世界最小のシカ、プーズーはどんな動物?特徴、生態、生息地について解説します。プーズーには Pudu puda (ミナミプーズー)と Pudu mephistophiles (キタプーズー) のふたつの種が確認されています。しかし彼らは絶滅危惧種に指定されているのです。
プーズーとは? 基本ステータスについて
プーズーはシカ科に分類される偶蹄類。英名はpudú、学名はPudu puda。体長は70~85cm、尾長は3~5cm、体重は6.5~13.5kg。情報の一覧は以下の通り。
| Japanese(和名) | プーズー |
| English(英名) | pudú |
| scientific name(学名) | Pudu puda |
| classification(分類) | Mammalia、Artiodactyla、 Cervidae、Pudu 哺乳綱、偶蹄目、ウシ科、プーズー属 |
| IUCN Status(保全状況) | NEAR THREATENED |
| Length(体長) | 70~85cm |
| Weight(体重) | 6.5~13.5kg |
プーズー分類学(動物学上の分類)
界:動物界 (Animalia)
門:脊索動物門 (Chordata)
綱:哺乳綱 (Mammalia)
目:偶蹄目 (Artiodactyla)
科:シカ科 (Cervidae)
属:プーズー属 (Pudu)
種:
- 南プーズー(Pudu puda)
- 北プーズー(Pudu mephistophiles)
生息地について
プーズーは南米のチリに分布しています。
1. 地理的分布
プーズーは南米のシカで、種類によって生息地が少し異なります。
南プーズー(Pudu puda)
- 分布:チリ南部〜アルゼンチン南部
- チリ:アントファガスタ州以南の森林地帯
- アルゼンチン:パタゴニア北部の湿潤森林
北プーズー(Pudu mephistophiles)
- 分布:コロンビア南部〜エクアドル、ペルーのアンデス山脈西側
- 標高:2,000〜4,000 mの高山森林や竹林
💡 ポイント:南プーズーは低地〜中標高の森林、北プーズーは高地の山林や竹林に適応
2. 生息環境
- 森林を好む:密生した常緑樹林、竹林、湿潤森林
- 隠れ場所が豊富な場所が重要:天敵から身を守るため
- 水源の近くを好む傾向もある
- 森の下層で生活し、開けた草原や人間活動が多い場所は避ける
3. 生態との関係
- 臆病で警戒心が強いため、人目につかない深い森の中で生活
- 天敵(ピューマやジャガー、野犬など)から逃げやすい環境を選ぶ
- 食物(低木、草、果物など)が豊富な場所で生息
特徴は?どんな感じの生物なのか?
プーズーは全身は硬い体毛で覆われ夏毛は赤褐色で、冬毛は灰褐色。四肢は太いですが蹄は短い。オスは10cmほどの角が生えます。角は7月に抜け落ちて生え変わります。プーズーは、チリやアルゼンチンのアンデス地方に分布しています。プーズーは平地から山地にかけての森林や二次林などを好み、草の多いところが好きです。
1. 体の特徴
- 大きさ:体長 約80〜120 cm、体高 約30〜45 cm
- 体重:6〜13 kg(種類や個体による)
- 体型:小型で丸みがあり、ずんぐりむっくりした印象
- 毛色:茶色〜赤茶色で、森の中で保護色になる
- 角:オスは小さな角を持つこともあるが、北プーズーは角がほとんどない
💡 ポイント:体が小さいため、密生した森でも身を隠しやすい
2. 性格・行動の特徴
- 臆病で警戒心が強い
- 捕食者や人間に非常に敏感
- 単独またはペア行動
- 社会性は低め
- 静かで控えめ
- 大声で鳴くことは少なく、森の下層で静かに暮らす
3. 食性
- 草食性で、主に低木、草、葉、果実を食べる
- 森の下層で食料を探し、柔らかい植物や果実を好む
4. 特筆すべき特徴
- 世界最小のシカとして知られる
- 密生した森林の下層で生活するため、目立たず身を守る能力が高い
- 体が小さくても素早く動けるため、捕食者から逃げやすい

