シロガシラはどんな鳥?特徴、生態、生息地について解説します。ヒヨドリより小さいサイズでとても可愛い鳥です。頭がとても白いことからこの名前となっております。この鳥は主に日本で見ることができ、沖縄のあちこちで観察することが可能です。
シロガシラとは? 基本ステータスについて
シロガシラは、ヒヨドリ科に分類される鳥類。全長はわずか19cmしかなくとても可愛い鳥になります。学名はPycnonotus sinensisで台湾では白頭鵠と呼ばれています。情報を一覧で紹介します。
| Japanese(和名) | シロガシラ |
| English(英名) | Light-vented Bulbul |
| scientific name(学名) | Pycnonotus sinensis |
| classification(分類) | Ave、 Passeriformes、Pycnonotidae、Pycnonotus 鳥綱、スズメ目、ヒヨドリ科、シロガシラ属 |
| IUCN Status(保全状況) | LEAST CONCERN |
| Length(全長) | 19cm |
| Weight(体重) | 0.5kg |
シロガシラの分類学(Taxonomy of the Japanese White-headed Starling)
| 分類階層 | 名称 |
|---|---|
| 界 (Kingdom) | Animalia(動物界) |
| 門 (Phylum) | Chordata(脊索動物門) |
| 綱 (Class) | Aves(鳥綱) |
| 目 (Order) | Passeriformes(スズメ目) |
| 科 (Family) | Sturnidae(ムクドリ科) |
| 属 (Genus) | Sturnus(ムクドリ属) |
| 種 (Species) | Sturnus sinensis(シロガシラ) |
生息地について
シロガシラは日本の沖縄を筆頭に、台湾でも見ることができます。
1. 世界的な分布
- 東アジアを中心に生息
- 中国、台湾、朝鮮半島南部
- 日本では南西諸島(沖縄諸島など)に定着
- 一部が南東アジアまで渡ることもある
2. 日本国内での分布
- 主な生息地:沖縄本島、奄美群島、八重山諸島など南西諸島
- 本州や北海道ではほとんど見られず、温暖な南方に限定される
- 都市部や農地でも適応して生息
- 電線や街路樹、庭園や公園などにも現れる
3. 生息環境の特徴
- 都市や住宅地:人の生活圏に順応
- 農耕地・果樹園:昆虫や果実を餌とするため利用
- 森林縁・樹林帯:繁殖期には木の洞や樹上で営巣
- 群れで生活:冬季は数十羽単位の小群れで行動

特徴は?どんな感じの生物なのか?
シロガシラは頭頂部が白いことよりこの名前となりました。ヒヨドリの近縁でツグミ類にも似た美しい鳴き声をすることが大きな特徴です。背面は濃いオリーブ色で、下面が白色。薮や木の上、電線、林の周辺や緑地を好んで生息している鳥になります。留鳥です。
1. 外見(見た目)の特徴
体型・サイズ
- 体長:約23cm(中型のムクドリ類)
- 体型:スズメよりやや大きく、がっしりした体型
羽色
- 頭部:白っぽく、名前の通り「白頭」が特徴
- 背中・翼:灰褐色〜濃い茶色
- 腹部:淡い灰色
- 尾:やや短く丸みがある
頭部・嘴・目
- 嘴:黒色でやや太め
- 目:暗色
- 全体的に地味めの配色だが、白い頭部が目立つ
2. 生態・行動
食性
- 雑食性
- 昆虫(成虫・幼虫)、クモ、ミミズ
- 果実、種子、米や果物も食べる
- 採餌方法:
- 地面でついばむ
- 樹上で果実や昆虫を捕食
行動・習性
- 群れで生活することが多い
- 冬季は数十羽規模の小群れを形成
- 飛翔:
- 軽快で速く、群れで連携して飛ぶ
- 鳴き声:
- ムクドリに似た鳴き声で、声のバリエーションはやや少なめ
繁殖
- 木の洞や建物の隙間に巣を作る
- 巣材は草や羽毛を使用
- 卵数は1回で4〜6個ほど
社会性
- 非常に社会的で、群れで安全を確保しながら行動
- 都市や農地など人の生活圏にも適応
3. 生活の特徴
- 繁殖期:春〜初夏、木の洞や建物で営巣
- 冬季:群れを作って農地や都市、公園で活動
- 適応力:温暖な環境や都市化環境でも生活可能
生態はどんな感じなのか?
シロガシラは昆虫、果実を食べて生活をしています。繁殖形態は卵生。毎年、3月から9月ごろにかけて1回に3~4の卵を産みます。シロガシラの寿命は10年程度と言われています。
1. 食性・採餌行動
- 雑食性の鳥
- 昆虫(成虫・幼虫)、クモ、ミミズなどの小動物
- 果実、種子、米、野菜なども食べる
- 採餌方法
- 地面でついばむ
- 樹上で果実や昆虫を捕ることもある
- 群れでの採餌
- 冬季は数十羽規模の群れで行動し、効率よく餌を探す
2. 繁殖
- 繁殖期:春〜初夏(4〜7月頃)
- 巣作り
- 木の洞や建物の隙間、巣箱などに営巣
- 巣材は草や羽毛を使用
- 卵・抱卵
- 卵数:1回の繁殖で4〜6個程度
- 孵化期間:約12〜14日(メスが抱卵)
- ヒナの育成
- 親鳥が巣立ちまで餌を運ぶ
- 生後2週間程度で巣立ちし、徐々に飛ぶ練習を始める
3. 群れ・社会性
- 冬季は小〜中規模の群れを作る(数十羽程度)
- 群れで採餌や休息を行い、安全を確保
- 都市部や農地など、人の生活圏にもよく適応する
4. 移動・渡り
- シロガシラは留鳥または部分的渡り
- 南西諸島ではほぼ留鳥
- 北限や一部地域では季節によって移動することもある
- 群れで連携して飛ぶことが多い
5. 生息環境の適応
- 都市や住宅地:街路樹、電線、庭園など
- 農耕地・果樹園:昆虫や果実を餌に利用
- 森林縁・樹林帯:繁殖期に巣作りに利用
- 柔軟な環境適応力があり、人間の生活圏でも生活可能
天敵はいるのか?
シロガシラはとても小型の小さな鳥ですので、大型の鳥が天敵に当たります。

