平均で2か月ほどあり、1回で2-3匹産むことが可能です。子猫は1年半ほどで完全に性成熟していきます。寿命は15年ほど。

ベンガルヤマネコの天敵は?

現状、ベンガルヤマネコの天敵は人間です。大型の捕食動物もいますが、車にひかれたり、土地開発により行動エリアが狭くなったりとリスクが多いのです。

ベンガルヤマネコは絶滅危惧種なのか?

ベンガルヤマネコは保全状況では安定しています。そのため全体で見れば安定していますが亜種がとても危険です。日本のイリオモテヤマネコやツシマヤマネコは絶滅の危機にあります。またインドにおけるサビイロネコも絶滅の可能性がありますので保護活動が各地で行われている状況です。

ベンガルヤマネコは飼育が可能か?

ベンガルヤマネコは普通の猫のように飼育が可能ですが、警戒心が強い性格を持っているため、普通の猫よりは気を付けて飼育が必要になります。日本ではベンガルヤマネコは「特定動物」に指定されており、地域によっては許可が必要となってきます。ワシントン条約により国際取引に関する条約が定められているため、国際取引での入手は難しいです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました