ムクドリは大きな声が特徴で被害があり駆除もされます。どんな鳥?特徴、生態、生息地について解説します。目の周囲から頬にかけて不規則な白斑があり、とても特徴的な鳥となります。この鳥は日本はもちろんですが、朝鮮半島、中国などでも見ることができますので、これらの地域では多数を観察することが可能です。
ムクドリとは? 基本ステータスについて
ムクドリはスズメ目ムクドリ科の鳥類。学名はSturnus cineraceus、漢字は椋鳥、白頭翁。情報の一覧は以下の通り。
| Japanese(和名) | ムクドリ |
| English(英名) | White-cheeked Starling |
| scientific name(学名) | Sturnus cineraceus |
| classification(分類) | Ave、 Passeriformes、Sturnidae、Sturnus 鳥綱、スズメ目、ムクドリ科、フクロウオウム属 |
| IUCN Status(保全状況) | LEAST CONCERN |
| Length(全長) | 24cm |
| Weight(体重) | 0.5kg |
ムクドリの分類学(Taxonomy of the White-cheeked Starling / Common Starling)
| 分類階層 | 名称 |
|---|---|
| 界 (Kingdom) | Animalia(動物界) |
| 門 (Phylum) | Chordata(脊索動物門) |
| 綱 (Class) | Aves(鳥綱) |
| 目 (Order) | Passeriformes(スズメ目) |
| 科 (Family) | Sturnidae(ムクドリ科) |
| 属 (Genus) | Sturnus(ムクドリ属) |
| 種 (Species) | Sturnus cineraceus(ムクドリ) |
生息地について
ムクドリは日本、朝鮮半島、中国などに生息をしています。
1. 世界的な分布
- ムクドリは日本固有種ではないが、東アジアに広く分布
- 主に以下の地域で見られる:
- 日本全域(本州、四国、九州、北海道の一部)
- 朝鮮半島
- 中国東部
- ロシア極東部
2. 日本国内での生息地
- 都市部・農耕地・森林の縁など、人の生活圏にも適応
- 繁殖期:木の洞や建物の隙間、巣箱などに営巣
- 冬季:河川や湖沼、平地の農地、都市部の公園で大群を作ることが多い
- 群れ行動:
- 数十羽〜数百羽の群れで行動
- 冬季には数千羽の大群が観察されることもある
3. 生息環境の特徴
- 都市や住宅地:電線や街路樹に群れで止まる
- 農耕地:種子や果実、昆虫を食べるため農地に集まる
- 森林縁や河川周辺:繁殖や採餌に利用
- 適応力が高い:人間の生活圏でも問題なく生活できる

特徴は?どんな感じの生物なのか?
ムクドリは全身は黒味のある褐色、頭は灰色がかった黒褐色。目の周囲から頬にかけて不規則な白斑があることが最大の特徴になります。日本国内ではほぼ全域に分布する留鳥で冬には南部に移動する傾向が見られます。農耕地や湿地、草原などでこの鳥を見ることができます。
1. 外見(見た目)の特徴
体型・サイズ
- 体長:約21〜23cm
- 翼開長:約35〜37cm
- 体型:スズメよりやや大きく、がっしりした体型
羽色
- 全体は灰褐色〜黒みを帯びた茶色
- 冬羽は白や淡い斑点が入り、まだら模様になる
- 繁殖期のオスは、嘴が黄色に変化する
頭部・嘴・目
- 頭:灰色がかっている
- 嘴:繁殖期は黄色、冬季はやや暗色
- 目:黒く光る
- 尾:やや短く広がる
2. 生態・行動
食性
- 雑食性
- 昆虫(成虫・幼虫)、ミミズ、小型甲殻類
- 果実、種子、米や野菜なども食べる
- 採餌方法
- 地上でついばむ、木の実を採る、水中の昆虫を捕まえる
行動・習性
- 群れで行動することが多い
- 冬季は数百〜数千羽の大群を形成
- 飛翔
- 軽快で速く、群れで連携して飛ぶ
- 声・鳴き声
- 鳴き声が多彩で、他の鳥や人の声を真似することもある
- 巣作り
- 木の洞、岩の隙間、建物の隙間に巣を作る
- 巣材は草や羽毛を使用
社会性
- 高度に社会的で、群れで安全を確保しながら採餌・移動
- 都市部の人間にも適応できる
3. 生活の特徴
- 繁殖期:春〜初夏、木や建物に巣を作る
- 越冬期:平地の農地、都市、公園で大群を作る
- 適応力が高い:森林・農地・都市環境など幅広く生息
生態はどんな感じなのか?
ムクドリは雑食性で、植物の種子や果物、さらには昆虫を食べて生活をしています。繁殖期は春から夏で家の軒先などの穴に巣を作ることが多いです。ヒナが巣立つと親子ともに集まって群れを形成して生活をします。寿命は10年から20年となります。
1. 食性・採餌行動
- 雑食性で非常に柔軟
- 昆虫(成虫・幼虫)、ミミズ、小型甲殻類
- 果実や種子、米・野菜なども食べる
- 採餌方法
- 地上でついばむ
- 木の実を採る
- 水辺で昆虫や水生小動物を捕ることもある
- 群れでの採餌
- 冬季は数百〜数千羽の群れで行動し、効率よく餌を探す
2. 繁殖
- 繁殖期:春〜初夏(4〜7月頃)
- 巣作り:
- 木の洞、岩の隙間、建物の軒下など
- 巣材は草、羽毛、枝など
- 卵・抱卵:
- 卵数:1回の繁殖で約4〜6個
- 孵化期間:約12〜14日(メスが抱卵)
- ヒナの育成:
- ヒナは巣立ちまで親鳥が餌を運ぶ
- 巣立ちは生後約2週間程度
3. 移動・渡り
- ムクドリは季節に応じて移動する
- 日本では一部が留鳥だが、北海道や東北の個体は冬季に南方へ移動
- 群れで連携して飛ぶことが多く、飛翔が速く機敏
4. 群れ・社会性
- 非常に社会的な鳥
- 冬季は大規模な群れ(数百〜数千羽)を形成
- 安全を確保しながら採餌・休息・移動
- 都市適応力が高い
- 電線や街路樹、建物の屋根などで群れを作る
- 人間の生活圏にもよく適応
5. 生息環境の適応
- 森林縁、農耕地、河川・湖沼、都市部など幅広く生息
- 繁殖期は巣の安全が確保できる場所を選ぶ
- 冬季は餌場や休息場所を求めて群れで移動
天敵はいるのか?
オオタカやクマタカ、フクロウが天敵に当たります。

