カワイルカ科に属するイルカはどんな動物?長い体長、体、特徴、分布、生態、生息地、種類について解説していきます。ガンジスカワイルカやインダスカワイルカなどがおり、いずれも絶滅危惧種に指定されていますので、かなり危機的な状況になっています。そのため詳細について解説をしていきます。
カワイルカ科とは? 基本ステータスについて
カワイルカ科は、イルカのなかでも偶蹄目(鯨偶蹄目とする説もあり)に分類される科。別名ガンジスカワイルカ科と呼ばれております。学名はPlatanistidae。体長は2-2.2mで長い体。百科事典でも出てくる脊索動物でデータでは河口などに住んでいます。雌より雄の体が大きいです。
Japanese(和名) | カワイルカ |
English(英名) | river dolphin |
scientific name(学名) | Platanistidae |
classification(分類) | Mammalia、 Cetartiodactyla、Platanistidae 哺乳綱、鯨偶蹄目、カワイルカ科 |
IUCN Status(保全状況) | ENDANGERED |
Length(体長) | 2-2.2m |
Weight(体重) | ? |
分類について
カワイルカ科はアマゾンカワイルカ科・ラプラタカワイルカ科・ヨウスコウカワイルカ科とともに構成するとされていましたが、これらのカワイルカ類は全てマイルカとされました。現在は以下の分類になります。
Name (名前) | Scientific Name (学名) |
ganges river dolphin ガンジスカワイルカ | Platanista gangetica |
Indus river dolphin インダスカワイルカ | Platanista minor |
Platanista gangetica
ガンジスカワイルカは鯨偶蹄目カワイルカ科に属すハクジラ類の1種。最大2.6mの巨体で目が見えません。インド、バングラディッシュ、ネパールなどのガンジス川で活動しています。残念ながら絶滅危惧種に指定されています。
Platanista minor
インダスカワイルカはインダス川に生息しています。最大2.6mで目が見えません。河川の最深部を好むためあまり見れません。この種も絶滅危惧種に指定されています。細長い口吻を使って素早く魚を捉えることが可能。
生息地はどこなのか?
カワイルカ科はアジアのインドやバングラデシュのあたりの水域に住んでいます。
特徴は?どんな感じの生物なのか?
カワイルカは通常、単独またはつがいで泳ぐことが多いです。性格はとても社会性が強いため、グループで行動する傾向があります。
生態はどうなっているのか?
カワイルカは主に魚類や甲殻類などをエサとして食べます。カワイルカの寿命はよくわかっていませんが、飼育下で10~20年程度と言われています。
カワイルカは絶滅危惧種なのか?
カワイルカはガンジスカワイルカ、インダスカワイルカいずれも生息数が減っており、絶滅危惧種に指定されています。それぞれどんな理由があるのか、説明します。1975年のワシントン条約発効時からワシントン条約附属書Iに掲載されています。
ガンジスカワイルカ
1981年からはガンジスカワイルカ属単位でワシントン条約附属書Iに掲載されました。生息地の分断化、水質汚染、さらには捕獲されることで生息数が激減しています。
インダスカワイルカ
食用や釣り餌用に狩猟されており、生息数が激減している状況にあります。現在、パキスタンでは法的に保護の対象とされています。
カワイルカ科は飼育可能なのか?
以上のようにワシントン条約により国際取引が厳しく制限されており、絶滅危惧種でもあるため、飼育は極めて難しいです。
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