ヒワコンゴウインコはどんな鳥?特徴、生態、生息地について解説します。インコと言えばとてもペットとして人気があるでしょう。中米辺りに分布している大型のインコで、ほとんど樹上で生活しておりカラフルな模様がとても特徴的です。
ヒワコンゴウインコとは? 基本ステータスについて
ヒワコンゴウインコはオウム目インコ科に属している鳥類になります。英名は「Buffon’s Macaw」で学名はAra ambigus。全長は85~90cm、翼開長が110~125cm、体重は1.0~1.3kg 。情報の一覧は以下の通り。コンゴウインコの全般に関しては以下の記事でも紹介しています。
| Japanese(和名) | ヒワコンゴウインコ |
| English(英名) | Buffon’s Macaw |
| scientific name(学名) | Ara ambigus |
| classification(分類) | Ave、 Psittaciformes、 Psittacidae 鳥綱、オウム目、インコ科 |
| IUCN Status(保全状況) | ENDANGERED |
| Length(体長) | 85~90cm |
| Weight(体重) | 1.0~1.3kg |
生息地について
ヒワコンゴウインコは中米のニカラグア、コロンビア、ホンジュラス、パナマなどに分布しています。
ヒワコンゴウインコの生息地
1. 分布地域
- 南米熱帯雨林が中心
- ブラジル北部・ボリビア・パラグアイ・アルゼンチン北部など
- アマゾン川流域や大河の周辺の森を好む
2. 生息環境
- 熱帯雨林や半開け林、河川沿いの森
- 樹冠(樹の上層部)で生活することが多く、果実や種子の豊富な環境を好む
- 開けた林や農地の周辺でも見られることがある
3. 群れの生活
- 小規模〜中規模の群れで生活
- 果実やナッツのなる木の周辺で群れを作る
- 巣は樹洞や高木に作る
4. 環境の特徴
- 高温多湿の熱帯環境
- 食物資源が豊富で、果実や種子が多く採れる場所
- 巣作りに適した大木が存在することが生息条件
特徴は?どんな感じの生物なのか?
ヒワコンゴウインコは全体に全身が黄緑や緑色をしている綺麗な鳥で、長い寿命を誇ります。尾羽は水色で赤い帯が見られ、大きな鉤状の嘴をもっていて、黒っぽい色です。インコ類の中では体は大きく、尾羽も長いので、よく知られています。このインコは低地から山地にかけての森林地帯に生息していて、分布域では留鳥として知られています。
ヒワコンゴウインコの特徴
1. 体の大きさ
- 全長:約 90〜95cm(尾羽含む)
- 体重:約 1〜1.5kg
- アラ属の大型インコの中でも特に大きい
2. 体の構造と色
- 羽色:
- 背中・翼に鮮やかな緑色
- 胸部は赤色
- 翼の先端や尾羽に青色や黄色が混ざる
- 嘴:頑丈で黒く、硬いナッツや種子を割るのに適応
- 目:黄色で視覚が優れ、警戒心が強い
- 足:灰色で足指は2本前・2本後のザリ足(把握に適した構造)
3. 行動・性格
- 知能が高く社交的
- 声が大きく、さまざまな声や音を発する
- 群れで生活し、仲間とのコミュニケーションを重視
- 飼育下でも愛情深く、人との交流が可能
4. 食性
- 主に果実、ナッツ、種子を食べる
- 強力な嘴で硬いナッツや種子も割れる
- 熱帯雨林の食物資源に依存して生活
5. 飛翔能力
- 翼が大きく、長距離の飛翔や素早い旋回が可能
- 木々の間を巧みに移動し、食物を探す

性格はどんな感じなのか?
ヒワコンゴウインコは陽気で従順な子が多いです。また良くしゃべるため、コミュニケーションにもとても強い傾向があります。頭が良くて温和な性格をしているため、とても良く懐くと言う特徴があります。大きな群れをつくることはなく、単独が好みます。
ヒワコンゴウインコの性格
1. 社交性
- 群れで生活するため、非常に社交的
- 仲間とのコミュニケーションを大切にする
- 飼育下でも、人間や他の鳥と関わることを好む
2. 知能・学習能力
- 知能が高い
- 餌を工夫して取り出すなどの道具的行動ができる
- 言葉や音を覚えることも可能
- 学習意欲が強く、遊びや探索行動を楽しむ
3. 警戒心
- 野生では警戒心が強い
- 群れや森の安全な場所で生活することで外敵から身を守る
- 飼育下でも初めは人間に慎重な態度を示すことがある
4. 遊び好き・好奇心
- 果実やナッツを扱うときに手先や嘴を使った遊びをする
- 木の枝やおもちゃで遊ぶことを好む
- 鳴き声や音に反応して遊ぶことも多い
5. 長寿に伴う落ち着き
- 野生で50年以上生きることもあり、成鳥になると落ち着きが出る
- 若鳥の時期は活発で好奇心旺盛、遊びや探索行動が非常に多い
生態はどうなっているのか?
ヒワコンゴウインコは主に果実、種子、昆虫を食べて生活しています。 繁殖は卵生となり、繁殖期は地域によって異なり、大木の樹冠近くの洞で2個くらいの卵を産みます。ヒナは18~20週ほどで独立します。寿命は100年以上生きるといわれていますが、実際は50年前後が多いです。
ヒワコンゴウインコの生態
1. 生活環境
- 南米熱帯雨林を中心に生息
- 樹冠(樹の上層部)で生活することが多く、果実や種子が豊富な環境を好む
- 開けた林や農地の周辺でも見られることがある
2. 群れの生活
- 小規模〜中規模の群れで生活
- 果実やナッツのなる木の周辺で群れを作り、仲間とのコミュニケーションを重視
- 外敵から身を守るために、群れで飛翔や休息を行う
3. 食性
- 主に果実、ナッツ、種子を食べる
- 強力な嘴で硬いナッツや種子も割れる
- 時に葉や花、昆虫なども摂取
- 食物を探すために森の中を移動しながら採餌
4. 繁殖
- 繁殖期は主に乾季や雨季の前後
- 巣は樹洞や高木の枝に作る
- 卵の数:2〜3個が一般的
- 両親で交代して抱卵・給餌
- 雛は孵化後約3か月で巣立ち、さらに数か月で独立
5. 飛翔能力
- 大型の翼で長距離の飛翔が可能
- 木々の間を巧みに移動し、食物や水場を探す
- 群れで飛ぶことで捕食者から身を守る
6. 知能と社会性
- 非常に高い知能で、道具的行動や学習能力がある
- 群れの中で社会的な順位やコミュニケーションを学ぶ
- 飼育下でも遊びや学習行動が活発
天敵はいるのか?
ヒワコンゴウインコはとても大きな鳥になりますのであまり天敵はいません。しかしヒナがハヤブサやコンドルなどに狙われて捕食されます。

