カワセミはどんな鳥?大きな自然での美しい体の特徴、生態、生息地について紹介、解説します。日本では全国にすんでいる有名な鳥です。青い背、オレンジ色の腹が特徴で一部で冬になると南部の地域へわたります。留鳥ではあるのですが一部の地域では習性が異なります。
カワセミはとは? 基本ステータスについて
カワセミはブッポウソウ目カワセミ科カワセミ属に属する鳥類。学名はAlcedo atthis。漢字では翡翠、翡翆、川蟬とも呼ばれます。全長はわずか17㎝、翼開長は約25cm。情報を一覧で紹介します。河川の水面などで魚を取ります。
| Japanese(和名) | カワセミ |
| English(英名) | Common Kingfisher European Kingfisher |
| scientific name(学名) | Alcedo atthis |
| classification(分類) | Ave、 Coraciiformes、Alcedinidae、Alcedo 鳥綱、ブッポウソウ目、カワセミ科、カワセミ属 |
| IUCN Status(保全状況) | LEAST CONCERN |
| Length(全長) | 17cm |
| Weight(体重) | 0.5kg |
カワセミの分類学(Common Kingfisher / Alcedo atthis)
| 分類階層 | 名称 |
|---|---|
| 界 (Kingdom) | Animalia(動物界) |
| 門 (Phylum) | Chordata(脊索動物門) |
| 綱 (Class) | Aves(鳥綱) |
| 目 (Order) | Coraciiformes(ブッポウソウ目) |
| 科 (Family) | Alcedinidae(カワセミ科) |
| 属 (Genus) | Alcedo(カワセミ属) |
| 種 (Species) | Alcedo atthis(カワセミ) |
生息地について
カワセミはは日本の全国各地で分布しています。移動する個体もいます。
1. 世界的な分布
- ヨーロッパ、アジア、北アフリカまで広く分布
- 東アジアでは日本、韓国、中国、台湾、東南アジアまで生息
- 冬季は北方の個体が南方へ部分的に移動することがある
2. 日本国内での分布
- ほぼ全国で観察可能
- 本州、四国、九州、南西諸島まで分布
- 河川、中小川、池、湖沼、湿地帯などの水辺を中心に生息
- 都市部でも公園や水路など水辺があれば観察可能
3. 生息環境の特徴
- 水辺中心の生活
- 河川や小川の岸辺、池や湖の縁など
- 川岸の樹枝や杭に止まって魚を狙うことが多い
- 水質・水量の影響
- 清流や魚の多い場所を好む
- 水質悪化や護岸工事で生息地が減ることがある
- 巣作り
- 川岸の土手や砂の斜面に穴を掘って巣を作る
4. 季節ごとの生息
- 繁殖期(春〜夏):つがいで縄張りを持ち、水辺で活動
- 冬季:寒冷地の個体は越冬のため南方に移動することもある
- 留鳥:温暖地の個体は留鳥として水辺に定着

特徴は?どんな感じの生物なのか?
カワセミは青い背、オレンジ色の腹が特徴。くちばしは体の割りに長いことが特徴で、この長い嘴は川に飛び込んで獲物を捕らえるために使います。巣は土崖に横穴を掘ってつくります。清流、池、川など淡水域の水辺で生息をしています。基本は留鳥ですが北日本に住んでいる個体は冬になると南下して越冬をする傾向があります。
1. 外見(見た目)の特徴
体型・サイズ
- 体長:約16〜17cm(小型鳥)
- 体型:がっしりした小型でコンパクトな体型、飛翔に適応
羽色
- 背中・翼:鮮やかな青色~緑色
- 腹部:明るいオレンジ色
- 頭部:目の上に白い斑があり、顔の印象を引き締める
- 尾:短めで丸みがある
嘴・目
- 嘴:長く黒色で、魚を捕るのに特化
- 目:黒色で鋭い視力を持つ
2. 食性・採餌
- 主に魚食性
- 小魚やエビ、カエルの幼生などを捕食
- 採餌方法
- 川岸や杭から水中の魚を狙う
- ホバリング(空中で静止して狙う)も可能
- 水中の獲物を正確に見極めるため、視覚が非常に発達
3. 行動・習性
- 縄張り意識が強い
- つがいで縄張りを形成し、他の個体が入ると追い払う
- 単独行動中心
- 繁殖期以外は単独で行動することが多い
- 飛翔能力
- 高速で直線的に飛ぶ
- 水面近くを滑空することが多い
- 鳴き声
- 「チリリリ」と鋭く短い声で、縄張りや威嚇に使用
4. 繁殖
- 川岸や土手に穴を掘って巣を作る
- 卵は1回に5〜7個程度
- ヒナは親鳥が魚を与えて育てる
- 成長後は親と同様に水辺で単独行動を始める
生態はどんな感じなのか?
カワセミは水中で小魚、魚類や昆虫を鮮やかに捉えて食べて生活をしています。繁殖期にはオスがメスへ獲物をプレゼントする「求愛給餌」が見られます。親鳥は垂直な土手に穴を作って卵を産みます。ここに3-4個の卵を産みます。寿命は最大で20年程度と言われています。
1. 食性・採餌行動
- 主に魚食性
- 小魚、エビ、カエルの幼生などを捕食
- 採餌方法
- 川岸や杭、枝に止まって水中の獲物を狙う
- ホバリング(空中で静止して魚を狙う)も行う
- 活動範囲
- 川や池、湖沼の清流沿いを中心に行動
- 獲物が豊富な水辺を縄張りとして維持
2. 繁殖
- 繁殖期:春〜夏(4〜7月)
- 巣作り
- 川岸や土手の土を掘って巣穴を作る
- 縦穴やトンネル状で安全にヒナを守る
- 卵・抱卵
- 1回で5〜7個程度の卵
- メスが抱卵、オスは餌を運ぶ
- ヒナ育成
- 親鳥が魚を与えて育てる
- 巣立ちは生後約3〜4週間
3. 群れ・社会性
- 単独またはつがいで行動
- 繁殖期以外も基本的に単独
- 縄張り意識が強く、他の個体が入ると追い払う
4. 移動・渡り
- 留鳥または部分渡り
- 温暖地ではほぼ留鳥
- 北方や寒冷地の個体は冬季に南方へ移動することもある
- 長距離の渡りは行わない
5. 生息環境の適応
- 水辺中心の生活
- 河川、小川、池、湖沼、湿地帯
- 川岸の枝や杭から魚を狙う
- 水質・水量に敏感
- 清流や魚が豊富な場所を好む
- 水質悪化や護岸工事で生息地が減少することがある
天敵はいるのか?
カワセミはイタチやキツネ、カラスなどが天敵になります。

