フェネックはどんな動物?特徴、生態、生息地について解説

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フェネックはどんな動物?特徴、生態、生息地について解説します。砂漠のキツネとして知られており、大きな耳が特徴でペットとしてもとても人気の動物です。北アフリカからアラビア半島の砂漠や乾燥地帯でこの可愛い動物たちを実際に見ることができます。

フェネックとは? 基本ステータスについて

フェネックは、哺乳綱食肉目イヌ科キツネ属に分類される食肉類。体長は30 – 40cm、尾長15 – 30cm、体重は1 – 2kg。学名はVulpes zerdaです。別名フェネックギツネとも呼ばれております。下記が情報の一覧です。

Japanese(和名)フェネック
English(英名)Fennec fox
scientific name(学名)Vulpes zerda
classification(分類)Mammalia、 Carnivora、 Canidae、Vulpes
哺乳綱、食肉目、イヌ科、キツネ属
IUCN Status(保全状況)LEAST CONCERN
Length(体長)30 – 40.cm
Weight(体重)1 – 2kg

分類について

フェネックはキツネ属のなかまになります。一説ではブランフォードギツネと単系統群を形成するという説もあります。

生息地はどこなのか?

フェネックは北アフリカや中東の乾燥地帯に分布しています。アルジェリア、モロッコ、リビア、ニジェール、マリなどに住んでいます。

特徴は?どんな感じの生物なのか?

フェネックはイヌ科の中では最小の動物です。眼の内側から口唇にかけて、赤褐色の筋模様があり、大きな耳が特徴です。耳は放熱と、砂の中の獲物を探すのに役立つためこれを活かして獲物を探していきます。足裏は体毛でおおわれており砂漠を歩くことに特化しています。フェネックは主に砂漠で生息しており夜行性で昼間は日光浴を行うこともあります。単独ではなく団体で家族で行動をします。

性格はどんな感じなのか?

フェネックは 臆病で非常に警戒心が強い動物です。これはもともと生息している地域に天敵がとても多いことが影響しています。ただし大人しい動物ですが懐くと尻尾を振ったり、お腹を見せたりしますのでコミュニケーションを多くとるようになります。

生態はどうなっているのか?

フェネックは小型の哺乳類、爬虫類、鳥類、昆虫などを食べて生活をしています。水を飲む必要はないため、植物から少量を補給すればOKです。繁殖様式は胎生で1月から2月にかけて2-6頭産むことができます。妊娠期間は2か月。生後6 – 9か月で性成熟し、野生下での寿命は最大10年です。

天敵はいるのか?

フェネックの天敵はフクロウ、ジャッカルやハイエナなどになります。大型の哺乳類や鳥類にはめっぽう弱く、そのため昼間は特に身を隠していることが多いです。

フェネックは絶滅危惧種なのか?

フェネックは絶滅危惧種ではありません。低懸念に分類されており、安定しています。しかしモロッコ南部ではほぼ絶滅しており、地域によってはすでに絶滅が確認されています。以下のような危険があります。フェネックはワシントン条約の付属書 II に記載されています。

ペットとして捕獲

フェネックは全世界でとても愛されている動物で、ペットとしての需要も高いことから、現地では乱獲が深刻化しています。モロッコ南部ではさらに住宅開発も進んでしまったため、見られることがなくなりました。

いくつかの保護地域が始まる

上記のような危険があるため、モロッコ、西サハラ、アルジェリア、チュニジア、エジプトで保護されており乱獲を予防する動きが見えています。

フェネックはペットとして飼育できる?

フェネックの飼育は禁止されていませんが、販売されていることはまれです。そのためペットショップなどよりも動物園から譲ってもらうことが好ましいでしょう。

人が寝ている夜間に活発

フェネックは完全に夜行性です。人間が寝ている時間にとても活発に動きます。そのため生活リズムがなかなか人間とは合わないところがあります。

飼育スペースが必要

フェネックは決して大人しい動物ではありません。運動もとても大好きなので広い飼育スペースが必要です。ケージなどはできるだけ大きなものが必要になります。

トイレは絶対覚えない

フェネックはトイレは絶対覚えないです。縄張りを主張する習性があるためです。さらに鳴き声がとても大きいのでマンションやアパートでは絶対に向いていません。独特の獣臭もあります。

餌はドッグフード

​​フェネックはイヌ科なので、犬と同じドックフードを与えて飼育することができます。 

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