ヒワコンゴウインコのヒナについて
ヒワコンゴウインコ(Ara chloropterus)のヒナについて詳しくまとめます。
ヒワコンゴウインコのヒナの特徴
1. 誕生時
- 卵の数:2〜3個が一般的
- 孵化日数:約 28〜30日
- 孵化したヒナはほとんど無毛で、目は閉じた状態で生まれる
- 体長は数センチ程度で、非常に弱く親鳥の世話が不可欠
2. 成長と発達
- 目が開く:孵化後約 10日〜14日
- 羽毛の発達:最初は薄い羽毛 → 数週間で体羽が生え、飛ぶための翼羽も生える
- 給餌:親鳥が嘴で餌を与える
- 最初は柔らかくした果実やナッツのペースト状のもの
- 巣立ち:孵化後約 3か月で巣立ち
- 巣立ち後も、さらに数週間は親の近くで採餌や飛翔の練習を行い独立
3. 行動・性格
- 誕生直後は巣でじっとして親の給餌を待つ
- 兄弟とじゃれ合いながら体力や飛翔・採餌能力を養う
- 成長するにつれて巣の外で枝を移動したり飛翔練習を開始
4. 親子関係
- 両親で抱卵・給餌・巣の見守りを交代
- ヒナが自力で餌を採れるようになるまで親が密接に世話する
- 親子の絆や群れでの学習がヒナの生存に重要
ヒワコンゴウインコは絶滅危惧種なのか?
残念ながらヒワコンゴウインコは絶滅危惧種に指定されています。開発による森林の伐採や狩猟、さらにはペットとしての乱獲が主な原因です。分布域の各国でも保護活動が行われていて、生息数の回復を図っています。
保護状況
- 学名:Ara chloropterus
- IUCNレッドリスト:低危険(LC:Least Concern)
- 世界的には個体数が安定しており、絶滅の危険は低い
- CITES(ワシントン条約)附属書:附属書Ⅱ
- 国際取引は管理下でのみ許可される
- 野生個体の無許可捕獲・輸出は違法
保護上の注意
- 生息地の熱帯雨林破壊や森林伐採で局所的な個体数減少のリスク
- ペット用の捕獲や密猟も問題になっており、国際的に規制されている
- 鳥類としての長寿(50年以上生きる場合もある)と低繁殖率により、個体数維持には時間がかかる
ヒワコンゴウインコは ペットとして飼育できる?
ヒワコンゴウインコは絶滅危惧種に指定されている種族はペットにできません。市場に出回ることはほとんどなく、値段はつけられません。そのため入手は極めて困難です。動物園のイベントなどでは入園すれば案内もあります。アクセスしてサイトマップから園内でこの動物の取り扱いを見ましょう。カレンダーをもとにイベント情報をトップから見てみましょう。
1. 法律・規制
- ワシントン条約(CITES)附属書Ⅱに登録されており、野生個体の国際取引は規制されています
- ペットとして飼育する場合は、適法に輸入された個体やブリーディング個体が対象
- 無許可で野生個体を捕獲・販売することは違法
2. 飼育に必要な条件
(1) ケージ・飛翔スペース
- 大型インコなので非常に広いケージや飛翔スペースが必要
- 鳥かごだけでは運動不足やストレスで健康を害する
(2) 食事
- 主に果実、ナッツ、種子を与える
- 栄養バランスを考えた専用ペレットや生果実の補助が必要
- 強力な嘴で餌を割るため、丈夫な食器や安全な素材が必須
(3) 知能・社会性
- 非常に知能が高く、遊びや学習行動を必要とする
- 毎日の遊びやコミュニケーションが不足すると**ストレスや問題行動(羽むしり、叫び声の多発)**が出る
(4) 騒音
- 声が大きく、長時間鳴くことがある
- 都市部や集合住宅では注意が必要
(5) 寿命
- 野生で50年以上生きることもあり、飼育下でも長期的な責任が求められる
3. 性格・飼育のポイント
- 社交的で愛情深いが、警戒心があり慣れるまで時間がかかる
- 遊びや学習を重視すると、飼い主との信頼関係が築きやすい
- 成長すると落ち着くが、幼鳥期は活発で手間がかかる




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