ムクドリのヒナについて
ムクドリ(Sturnus cineraceus)のヒナ(幼鳥)の特徴や生態について整理します。
1. 誕生と初期
- 孵化時期:春〜初夏(繁殖期、4〜7月頃)
- 卵の数:1回の繁殖で約4〜6個
- 孵化期間:約12〜14日(メスが抱卵)
2. 外見(ヒナの羽毛)
- 羽色:生まれたてのヒナはふわふわの柔らかいダウン
- 色は灰褐色〜茶色系で、まだら模様が入ることもある
- 捕食者から身を守るため地味な色
- 体型:丸く小さいが、嘴と目はしっかりしており、親鳥の餌をついばむ能力がある
3. 行動・発達
- 巣の中で親に世話される
- メス親が抱卵・授乳ならぬ給餌を行う
- 採餌:生まれてから数日で嘴を使って餌をついばむ
- 飛翔:生後約2週間で巣立ち、最初は低く飛ぶ
- 社会性:巣立った後も兄弟や近隣の若鳥と小さな群れを作ることがある
4. 成長段階
| 時期 | 特徴 |
|---|---|
| 生後0〜2週間 | 巣でダウンに包まれ、親鳥から餌をもらう |
| 生後2週間前後 | 巣立ち、初めて低く飛ぶ、嘴で餌をついばむ練習 |
| 生後3〜4週間 | 羽毛が成鳥羽に近づき、飛翔能力が向上 |
| 生後1ヶ月以上 | 独立して群れに参加、採餌や飛翔に十分適応 |
5. 生態上の特徴
- ヒナ期から親の保護を受けつつ水平方向や飛翔の能力を発達させる
- 捕食者に対して巣や群れの安全に依存
- 雑食性の習慣は親鳥から学ぶ
ムクドリは絶滅危惧種なのか?
ムクドリは絶滅危惧種ではありません、むしろ繁殖のし過ぎで鳴き声による騒音や糞害などがしばしば問題になっています。日本では1994年から狩猟鳥に指定されている状態です。時期により大群で鳴き声が聞こえるので撃退するなど対策を練っている自治体もあります。
1. 国際的な状況(IUCN)
- IUCNレッドリスト:Least Concern(LC)=軽度懸念
- 理由:
- 分布範囲が広く、個体数も比較的多い
- 特に大きな減少傾向は報告されていない
2. 日本国内での状況
- 日本国内では絶滅危惧種には指定されていない
- 全国で普通に見られる冬鳥・留鳥で、都市部や農地、森林縁など人間の生活圏にも適応
- 個体数は安定しているが、都市開発や森林伐採などで局所的に生息地が減ることはある
3. 保護上の注意
- 捕獲や巣の破壊は禁止されている場合がある(野生動物保護法など)
- 越冬地や繁殖地の環境保全は重要
ムクドリはペットとして飼育可能?
ムクドリは飼育は難しいでしょう。日本ではもともと農作物に害を及ぼす虫を食べる益鳥でしたが、害獣にもなることが多く近所に迷惑をかけることも多いからです。農家であれば、おすすめかもしれません。
1. 飼育の可否
- ムクドリは野生の鳥であり、基本的にペットとして流通していません。
- 日本国内では、野生個体の捕獲は禁止されている(野生動物保護法)ため、原則ペットとして飼うことはできません。
- 飼育する場合は、繁殖場で生まれた個体や許可を得た個体に限られます。
2. 飼育の難しさ
- 社会性が高く群れで生活する鳥
- 単独飼育だとストレスがかかりやすい
- 食性が雑食で幅広く、餌の管理が必要
- 昆虫、果実、種子などをバランスよく与える必要がある
- 飛翔力が高く運動量が多い
- 広いケージや飛び回れる環境が必要
- 鳴き声や鳴き真似が多彩で騒がしい
- 都市部のマンションなどでは飼育が難しい
3. 総合評価
- ムクドリはペット向きではない野生鳥
- 飼育は非常に難しく、専門知識や広い設備が必要
- 一般家庭で飼うよりも、野外で観察して楽しむ方が適している



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