性格はどんな感じなのか?
プーズーは普段は単独で生活していて、あまり社会性はない動物です。プーズーは昼夜ともに活動し、多くの時間を採餌に費やしています。性質はおとなしく、警戒心が強いため、縄張り意識がそこそこ強い動物です。
1. 臆病で警戒心が強い
- 捕食者や人間に非常に敏感
- 森の下層で静かに行動し、物音や気配にすぐ反応する
- 危険を感じると素早く逃げる
💡 ポイント:野生で生き抜くために、常に周囲を警戒している
2. 穏やかで控えめ
- 攻撃性はほとんどなく、争いを避ける性格
- 他の動物との衝突は極力避ける
- 社会性は低めで、単独かペアでの行動が中心
3. 慎重で観察力が高い
- 周囲の環境や危険をよく観察する
- 動きは静かで、音を立てずに食べ物を探す
- 臨機応変に隠れたり、森の茂みや岩の陰を利用する
4. 好奇心は控えめ
- プーズーは基本的に安全第一の性格
- 新しいものに対しては近づくより、まず観察して判断する
生態はどんな感じ?
プーズーは葉や木の根、新芽や花、落下果実などの植物質のものを食べて生活をしています。11~1月のあたりで繁殖が行われ、メスは1回に付き1-2頭産むことが可能です。生後3か月ほどで完全に成長し、性成熟するには8~12か月かかります。寿命は10年。
1. 行動パターン
- 昼行性・薄明薄暮性が中心
- 安全を重視するため、明るすぎる昼間はあまり活動しないこともある
- 単独行動が基本
- オスとメスは交尾期以外は別々に行動
- 活動範囲
- 南プーズー:低〜中標高の森林内で移動
- 北プーズー:高山森林や竹林で移動
2. 住居・隠れ場所
- 森林の下層や密生した茂みで生活
- 低木や竹の茂みを隠れ場所として活用
- 木陰や岩陰を通って天敵から身を隠す
3. 食性
- 完全草食性
- 草、低木の葉、果実、芽などを食べる
- 密生した森の中で食料を探し、柔らかく栄養価の高い植物を選ぶ
天敵はいるのか?
プーズーはピューマやキツネ、大型の猛禽類などが天敵に当たります。

プーズーの幼獣について
プーズー(Pudu)の幼獣について詳しくまとめます。成獣に比べると体も小さく、行動や生態も少し異なります。
1. 誕生と成長
- 妊娠期間:約7〜8か月
- 出産数:1〜2匹が一般的
- 出生時の体重:約1〜2 kg
- 出生時の大きさ:体長約30〜40 cm程度
💡 ポイント:非常に小さく、森の下層で母親に守られながら成長する
2. 外見
- 毛は柔らかく、茶色〜赤茶色
- 目が大きく、丸みを帯びた顔つきでとてもかわいらしい
- 爪や角は未発達で、狩りや防御には頼れない
3. 行動
- 母親に依存して生活
- 危険を感じると巣穴や茂みに隠れる
- 食べ物の選択も母親から学ぶ
- 遊びを通じて警戒心や隠れる技術を習得
- 茂みに隠れる、物音に反応するなど
- 成長に合わせて徐々に森の中を探索する
4. 成熟までの期間
- 幼獣は約1年で独立
- この間に、食べ物の探し方や天敵からの逃げ方を学ぶ
- 成獣と同じく臆病で慎重な性格が身につく
5. 特徴的なポイント
- 幼獣でも非常に警戒心が強く、母親のそばで安全を確保する
- 遊びや模倣を通じて森の下層で生き抜く技術を習得
- 小さい体ながら、独立後は成獣と同じ生活パターンを始める
プーズーは絶滅危惧種なのか?
プーズーは絶滅危惧種に指定されています。肉を目的とした密猟が最大の脅威となっており、保護活動が進んでいます。
1. 国際的評価(IUCNレッドリスト)
南プーズー(Pudu puda)
- ランク:Near Threatened(準絶滅危惧)
- 解説:個体数は減少傾向にあり、森林伐採や人間活動による生息地の破壊が主な原因
- 保護地域内では比較的安定しているが、分布域全体では脆弱
北プーズー(Pudu mephistophiles)
- ランク:Least Concern(低リスク)
- 高地の森林に分布しており、分布域が比較的安定している
2. 個体数と分布の状況
- 南プーズーはチリ南部〜アルゼンチン南部の森林で個体数が減少
- 北プーズーはアンデス山脈の高地森林で比較的安定
- いずれも局所的には減少している地域がある
3. 脅威
- 森林破壊:農地開発や都市化による生息地の減少
- 捕獲・狩猟:ペットや食用目的の違法捕獲の影響
- 天敵:ピューマやジャガーなどの捕食(自然の範囲内)
プーズーは飼育可能?
プーズーは絶滅危惧種に指定されていることから一般人が飼育することができません。動物園などでトップで案内されているので、オスやメスを見てみましょう。世界最小のシカで日本ではこども動物自然公園や埼玉県こども動物自然公園では赤ちゃんがニュースになっています。サービスについて動物園のページで見てみましょう。
1. 性格・行動面の問題
- 非常に臆病で警戒心が強い
- 人間や音に敏感でストレスを受けやすい
- 神経質で環境変化に弱い
- 飼育環境が不十分だと体調を崩すことがある
- 攻撃性は低いが、過度の接触はストレスになる
💡 ポイント:臆病な性格のため、家庭でのペット向きではない
2. 飼育環境の問題
- 森の下層で隠れて暮らす性質があるため、広い隠れ場所と森に近い環境が必要
- 高い運動量と探索行動が必要で、狭いケージでは健康が維持できない
- 繁茂した低木や隠れ場所がないとストレスがたまる
3. 法律・規制
- 多くの国でプーズーは野生動物保護対象
- 日本では野生動物保護法や外来動物規制の対象になる可能性が高く、個人が飼うことは基本的に不可能
- 動物園や研究機関での飼育は、特別許可の下でのみ可能
4. 餌・健康管理の問題
- 主に草食性で森の植物を食べる
- 野生と同じ食生活を再現するのは非常に困難
- 栄養不足や環境ストレスで体調を崩しやすい



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