シロガシラのヒナについて
シロガシラ(Sturnus sinensis)のヒナ(幼鳥)の特徴や生態について詳しく整理します。
1. 誕生と巣
- 孵化時期:春〜初夏(繁殖期、4〜7月頃)
- 卵の数:1回の繁殖で4〜6個程度
- 孵化期間:約12〜14日(メスが抱卵)
- 巣:木の洞や建物の隙間、巣箱などに作られる
2. 外見(ヒナの羽毛)
- 羽色:生まれたてはふわふわのダウン
- 灰褐色〜淡い茶色で、まだら模様がある場合も
- 捕食者から身を守る地味な色
- 体型:丸く小さいが、嘴と目はしっかりしており、親鳥からの餌をついばむ能力がある
3. 行動・発達
- 親鳥の世話:孵化後は親鳥が餌を与え、巣の安全を守る
- 採餌練習:生後数日で嘴を使って餌をついばむ練習を始める
- 巣立ち:生後約2週間で巣立ち、初めは低く飛ぶ
- 群れ行動:巣立ち後も兄弟や近隣の若鳥と小群れを作ることがある
4. 成長段階
| 時期 | 特徴 |
|---|---|
| 生後0〜2週間 | 巣で親に守られながらダウンに包まれ、餌をもらう |
| 生後2週間前後 | 巣立ち開始、低空飛行で採餌練習 |
| 生後3〜4週間 | 羽毛が成鳥羽に近づき、飛翔能力が向上 |
| 生後1か月以上 | 独立して群れに参加、採餌・飛翔に十分適応 |
5. 生態上の特徴
- ヒナ期から親の保護を受けつつ採餌能力や飛翔能力を発達させる
- 捕食者からの防御は巣や群れに依存
- 雑食性の習性は親鳥の行動から学ぶ
シロガシラは絶滅危惧種なのか?
シロガシラは絶滅危惧種ではありません。むしろ農作物を荒らす傾向にあり、害獣として駆除されてしまうくらいです。
1. 国際的な状況(IUCN)
- IUCNレッドリスト:Least Concern(LC)=軽度懸念
- 理由:
- 分布範囲が広く、個体数も比較的多い
- 特に大きな減少傾向は報告されていない
2. 日本国内での状況
- 日本では絶滅危惧種には指定されていない
- 主に南西諸島(沖縄・奄美・八重山諸島)に分布しており、個体数は安定
- 局所的に都市開発や森林伐採で生息地が減少することはあるが、全体的な減少はない
3. 保護上の注意
- 捕獲や巣の破壊は禁止されている場合がある(野生動物保護法など)
- 南西諸島での生息地保全は、将来的な個体数維持に重要
シロガシラはペットとして飼育可能?
シロガシラは飼育は難しいでしょう。人間に懐くわけではありません。写真や画像の投稿がネットやコミュニティなどに記録されていますので閲覧してみましょう。
1. 飼育の可否
- シロガシラは野生の鳥であり、基本的にペット用として流通していません。
- 日本国内では、野生個体の捕獲は禁止されている(野生動物保護法)ため、原則として飼育できません。
- 飼育する場合は、繁殖場で生まれた個体や許可を得た個体に限られます。
2. 飼育の難しさ
- 社会性が高く群れで生活する鳥
- 単独飼育ではストレスがかかりやすい
- 食性が雑食で幅広く、餌の管理が必要
- 昆虫、果実、種子などバランスよく与える必要がある
- 飛翔力が高く運動量が多い
- 広いケージや飛び回れる環境が必要
- 鳴き声が多彩で騒がしい
- 都市部の住宅では飼育が難しい
3. 総合評価
- シロガシラはペット向きではない野生鳥
- 飼育には専門知識や設備が必要で、一般家庭での飼育は現実的ではない
- 飼うよりも、野外で観察する方が安全で適している



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