カワセミのヒナについて
カワセミ(Alcedo atthis)のヒナ(幼鳥)の特徴や生態について整理します。
1. 誕生と巣
- 孵化時期:春〜夏(繁殖期、4〜7月頃)
- 卵の数:1回の繁殖で5〜7個程度
- 孵化期間:約19〜21日(メスが抱卵)
- 巣:川岸や土手の土を掘った穴の中に作られる
2. 外見(ヒナの羽毛)
- 生まれたてはふわふわのダウン状で灰褐色
- 嘴は親鳥より短く、目はまだ幼い印象
- 親鳥の餌を受け取りながら成長する
3. 行動・発達
- 親鳥の世話
- メスが抱卵、孵化後はオス・メス両方が魚を運ぶ
- 採餌練習
- 生後2〜3週間で嘴を使って餌をついばむ練習
- 巣立ち
- 生後3〜4週間で巣立ち
- 初めは低空飛行、徐々に飛翔能力を高める
- 巣立ち後
- 親とともに魚捕りを練習
- 約1か月後に独立して単独行動を始める
4. 成長段階
| 時期 | 特徴 |
|---|---|
| 生後0〜2週間 | 巣穴で親に守られながら餌をもらう |
| 生後2〜3週間 | 採餌練習開始、巣穴から顔を出すようになる |
| 生後3〜4週間 | 巣立ち、低空飛行で魚捕りの練習 |
| 生後1か月〜 | 独立、親と離れて単独で生活 |
5. 生態上の特徴
- 巣穴の中で捕食者から安全に守られる
- 親鳥が餌を与えることで魚捕りの技術を学ぶ
- ヒナ期が短く、巣立ちは比較的早い
カワセミは絶滅危惧種なのか?
カワセミは絶滅危惧Ⅱ類や要保護生物、準絶滅危惧の指定を受けています。
1. 国際的な状況(IUCN)
- IUCNレッドリスト:Least Concern(LC)=軽度懸念
- 理由:
- 分布範囲が広く、個体数は比較的安定
- 局所的な減少はあっても、全体として大きな減少傾向はない
2. 日本国内での状況
- 日本では絶滅危惧種には指定されていない
- 全国の河川、池、湖沼など水辺に広く分布
- 局所的には河川改修や水質悪化で生息地が減少することもあるが、個体数は全体として安定
3. 保護上の注意
- 捕獲や巣穴の破壊は禁止されている(野生動物保護法)
- 巣穴や水辺の生息環境を保護することが、将来的な個体数維持に重要
カワセミはペットとして飼育可能?
カワセミはペットとして飼育可能ではありません、日本では法律で飼育が禁止されています。自然の枝等にスズメたちと姿が留まっていることが多いので写真や画像に収められ、ネットでも投稿されています。
1. 飼育の可否
- カワセミは野生の鳥であり、ペットとして流通していません。
- 日本国内では、野生個体の捕獲は禁止されている(野生動物保護法)ため、原則として飼育できません。
- 飼育する場合は、繁殖場で生まれた個体や特別な許可を得た個体に限られます。
2. 飼育の難しさ
- 非常に特殊な食性
- 主に魚食で、生きた魚やエビなどの水生生物を常時与える必要がある
- 餌の確保が難しく、管理が非常に大変
- 運動量が多く飛翔力が高い
- 狭いケージではストレスがかかる
- 水辺やホバリングのスペースを再現する必要がある
- 臆病で神経質
- 人や環境の変化に敏感で、ストレスにより寿命が短くなる
3. 総合評価
- カワセミはペット向きではない野生鳥
- 飼育には専門知識、設備、餌の確保が不可欠で、一般家庭での飼育は現実的ではない
- 観察や写真撮影、録音などで楽しむ方が安全で適切



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